
Apricale☆最も美しい村
<マルセイユ発バカンスブログ>
Dolceacqua(ドルチェアックア)の村から約7キロほどのところにあるApricale(アプリカーレ)の村へ。
クネクネと山道を上がってきた先に見えた景色にびっくり。
すごい...!あんな高い山の中、山肌に張り付くように村があるんて!な驚きの眺め。
アプリカーレは、イタリア北西部リグーリア州インペリア県にある小さな村で、フランス国境に近い山間部に位置し、ドルチェアクアと同じくロイア渓谷(Val Roya)とネルヴィア渓谷(Val Nervia)の間に広がる美しい丘陵地帯にあります。
高い所にあるので村に降り立った瞬間その眺めの良さに感激。
そして、続く石畳。
石畳の細い路地が入り組み、急な坂道が多い村の風景は、まるで中世の迷路。
石畳の坂道を上っていると、ニャーと人懐こい様子の猫ちゃんが登場。
訪れるツーリストたちを毎回こうして案内しているようで、すっかりベテランガイド風?!
ついて行きましょう♬
ニャンコガイドによると、というのは冗談ですが、この村はイタリアの「最も美しい村」(I Borghi più belli d'Italia)のひとつに選ばれている村ということで、どこも絵になる趣きニャ☆
通りのあちこちにはアート作品も。
というのも、アプリカーレは「芸術の村」としても知られ、村の壁や家々にはさまざまなアート作品が描かれ、地元や国際的アーティストによる壁画が点在し、村全体が屋外美術館。
後から知ったのですが、この村は「たくさんの猫と芸術家が暮らす小さな村」としても知られているそうです。
「うーん、でもこの作品はどうなの?!」
「あれはステキだけど、こっちは...」
などと道すがら私達4人は勝手なことを言いながらのお散歩。
個人的には何よりのアートは、坂の途中から垣間見れる山々の景色と感じました。
坂道を登りきった一際見晴らしの良い所に広場がありました。
そこが村の中心にあたるPiazza Vittorio Veneto(ヴィットリオ・ヴェネト広場)。
広場の周りには、石畳の趣ある空間にカフェやレストランが並び、アプリカーレの歴史的な雰囲気が更に色濃くステキ!
この日ちょうど月に一度の日曜日市の開催で、お店が広がって楽しげな様子。
中世の時代からこうして広場が村の文化や日常生活の中心として機能していたことを感じます。
ざっくりと村の歴史を確認すると、
アプリカーレの起源は中世にさかのぼり、10世紀にはすでに要塞化されていたそうです。
12世紀にはドルチェアクアを治めたドーリア家の支配下に入り、戦略的な防衛拠点として発展。
この村は、長い間ジェノヴァ共和国の影響を受けながらも独自の文化を保ち、リグーリア地方独特の石造りの家々が立ち並ぶ美しい村として栄えたと。
今回のバカンスですっかり見慣れた感のリグーリアの伝統的な建築が色濃く残り、素朴でありながらも歴史の重みを感じさせる雰囲気で、本当に素敵に美しい村。
ぐるりと広場一周して何かお土産に良さそうなものはないかな〜?
ありました!
それはアンティークな生地に手描きプリントしたというタオル。
カラフルに可愛いデザインの中から2枚チョイス。
ちょっと嬉しかったのが、お店のマダムが商品を袋に入れてくれた際に「ちょっとこれも。こうして、うふふ」と持ち手部分につけてくれた端切れ布で作ったハート型の飾り布。
本の栞にします!
ロマンティックな雰囲気と美しさにあふれてたアプリカーレをもう少しお散歩しましょ〜♬

******プチっとパリ*****
造花でなく、これからは本物のお花がどんどん咲く嬉しい春☆
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