
Chat Noir 幸運を探しに♪
石畳の坂道を登ってやってきたのはモンマルトル
モンマルトル美術館で開催中の"Chat Noir(黒猫)展"、
"AUTOUR DU CHAT NOIR-
ARTS ET PLAISIR A MONTMARTRE 1880-1910"
この美術館は、ルノワール、ユトリロ、デュフィ、ヴァラドンなど
モンマルトルを代表する画家達がかつてアトリエとして滞在していた場所。
小さな美術館ですが、お庭があり四季折々の佇まいがあり、近くには小さな
葡萄畑もあり、好きな美術館の1つ
ネコ好きとしては、気になったこの"Chat Noir”(黒猫)展
宣伝ポスターは、
Theophile Alexandre Steinlen(テオフィル・アレクサンドル・スタンラン)
のChat Noir(黒猫)
"Chat Noir”(シャ・ノワール)とは、1881年にモンマルトルで創業した
キャバレーの名前。
そこにロートレック、ヴュイヤール、グラッセ、リヴィエールといった
芸術家達が集まり、ポスターを描いたり、雑誌を出版したり。

Je cherche fortune,Autour du Chat Noir,
幸運を探しに行く シャ・
Au clair de la lune, a Montmartre
月明かりの下のモンマルトルに
と、歌ったのはシャンソン歌手Aristide Bruant(アリスティッド・ブリュアン)。
モンマルトルは、Incoherent(アンコエラン:支離滅裂な人々)と呼ばれた
新進芸術家の活動拠点となり、最新の娯楽スポットとして賑わったのだそう
今回の展覧会で特に印象的だったのは、Henri Riviere(アンリ・リヴィエール)
らがキャバレーで上演した影絵芝居

今にも動き出して、話し出しそうな影絵たち。
当時はどんなスペクタクルだったのか観てみたい
それらの影絵の平面的な感じ、抽象的な世界はロートレック、ヴュイヤールなど
に大きな影響を与えたそうです。
パリの丘、モンマルトルで花開いた大衆文化、キャバレー文化の華やぎ、
活気、自由、そして退廃を感じる展覧会です。
Je cherche fortune, autour du Chat Noir,
Au clair de la lune, a Montmartre
の歌詞を繰り返しながら(この部分しか知らない)散歩したくなる
ノスタルジックなモンマルトル。
普段は歩きづらくて嫌いな石畳も、ココで見るとなんとなくイイよね・・・と思える。
ちなみにキャバレーChat Noirは今はないのですが、同じモンマルトル麓に
カフェ "Le Chat Noir”があります。(68,Bd. de Clichy 75018)

店内にはロートレックのポスターなども。
ここでエディット・ピアフが「愛の賛歌」を歌ったそうです
おまけのニャ~
と思ったら、ドアストッパーでした

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<INFO>
Musee de Montmartre(モンマルトル美術館)
12 rue Cortot 75018 Paris
01 49 25 89 37
*Chat Noir展は2013年1月13日迄
http://www.museedemontmartre.fr/
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