Burn'n Love・Elvis in Hawaii☆
彼の名前はもちろん知っている。
でも大活躍した50年代の全盛期は知らない。
そのイメージは、ちょっと太めな体でパッツパッツに無理矢理着込んだフリンジたっぷりのジャンプスーツ姿。
本人よりもそのコスチュームでモノマネをする人達によって存在を知ったように思うけど、
「え!!この人こんなにカッコ良かったの?!」
と驚いたのは、パリにいる時にたまたまTVで見た主演映画“Blue Hawaii”(ブルー・ハワイ)での姿。
(↓ フランス版ポスター)
その人はエルヴィス・プレスリー!
映画で観た彼は太っていなくて、身のこなしがとても軽やか。歌は上手く、顔はまるでディズニーアニメに出てきそうな典型的な主役王子顔というかアメリカ的ハンサム♡
エルヴィスってこんなにカッコ良かったんだ…と本当に驚いたのでした。
今回のマウイでルアウ・ショー以外に何かエンターテイメントを楽しみたい!
という訳で、みんなで出かけたのが今マウイで評判の“Burn'n Love”というエルヴィス・プレスリー ショー♬
場所はラハイナの町の中心部にあるMaui Theatre。
会場は基本映画館で館内で販売している食べ物もポップコーンやコーラが主力商品…。(ホットドッグやアルコール飲料はビールも無し)
小学生ぐらいの子供連れファミリーや若いカップルもいたけれど、集まった観客の多くは60−70歳代という感じ?
そして始まったショー☆
まずは前座でノリのいいカントリーウェスタン。
聞き慣れない音楽ジャンルだったけれど、聞いていたら結構気持ちがアガってきた♬
そしてモクモクのドライアイス煙の中からエルヴィス登場っ!
本物をよく知らないけれど、日本のTVで見ていたような(それと比較するのもなんだけど)モノマネタレントとは別物、迫力というかオーラがある!
声がイイ♥︎
そして、もみあげ長し。
次から次へとヒット曲を歌い、着替え、トークでも湧かせるエルヴィスはどんどん会場のみんなを自分の世界に引き込む♬
そして自ずとこれまで知らなかったエルヴィス・プレスリーという人物に興味も湧きました。
エルヴィスは1935年1月8日テネシー州東デュペロ生まれ。
デュペロは大恐慌の中で貧困に置き去りにされた、アメリカでも最低の生活水準の町で、エルビスの幼少時代はとても貧しいものだったそう。
黒人やプア-ホワイトのワークソングが2歳のエルビスの子守唄という環境で、音楽好きの両親に下で育ち、10歳の誕生日にギターを買ってもらったことが歌手プレスリーが誕生するきっかけに。
1948年6月一家はメンフィスへ移り住み、高校時代にブルース、R&Bに触れる中でBBキングなど黒人ミュージシャンと親しくなる。
ステージから客席に降りてきて女性の手を握って、目を見つめて歌うエルヴィス。
エルヴィスの最初のレコードはThat’s all right mama。
それが「ロックンロール」の誕生。
ラジオ局にはリクエスト電話が5,000本かかってきて、いきなりメンフィスのヒット・チャートで3位レコートは20,000枚売れた。その後はヒット曲を連発し、国民的スターに☆
汗を拭うしぐさや話し方、立ち振る舞いもエルヴィスを再現しているらしい…!
そして曲の終わりには口癖“Thank you, ladies”とmenは軽く無視。
映画や初の衛星中継がされた伝説のコンサートなどハワイと縁の深いエルヴィス・プレスリーですが、その生い立ちの中で意外だったのは軍歴があること。
当時のアメリカは徴兵制だったとは言え、国民的スターには特別措置があると思いきや、他と変わらぬ普通の一兵士として西ドイツにあるアメリカ陸軍基地で勤務し、1960年3月に満期除隊。
そして西ドイツ駐留中、基地の空軍大佐の娘プリシラ・ボウリューと知り合い後に結婚。
1968年に長女で一人娘のリサ・マリー・プレスリーが誕生☆
が、4年後に離婚。
ステージにお客さんを上げて、バラードをしっとりと歌いあげたり。
エルヴィスにはバラードの名曲もたくさんあることを改めて知りました。
私の大好きなオードリー・ヘプバーンが「ティファニーで朝食を」の中でギター片手に歌う“Moon River”だってオリジナルはエルヴィス♬
離婚後の半生は寂しいものだったようで、ドラッグを使用したり、心臓肥大、高血圧、腎不全、緑内障、低血糖、膠原病、ストレス性過食症などあらゆる病気に見舞われたそう。
そして1977年8月16日朝、42歳でグレースランドで死去。死因は心臓麻痺。
ステージに上がったのは可愛い双子姉妹。
実は彼女たちはエルヴィスを演じるDarren Leeさんの娘さんたち。
2人でエルヴィスの曲を熱唱する姿には観客からも声援。
Darren Leeさんはカナダ出身。これまでラスベガスなどでエルヴィスショーを行っていて、ここマウイでは2年前から公演を行っているのだそう。
そもそも歌唱力抜群ですが、きっとその歌声もジェスチャーも本物エルヴィスを知っている人にはそっくりなのだろうし、あの腰をクネクネ踊るロックンロールスタイル、飛び散る汗、ファンサービス、ハワイとエルヴィスの関連映像なども流れ、飽きさせさないプログラム、エンターテイメントでした。
つくづくアメリカのショービジネスのレベルはとても高いな!と。
ちょこっとコーラスする人や演奏するバンドも音楽素人な私が聴いても凄い!さすがプロ!!
King of Rock 'n' Roll、アメリカが生んだ世界的スター・エルヴィスの魅力をちょっと知ることができた、これまた楽しい体験でした☆
À demain(^^)/
☆おまけのパリをBelle et Bonne Blogで更新☆
今日は、「注意喚起」
⇒ http://belleetbonne.blog.fc2.com/blog-entry-1489.html
<info>
Maui Theatre
878 Front St, Lahaina, HI 96761
http://www.mauitheatre.com/
<Profile>
KEICO
新潟県の旅館に生まれるも女将にならず、上京、進学、就職、まさかの出逢いと結婚。
約10年間のOL生活の後、2004年渡仏。
現在は夫と共にパリ・東京を行ったり来たりな生活中☆
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