
Beat Generation(ビート・ジェネレーション)@ポンピドゥーセンター
先週末に続きPompidou Centre(ポンドゥーセンター)☆
パウル・クレー展をお目当てに出かけた久しぶりのポンドゥーセンターでしたが、せっかく
なので他の展覧会と常設展も観ることに。
Beat Generation(ビート・ジェネレーション)って?
と思いながら入った特別展の会場は薄暗く、だだっ広いスペースで展開。
Beat Generation(ビート・ジェネレーション)とは1950年代から1960年代にかけて
当時の社会体制、社会の価値観を否定し反抗した一部の作家たちの総称であり、
アメリカの文学界で異彩を放ち、当時の若者文化に大きな影響を与えた作家グループ、だそう。
"beat"という言葉は「疲れた」「ぼろぼろ」などの意味なので、当初は
「社会からビートされた、打ちのめされた世代(generation)、社会に適合しない落伍者、
ニューヨークのアンダーグラウンド社会で生きる者たち」というネガティブなイメージ
だったそうですが、現在ではbeatific(幸せを掴む)、on the beat(ノリノリ♬)と
ポジティブに解釈されることが多いらしい。
その中で1957年から1963年、パリはその中心的舞台となり、当時彼らの定宿地となっていた
「ビート・ホテル」は、映像・音楽実験の活発な場となっていたと。
全盛期の特に有名な作家がWilliam Burroughs(ウィリアム・バロウズ)、 Allen Ginsberg
(アレン・ギンズバーグ)、Jack Kerouac(ジャック・ケルアック)...
と名前を見ても恥ずかしながらどなたも存ぜず。
ただ会場を見ていると、なんとなくですが、見たことがある映像やら言葉が並び始め、
やがて彼らがヒッピー達から熱狂的な支持を受け、世界中で広く知られるようになって
いったことを知りました。
1950年代のアメリカの経済成長期の黄金時代、大量消費社会の確立、学歴社会、と加速的に
変化する社会への批判や反抗で起こったムーヴメントだとかなりざっくりと知ったものの、
私自身はほとんど60年代アメリカのヒッピーカルチャーに興味がないので、この会場は
サーっと観て終わりでした。。
ただ、この作品を見た時に、、
私としては忘れかけていた怖く寒く厳しい高地冬期スキー合宿が思い出され、そのスキー板と
タイプライターのキーからスキー合宿中にブログを書いてストレス解消している、困った顔の
肖像画は私か...とちょっと苦い思いで見てしまったけれど(ー_ー)
と、早々にBeat Generation(ビート・ジェネレーション)展会場を後にし、パリの空、空中散歩
の気分で歩ける通路を歩き階下の常設展へ。
子供達が模写中。
毎回思うけれど、手を伸ばせば触れられるほど間近な距離で小さい頃から本物アートに接する
彼らはすごい経験してるな〜と。
常設展は近代絵画コレクション☆
ピカソ、カンディンスキー、マティス、シャガール、ミロ、ダリ、デュビュッフェ、クライン
といった近代絵画の巨匠をはじめ、ビュレン、ボルタンスキー、トゥオンブリー等々の
現代造形アーティストの作品が展示されているポンピドゥーセンター。
K「私が一番好きなのは、このマティスルーム。
なんだかね〜、とても明るく幸せな気持ちになる、光や希望を感じさせる。」
夫「俺は、カンディンスキーやミロが好きだね〜!!」
K「ふーーーん、カンディンスキー、ミロか...」
夫「ブラックもイイよな。」
K「じゃ問題です。この2枚、どっちかピカソでどっちがブラックでしょ〜?」
夫「え〜と...」
K「右がピカソらしいよ。。」
最後にテラスに出て、気持ちいいパリの風を浴びた美術鑑賞の週末の昼下がりでした☆
で、そういえば只今日本で、東京都美術館で「ポンピドゥー・センター傑作展
ピカソ、マティス、デュシャンからクリストまで」が開催中だとか。
年ごとに1作家1作品を厳選し、1906年から1977年のタイムラインを約70の作品で辿る展覧会だそう。
おまけのパリは「一番イケメン?」をBelle et Bonneブログで♬
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<info>
Pompidou Centre(ポンピドゥー・センター)
Place Georges-Pompidou, 75004 Paris
*Beat Generation(ビート・ジェネレーション)展は2016年10月3日まで
https://www.centrepompidou.fr/
東京都美術館
東京都台東区上野公園8-36
ポンピドゥー・センター傑作展 ピカソ、マティス、デュシャンからクリストまで
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