Comme d'habitude 〜パリ・東京行ったり来たりblog〜

LALIQUE MUSEUM,HAKONE

「箱根ラリック美術館」へ行ってきました

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入口を入ると綺麗に管理された芝生が美しい。

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本館の手前には、なぜかロールスロイス?と思っていると

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このカーマスコットがラリック
この美術館のオーナーは、パリの蚤の市でラリックのカーマスコットに
出会ったことがコレクションのきっかけなのだそう

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美術館は2階建てで、Rene Lalique(ルネ・ラリック)の作品が
バリエーション豊富に展示されていました。

机、シャンデリアなどラリック本人が使っていたものや宝飾デザイナーとして
絶頂期の作品、そしてガラス工芸家になってからの作品、家具、
建築装飾など約1500点は、世界有数のコレクションだそう

とても充実した展示だったので図録をお土産に購入。

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いくつか印象に残った作品を。
(画像は図録より)

ブレスレット「踊る女性たち」、ブローチ「花飾りを持つ女」

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ラリックのキャリアは、宝飾デザイナーとしてスタート。
館内にもネックレスやブローチなど素敵なものがいっぱい

ブレスレットの女性たちのポーズは全部違っていて、そのひとつひとつがニンフの
ような軽やかさで踊ってます。


櫛「さくらんぼ」と「フジ」

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着物に合いそうなカンザシも色々。
というのも、19世紀後半、フランスではジャポニズムが人気。
ラリックの作品の中にも日本の影響を受けたものも多いです

七宝焼を組み合せたりしてます。
わかりづらいですが、サクランボの柄の部分はダイヤモンドです


櫛「ドラゴン」

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これは、グロテスクさと珍しいパールで印象に残りました。
二羽の鳥が怪物の両耳を貫いて口からパールが

で、このバロックパールは、アメリカのミシシッピー川でしか採れない
フェザー・パールと言われる鳥の羽のようなカタチのパールなのだそう。

香水瓶「二体の彫像」「ルナリア」「シクラメン」

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ラリックには欠かせない香水瓶たち
香水メーカーのコティ社からの依頼でボトルのデザインしたことをきっかけに
名声を得たラリックは、自らのガラス工場を立ち上げ、ガラス工芸家に。
それは50歳を過ぎてからのこと

香水瓶「シダ」


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裏にも女性が彫られているのですが、亡き妻アリスを偲んで作られたものだとか。
この緑のようにアリスは美しいエメラルドのような瞳の持ち主だったそう

ベットサイドランプ「日本の林檎の木」


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至近距離で眺めると、その細かさや微妙な凹凸が綺麗でうっとり
見る角度で表情や雰囲気が変わる不思議なラリックのガラス。

こんなランプがベッドサイドにあったら・・・。
寝ぼけて倒します
(でもよく見ると林檎の木にトゲがあるのは変?)

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メダル「サラ・ベルナール」


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ラリックにとって重要な人物の一人が当時の名女優サラ・ベルナール。
彼女は舞台でラリックのジュエリーをつけて演じたそう
彼女の紹介もあり、ラリックの名前は更に広まっていったのだとか。



ラリックの作品のキーワードは3つの"F"
"Femme"(女性)、"Flore"(植物)、"Faune"(動物)
このうち、植物と動物は生まれ育ったシャンパーニュ地方のアイの村への想い
が込めれていると。

こちらの美術館にも綺麗な庭や池があり、自然に溢れてました。

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私の中ではラリック=アール・ヌーヴォーな感じで、流れる曲線が大好きな理由
だったのですが、彼はアール・デコの時代にも活躍したことを今回知りました。

サイドテーブル「マルタ十字」、バーキャビネット「アントルラック」


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スーっとした直線、幾何学模様などが特徴のアール・デコ。
異なる素材とおの組み合わせが斬新で、アール・デコも素敵だなぁと思いました


鑑賞の後は、

デジュネに館内にあるカフェレストラン"LYS"(リス)へ

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気持ち良さそうなテラス席で。
テーブルには、双眼鏡があり近くに来る鳥たちをウォッチング可能

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季節のスープは、さつまいも。

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リヨン風サラダは、小田原野菜がたっぷりで具だくさん。
焼きトリッパも入ってました

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こちらは、キノコのガレット。
中には、キノコの他にハム、玉ねぎ、グリエールチーズがたっぷり

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只今オススメというドリンクをいただきました。
左はこの時期にしかないバラを入れた「彼女のレモネード」
右はこれまたこの時期限定のハーブが入った「女王様のハーブティー」

私が飲んだのは、

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女王様のハーブティー
ベルベーヌベースの飲みやすく、夏でもホットで美味しいハーブティーという感じ


アール・ヌーヴォー好きで、ラリック好き。
一度ゆっくり美術館級の作品をゆっくりみたいなぁと思っていた際に
コメントで教えていただいのがこちらの「箱根ラリック美術館」でした。
メルシー、Yさん! エンジョイしました

帰宅後は、ラリックのグラスを引っ張り出してマンゴーアイスティーを飲みながら
図録で余韻に浸りました。

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いつもより美味しく感じる?! 
やっぱり気のせい
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<INFO>
箱根ラリック美術館
神奈川県足柄下郡箱根町仙石原186-1
0460-84-2255
http://www.lalique-museum.com/
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KEICO

新潟県の老舗旅館に生まれ育つ。
上京、進学、就職、まさかの出逢い?で結婚し2004年渡仏。
現在は夫と共にパリ・東京を行ったり来たりな生活中☆
そんな毎日からのグルメ・ファッション・カルチャー・バカンスなどの話題を中心にブログ更新致します。

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