Comme d'habitude 〜パリ・東京行ったり来たりblog〜

ブラームスはお好き?

バレエやオペラ鑑賞に比べると頻度は少ないものの、時々出かけるのが
オーケストラコンサート

という訳で久しぶりにTheatre des Champs-Elysees(シャンゼリゼ劇場)
へ行ってきました。

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演目は、ブラームスの「ピアノ協奏曲第二番」チャイコフスキーの「悲愴」
しかも、ウィーンフィル
これは今シーズンの中でかなり楽しみにいていたプログラムの1つ。

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今回の指揮者Andris Nelsonsはラトビア出身。

病気療養中の小沢征爾氏の代役としてウィーンフィルの演奏会で指揮をして
注目を浴びている78年生まれの若き指揮者
(画像借用)

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ピアノは、フランス人女性のHelene Grimaud

今回の「ピアノ協奏曲第二番」は、ラフマニノフの第3番と並ぶピアノ協奏曲の
難曲として有名なのだそう。

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普通は協奏曲は三楽章で構成されるのに、この作品は交響曲のように四楽章
から構成されていて、第三楽章では主題提示がピアノではなくチェロの独奏で
行われるなどもユニークな点

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今回のブラームス、聴き終わって思ったのは確かに高いレベルの技巧が
求められるピアノ協奏曲なのに、最後に印象に残ったのは素晴らしいチェロ

ピアノももちろん素晴らしいのだと思うけれど、クラシック素人にはまだまだ
難しいブラームス

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F.サガンの小説っぽく「ブラームスはお好き?」と聞かれたら、今の私には
ブラームスは難しくてちょっと苦手・・・な感想でした。

(劇場の天井はこんな感じ↓)
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そして、休憩を挟んでチャイコフスキー 交響曲第6番「悲愴」

チャイコフスキーはバレエでよく聴くこともあって、馴染みがある!
と、ちょっとリラックスして耳を傾ける

この曲のテーマに関しては、チャイコフスキー自身は、「人生について」と、
謎めいた言葉しか残していないそうですが、うつ病持ちだったチャイコフスキーの
内面が出ているのかも?などと言われ、彼の最後の大作と言われているそう。

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素晴らしい
これは聴き終わってとてもジーンときました

クラシック素人なので、感想もうんちくも語れませんが、長い時代を越えて
生きている音楽を聴く度に懐が深いな・・・と感じるのは時代が変わっても
「人」は変わらない部分も多いし、その時の自分の感情が反映されることも多く、
何か情景が浮かぶこともあったり、なかったり。
ひたすら綺麗な音、メロディーに感動したり。
そして中途半端に気持ちいいと眠くなるクラシック

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「チャイコフスキーはお好き?」と聞かれたら、迷わず、好きです!と、
こちらは即答します

伝統と歴史を感じさせる重厚なウィーンフィル の、くぐもった管弦楽の
音色も好きだな~と思いました。

帰り道、エッフェル塔を見上げながら、

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K 「悲愴、良かったねぇ。
チャイコフスキーはこの曲の初演の9日後に亡くなったらしいよ。
命が燃え尽きそうな弱い炎、振り返った人生の山と谷、最後に
ろうそくが燃え尽きる前の激しい炎のようなもの、感じたな~。」

夫 「急死だったらしいよ。チャイコ、死ぬとは思ってなかったんじゃ
ないかな。」

K 「・・・。」


おまけのパリ
クリスマスイルミネーションが映える冬のパリ

シャンゼリゼ劇場は高級ブティックが軒を連ねるモンテーニュ通りに面してます。
この通りは、毎年クリスマスイルミネーションも上品で華やか
(2013年1月9日まで点灯)

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が、去年に続きなんとなく以前の華やかさがないシャンゼリゼのイルミネーション

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エコ対策?冷え込む欧州経済問題の反映?
これは夕方、バスの中から撮った一枚ですが、もう少し暗くなったら綺麗に見える
(2013年1月10日まで点灯)

KEICO

新潟県の老舗旅館に生まれ育つ。
上京、進学、就職、まさかの出逢い?で結婚し2004年渡仏。
現在は夫と共にパリ・東京を行ったり来たりな生活中☆
そんな毎日からのグルメ・ファッション・カルチャー・バカンスなどの話題を中心にブログ更新致します。

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