
チョコレートショップ☆BONBONS ANZINGER
オーストリアのチョコレートと言えば、あちこちで見かけるのが、このモーツァルトデザインの「モーツァルト・クーゲル(ン)」。
中でも最もシェアが高いのがミラベル社のものだそう。
これはここ何年もスキーバカンスの際に買っていることもあり、私にとっては見飽きた感もあるチョコレート。
他にないのか?!
そんな時はやはり地元っ子に聞け!
と言うわけで、ホテルフロントのムッシュに尋ねてみました。
夫「ウィーンのお土産でオススメのチョコはありますか?でもモーツァルトチョコ以外で。毎年冬にフォアアールベルク、レッヒあたりに来てて、そこにはモーツァルトチョコしかないんだよね〜」
F「へ〜、レッヒでスキーするの?」
二人しばらくスキー話で盛り上がる…。
K「で、チョコは?」
F「そうそう、チョコレートね。オーストリアのチョコはフランスなんかよりずっと美味しいよ!」
フランスなんかより…。
ちょっとちょっと!フランスのチョコレートはとても美味しいんだけど、食べたことあんの?!(心のつぶやき)
(今回パリのお土産にはすっかりお気に入りのエルメのタブレットを2枚セットで♡)
私達がパリからのウィーンとか、親仏家だとはいっさい話していないこともあってか?見るからにアジア人な私達に言っても角が立たないと思われるようで、行く先々で「フランスより」な発言を耳にしたのがちょっと意外でもあり、今回のおもしろ体験のひとつでした。
例えば、
F「最近のザッハートルテがなんでマズイか知ってる?」
夫「いいえ」
F「使ってるチョコレートが大量生産なフランス産だからだよ。オーストリア産を使っていた昔は美味しかったんですよ!」
K「それホント?!」
実際のところはわかりませんが、このちょいちょいフランスはじめ周辺国をディスった発言を耳にすることで、ある意味での愛国精神が素晴らしい…とも感じたウィーン旅。
夫「オススメのチョコレートショップはありますか?」
F「当然モーツァルトチョコも売ってるんだけど、それ意外のオリジナルのチョコがとても美味しい一軒がありますよ。“BONBONS ANZINGER”(ボンボン アンツィンガー)と言うお店」
そこがここ。
小さなお店ですが、チョコレートがぎっしり!
ショーケースの中のハンドメイドなオリジナルチョコレート、砂糖菓子は量り売り。
チョコレートの甘い香りに包まれてジーーーっとショーケースを見ていたら、
「こんにちは〜。気になったものは言ってくださいね、どれでも試食できますので」
K「はい!」
って、あまりに自然に頭に入ってきた言葉に一瞬ドイツ語が一気にわかるようになった?すごいぞ私!と思ったけれど、それは全く勘違い。。
ショーケースから顔を上げると、そこにいたのは可愛い笑顔の女性。
彼女は大学で日本語を学んだのだそう。
驚くのは、そのレベルが片言ではなく、アクセント、イントネーションも含めとても自然な日本語。
文法は元よりドイツ語とは相当に発音が異なる日本語をこんなに上手に話せるなんて、すごいな〜とチョコより何より感動してしまったよ。。
それにしてもやっぱり一番店内で目立っているのは、アマデウスくん。
ただ、こちらのお店が他店と異なるのは、比較的少量サイズのセットも販売していることだそう。
ボンボンやメダル型のチョコレートも1個から購入可能。
他にも棚にはウィーン所縁の人物がパッケージにデザインされた「ダンマース」のハーブティー、高級デリカテッセン「ユリウス・マインル」のオリジナルコーヒー豆、シシィがデザインされた「ハインドル」のターラーチョコ、チョコレートクリームリキュール、マグカップ、雑貨などなど。
ちょこちょこ試食をさせていただき選んだのは、ボンボン10個セットを5箱。
20個セットを2箱、オランジェットを300グラム。
あんなにモーツァルトチョコ以外で!と言ってたのに、やっぱり買ってしまったメダル型モーツァルトチョコは7枚入りを2袋。
その合計金額は100ユーロ弱だったと思うので(うろ覚えですが)こんなにずっしり買って、このお値段はパリの有名ショコラトリーと比べるとリーズナブルです。
ボンボンセットはウィーン名所やウィーン所縁の音楽家がデザインされたものを中心にチョイス。
お味は、素朴に美味しい!
自分用にはこれ。
なんだかんだ私は好きだということがわかりました、モーツァルト。。
ただこれまで食べてきたのは、ピスタチオ味のマジパンとヌガーでできた球状のペースト生地にダーク・クーベルチュール・チョコレートでコーティングした球形=定番のもの。
それを平たくしただけなのでお味は同じなのですが、口当たりがマイルド?!
そしてウィーン予習不足で旅の終わりに知ったのが、「モーツァルト・クーゲル(ン)」(ンがつくと複数形)と呼ばれるこのボンボンはいろいろなメーカーのものがあるということ。
ミラベル社以外ではFuerst(フュルスト)しか知らなかったのですが、
ウィキペディアをチェックしただけでもこんなにあってびっくり!
モーツァルトの顔も違ってて面白い。
モーツァルト・クーゲルの食べ比べしたみたい!
ARCHIVE
MONTHLY