
パリ6区☆スーパーマーケット"épic"
今回パリに戻って来て最もショック!?だった出来事、それは大好きな英国スーパーマーケット『Marks & Spencer』(マークス&スペンサー)サン・ジェルマン店が無くなっていたこと。
それは絵に描いたような、顔に縦線が入るような、ガーーンっ!なショックぶり。
(関連記事→ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/thiriet-2.html )
他にいくらでもパリには楽しい、美味しいスーパーはあるでしょ〜言われれば、まーね。
実際さほど重要な問題でもないのですが…そういう問題ではなく、とにかく好きで、パリにいながらにしてちょっと気分転換なイギリスムードになれる生活密着スーパーがなくなってしまったことがショックなのです。
(過去のブログより、在りし日の1枚↓)
そしてショックを受けたのは、私以上に中身がアングロ・サクソンな夫?!
(この人の前世はメイフラワー号で新天地に渡った人に違いない…)
今でもよく覚えているのが、2020年年明けの会話。
アジアでコロナが流行り始めた頃、まだパリではコロナは対岸の火事的な扱いで、それよりも何よりも注目ニュースは、 Brexit(ブクレジット)=イギリスが欧州連合 (EU) からの離脱。
K「まさかの可決。イギリス、本気かな?なんだかんだこれって覆らないの?」
夫「いや、もうこうなると難しいでしょ…。で、ケーコさん!これは我が家としても重大問題ですよ。パリからM&Sが引く可能性が高いぞ。無くなっちゃうかもよ」
K「え~、まさか。もうすっかりパリで人気定着でビジネス的に上手くいってるんじゃないの」
夫「さぁ?M&Sが無くなったら俺はパリでは生きていけない。そうなればもうパリには来ないからね!」
K「ププっ。ま、5月に戻って来た時にチェックしてみましょ。私は残ってる方に賭けるけど」
そんな夫の発言のせいではないが、その後のパンデミックなコロナで今までパリに来れなかったわけだから言葉には気をつけたいものです。(口にした言葉は現実化しやすいと昔から私は信じている!)
という訳で、ネット検索でM&S サン・ジェルマン店閉店を知ったのですが、その場所はどうなっているのか?と行ってみました。
すると、その場所はまんま、ほぼ居抜きの状態でフランスの大手スーパーマーケット『MONOPRIX』(モノプリ)がプロデュースする『épic』(エピック)というスーパーになっていました。
なんだモノプリか(どこにでもある感で)…と、正直ちょっと残念に思ったのですが、せっかくなので中へ入ってみるとハマった!
ツボ♡
モノプリと大差なしかと思ったこのスーパー、そこに並ぶ商品は、モノプリオリジナル商品はもちろんですが、ここならではと思しき(シックな左岸)ちょっぴり高価な食材や輸入物も多く、商品セレクトのバランスが面白く、私にとっては非常に使い勝手の良い買い物がしやすい便利スーパーだったのです。
冷蔵庫、冷凍庫の位置はM&S時代の頃とほぼ同じ位置なので、初来店日から勝手知ったる気分で店内グルグル。
そんな様子を以下たくさんの画像と共に。
サンドイッチやドレッシング付きサラダ、デザート&ドリンクなどテイクアウト、すぐに食べられるコーナー。
カラスミや熟成生ハム☆
えっ、茄子の味噌田楽!?
と一瞬思ったけど、やはりそうでははなく茄子のファルシーでしたけど。。
ちなみに、この日買ったファラフェルも思ったより美味しくて満足。
シャルキュトリの充実ぶりはフランスならでは。
M&S時代の店内で焼かれるスコーンコーナーなどが無くなってしまったのは残念ですが、ホールサイズのフランが気楽に買えるのは嬉しい。
そのお味は、普通に普通のフランなのですが、これぞコロナ禍の日本で焦がれたパリ味のひとつ。
圧巻のアイスクリームコーナー。
日本へのお土産にも喜ばれることが多い「Le Fondant Baulois」(フォンダンボロワ)発見。
このブルー&ホワイトのパッケージのお菓子は、ブルターニュ・ゲランドの塩がアクセントのフォンダンショコラで、表面サクっと中はしっとりの濃厚テクスチャー。
常備なお家デザートに良い瓶詰めシロップ漬けのクレープ、カヌレ、ババ。
生クリームやアイスクリームを添えていただく。(かなり甘〜いけど)
デザートコーナーでの最近のお気に入りは、クルクルっと巻かれたクレープ。
小腹が空いた時、ちょこっとおやつにちょうど良い。
チーズコーナー☆
オシャレでポップなパッケージですっかり人気の「Le Chocolat des Francais」(ル・ショコラ・デ・フランセ )を始めチョコレートコーナーも充実です。
意外なところでは和食材、アジア食材もなかなかの品揃え。
でもイタリア好きとしては、最もテンションが上がったのはイタリアンコーナー♬
パリで買えるパスタブランドはほぼほぼ食べていますが、初見初耳ブランドに出会うたびに気になってトライ。
よくよく見ているとちょっとレアなものもあるイタリアコーナーなのです。
美味しそうなnduja(ンドゥイヤ)もある〜。
ヴェネツィア旅行以来、我が家には欠かせなくなったスパイシーなペースト状ソーセージな調味料。
ワインコーナー☆
感じる世界的ウイスキーブーム。
夫同伴、重くてOKな日に限りまとめ買いな「alain milliat」(アラン・ミリア)のジュース。
一番好きなのはピーチネクター、ワインカラーのメルロー(葡萄)は休肝日に。
日用雑貨コーナー☆
ノエルコーナー☆
コーヒー、紅茶コーナー☆
「MARIAGE FRÈRES」(マリアージュ・フレール)も自宅最寄りのスーパーよりずっと充実。
コンフィチュール、蜂蜜コーナー☆
スーパーで特に好きなコーナーと言えば今も昔もお菓子・スナックコーナー。
こうしてたくさん画像をアップしてみましたが、それでも店内のごく限られた部分で、パリ左岸の真ん中サンジェルマンなこのエリアにしては広めで、大型カートでグルグル回っても余裕のカートさばき(!)、個人的には大いに気に入りまして以前のM&S並みに愛用することになったスーパー『épic』(エピック)です。
と言うわけで今後もパリ暮らしのひとコマに、ちょこちょこアップしたいと思います。
そんな『épic』(エピック)で買った素材を使って、この日は簡単Blanquette de veau(ブランケット・ド・ヴォー)、仔牛肉のクリーム煮を作りました。
ご飯はイタリア米で。
相変わらず盛り付けプレゼンテーションは冴えませんが、味には満足したブランケット・ド・ヴォーでした。
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