
渡り蟹でBouillabaisse☆
『パリのしあわせスープ 私のフランス物語』(上野万梨子・著)を読んで、食べたくなったのは、bouillabaisse(ブイヤベース)!
(関連記事→ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/post-1504.html )
南仏プロヴァンス地方、マルセイユ名物、今や国際的に有名な地中海沿岸地域の代表的海鮮料理ですが、元々は漁師料理で漁から戻って市場で売り物にならない雑魚な魚介類を使って作られたのが始まりと言われています。(諸説あり)
現在では、材料や調理法が細かく正確に規定された「ブイヤベース憲章」なるものがあるそうで、イメージ的にはご馳走料理。
南仏のスープはカサゴを含む最低4種類の岩礁魚やクモガニ、香りづけしたスープ(サフラン、フェンネル、ドライオレンジの皮)で煮込み、ルイユやクルトンを添えて。
地中海沿岸地方では他にスープも具材もアレンジしたものが数多くあるということで、我が家もアレンジブイヤベースを作ることに♬
用意したのは、赤海老、鱈、ちょっと奮発して鯛。
ホンビノス貝。
数年前からレストランで食べるようになったハマグリみたいな大きな貝、自宅で食べるのは初めて。
「白ハマグリ」とも呼ばれるそうですが、ハマグリとの違いは獲れる時期。
ハマグリは2〜3月が旬ですが、ホンビノス貝は1年間かけて獲れ、その捕獲量も多いのリーズナブルなお値段。
そして渡り蟹。
これは美味しい出汁がでる!と一目惚れでした。
個人的にはブイヤベースは、具を食べる以上にそのスープをいただくのが楽しみなので。
フュメ・ド・ポワソンにタマネギ、セロリ、ネギ、ニンニクなどの香味野菜とタイム、ローリエ、イタリアンパセリたっぷりでグツグツと。
普段肉食に傾きがちなので、こんなにがっつりな魚料理はちょっと新鮮でした。
そして思った通りに渡り蟹が効いてる〜!
鯛が美味しい。
ボナペティ♬とガーリックトーストと一緒に食べ始めたところで何か足りない?!
K「なんか忘れてない?」
夫「アイオリ!」
という訳で、すっかり作り忘れていたアイオリソースを慌てて作る。
マヨネーズにすりおろしガーリックを混ぜ、バスク地方のピマン・デスプレットをちょっとだけ入れて簡単完成。
それをガーリックトーストに塗って、ブイヤベースに浸してパクっ!
使う魚や野菜、風味づけのサフラン、添えるソースもアイオリまたはルイユでアレンジが広がるブイヤベースは飽きない魚料理です。
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パリの1枚。
フィナンシェとチョコレート狙いで立ち寄ることが多いHUGO&VICTOR(ユーゴ&ヴィクトール)。
恋しくなり、今日都内の表参道ヒルズ店へ行ったのですが、お店が無くなっていてびっくり…。
今年7月に閉店したそう。
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