Comme d'habitude 〜パリ・東京行ったり来たりblog〜

"Blue Jasmine"でブルー?!

ここは神社?お寺?と思うパリっぽくない屋根。

現在修復中なことと、落葉してないので、その不思議なオリエンタル感は

半減してますが、ここは"La Pagode"(ラ・パゴッド)

131027  (5).JPG

もともとは、「ボン・マルシェ」(左岸にあるデパート)のオーナーが奥様のために建てた

私邸だそうですが、1931年から映画館に。

まだこの映画館で映画を観たことはないのですが、前を通ったら、先日自宅近くの

映画館で観たウディ・アレン監督の最新作"Blue Jasmine"(ブルー・ジャスミン)

ここでも上映していました。

131027  (4).JPG

 ロンドンを舞台にしたMatch Point(マッチ・ポイント)やVicky Cristina Barcelona

(それでも恋するバルセロナ)、To Rome with Love(ローマでアモーレ)、そして記憶にも

新しいパリが舞台のMidnight in Paris(ミッドナイト・イン・パリ)などなど最近は大好きな

ヨーロッパの風景が多かったので、最新作の舞台は?と気になっていた1本☆

131027  (3).JPG 

最新作"Blue Jasmine"(ブルー・ジャスミン)の舞台は主にサンフランシスコとその近郊が

舞台。

ネタバレなあらすじは割愛ですが、NYでお金持ちなご主人Hal(アレックス・ボールドウィン)

と何不自由なく、ゴージャスに優雅な生活を送っていたJasmine(ケイト・ブランシェット)が、

ある日全てを失い、サンフランシスコに暮らす妹(と言っても血がつながっていない)

Ginger(サリー・ホーキンス)のところへ転がり込んで人生を立て直そうとするが・・・なお話。

131027  (2).jpg 

ウディ・アレン監督の映画は、グサっと胸に刺さるというより、小さなトゲでチクチクと

刺す皮肉っぽさが好きなのですが、今回もそんな皮肉はたくさんあって

最初は傍観者的に見ていたももの、仕事もなく、手に職もなく、母でもなく、そんな人間が

明日突然放っぽり出されたらどうやって生きていくのか?人生を立て直すのか?

何が心の支えになるのか?と自分に置き換えると、壊れてゆくジャスミンの心情が

他人事とは思えないところも・・・。

 

映画鑑賞後は、 チュイルリー公園へ。

131027  (1).JPG

もし何か事件が起こって身一つになった時に、一人じゃ何もできない女じゃ困るし、

内面的にカラッポだとやはり魅力がなくて、次に繋がる仕事や人との出会いが生まれない。

どんな立場であれ普段の些細なことでも自分がしたこと、やることに責任の取れる覚悟も必要・・・

などと鑑賞後はちょっと落ち込み、少しブルーに、そしてちょっと考えさせられつつ

チュイルリー公園に集まったたくさんの人達を眺めながら鑑賞後の余韻に浸りました。

13027(6).JPG

こんなにたくさんの人がいても誰ひとりとして同じではなく、それぞれ自分だけの人生を

生きているんだよね...と思いながら私も私の人生を大切に、と思いました。

 

おまけのパリはBelle et Bonne は気分をかえて。

 

KEICO

新潟県の老舗旅館に生まれ育つ。
上京、進学、就職、まさかの出逢い?で結婚し2004年渡仏。
現在は夫と共にパリ・東京を行ったり来たりな生活中☆
そんな毎日からのグルメ・ファッション・カルチャー・バカンスなどの話題を中心にブログ更新致します。

ARCHIVE

MONTHLY

Business with Attitude
コスチュームジュエリー
35th特設サイト
パリシティガイド
フィガロワインクラブ
BRAND SPECIAL
Ranking
Find More Stories

Magazine

FIGARO Japon

About Us

  • Twitter
  • instagram
  • facebook
  • LINE
  • Youtube
  • Pinterest
  • madameFIGARO
  • Newsweek
  • Pen
  • CONTENT STUDIO
  • 書籍
  • 大人の名古屋
  • CE MEDIA HOUSE

掲載商品の価格は、標準税率10%もしくは軽減税率8%の消費税を含んだ総額です。

COPYRIGHT SOCIETE DU FIGARO COPYRIGHT CE Media House Inc., Ltd. NO REPRODUCTION OR REPUBLICATION WITHOUT WRITTEN PERMISSION.