Comme d'habitude 〜パリ・東京行ったり来たりblog〜

パリの女王~Misia, Reine de Paris~

只今musee d'Orsay (オルセー美術館)で開催中"Misia, reine de Paris"
(ミシア、パリの女王)展
を観に行ってきました
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この展覧会は、
ベル・エポックと言われる19世紀末のフランス美術界における
伝説的な人物の一人であるMisia Godebska(ミシア・ゴデブスカ)
にスポットをあてたもの


ミシア自身はピアニストであると同時に同時代の芸術家のミューズ的存在
ルノワールやボナール、ヴュイヤール、ロートレックなどの画家たちと
交流する中で彼らに影響を与え、
ディアギレフ、ニジンスキー、コクトー、シャネルの友人でもあった彼女は、
芸術家たちの良きパトロンでもあったのだそう
(以下画像借用)

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本展は、有名画家たちが描いたミシアの肖像画や彼女にまつわる
作品を多数展示し、「パリの女王」とも言うべき女性、ミシアと同時代の
フランス美術の創造性に溢れた結び付きを明らかにする、というもの

Pierre Bonnard

(ボナール作)

これまで知らなかったミシアという女性。
簡単な略歴を見ると、サンクトペテルブルグ生まれで、父はポーランドの
彫刻家、母はベルギー人。

本名は「マリア・ゴブデスカ」
ポーランドでは「マリア」を「ミシア」という愛称で呼ぶのだそう。

16歳で最初の結婚。相手はポーランドの大富豪。
夫であるタデ・ナタンソンが芸術家を支援するサロン活動を行っていたので
一緒に活動するミシアは、あっという間にサロンの花に

ナタンソン氏と離婚し、再婚。
その後また離婚して再々婚。
3度目にスペイン画家ホセ・マリア・セールと結婚し、「ミシア・セール」
名乗るように。

0729(1)

結婚するたびに美しくなり、財産も増えたというので、ただでは転ばない女
という気も・・・

いったいどれほど魅力的な女性だったのか
と思い、今回の展示作品を鑑賞しました。

当時の流行なのか?特徴的なヘアスタイル。

0729

数々の作品から漂ってくるのは、やっぱり懐の広そうな包容力の
ある女性像。

Renoir

(ルノワール作)

教養もあり、お話も上手だったのだろうな。
そして本人もピアニスト。

Lautrec
(ロートレック作)


また、興味深かったのは、ココ・シャネルとの関係。
シャネルが最愛の恋人カペルを失った際に、彼女を慰め支えたのが
ミシアなのだそう
そして各界の人達に紹介して人脈を広げる手助けをしたのもミシア。

sert-misia

想像以上に沢山の作品がありました。
多くの芸術家に愛され、その作品の中に今も生きているミシア。
気に入った作品のポストカードを記念に買いました

007

芸術家にとっては活動を支えてくれる存在は大切だし、また、制作意欲を
刺激する内面的、外面的魅力のある女性。
全てを持ってこその女王様


おまけの女王
私が勝手にイメージする現代のパリの女王は、
カトリーヌ・ドヌーヴ様かな

そのドヌーヴ様がデジュネをしているところに遭遇したのは
友達Fさんに教えてもらったサンジェルマンにある"La Societe"

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今の季節はオープンテラスも気持ちいい

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またいつかドヌーヴ様に遭遇できたら嬉しいな~。
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<INFO>
musee d'Orsay
62 Rue de Lille, 75007 Paris,
http://www.musee-orsay.fr/
*ミシア、パリの女王展は9月9日迄

La Societe

4 Place Saint-Germain des Pres 75006 Paris
http://www.restaurantlasociete.com/
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

KEICO

新潟県の老舗旅館に生まれ育つ。
上京、進学、就職、まさかの出逢い?で結婚し2004年渡仏。
現在は夫と共にパリ・東京を行ったり来たりな生活中☆
そんな毎日からのグルメ・ファッション・カルチャー・バカンスなどの話題を中心にブログ更新致します。

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