Comme d'habitude 〜パリ・東京行ったり来たりblog〜

パリでミュージカル"CATS"

鑑賞回数は少なく全く詳しくはないのですが、ここ1、2年東京でちょこちょこ観るよう

になったのがミュージカル。

でも、ミュージカルに詳しい友人やNY暮らしが長かった夫に言わせると、ミュージカルは

大きなホール会場で観るより、もっと小さな芝居小屋で観た方が圧倒的に面白いッ!!と。

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ふーーん。

一度ロンドン@ウエストエンドで観た「ロード・オブ・ザ・リング」のミュージカルは

席がちょっと遠く、舞台の俳優さんの表情まではよく見えなかった...。

もっと小さな芝居小屋なら?近くで観たら?そんなに面白いもの??な門外漢な私をマダムYさん

がパリで上演中のミュージカルに誘ってくれました。

場所は、パリ9区の"Théâtre Mogador"(モガドール劇場)

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パリで本格的ミュージカルは初めて☆

しかも演目は人気ミュージカルの"CATS"(キャッツ)

昔、劇団四季による"CATS"を一度観たことはあるものの、海外ではもちろん初めて。

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開場と同時に劇場内はたくさんの人で溢れ、キャットメイクもできる特設コーナーも(=^・^=)

ちょっとやってみたい気もしたものの、そのメイクで観劇後に家まで帰るのが...。

可愛くメイクをしてもらっている子供たちはとても楽しそうでした(=^・^=)

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さて、舞台は都会のゴミ捨て場ということで、猫から見えるサイズ感のゴミの溢れるステージは、

フランスで見慣れたチーズの包み紙や牛乳パック、サランラップの箱などが散らばっていておもしろい。

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東京で観たときのような大規模な舞台装置ではないものの、見回すとギュッとコンパクトな

劇場全体がデコレーションされ、どの席からもステージがすごく近く、舞台と一緒になれそう

な雰囲気。

この日は孫を連れたおじいちゃん、おばあちゃんや家族連れも多くとても賑やか。

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私達はステージから3列目、通路席だったので、ミュージカル俳優さんたちの顔もとてもよく見え、

そして猫たちが何度もステージを降りてきてこの通路のすぐ横でも演じてくれたり、観客と

じゃれたり

してくれるので、とても楽しい席での鑑賞となりました。

(以下舞台画像はオフィシャルサイトより)

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"CATS"は、1981年にロンドン・ウエストエンドで初演され、その後、ニューヨーク・ブロードウェイで、

そして世界中で大ヒットしたミュージカル。

ステキな曲が多いな〜と思っていましたが、作曲は「オペラ座の怪人」「エビータ」

「ジーザス・クライスト・スーパースター」などの大ヒット作で知られるイギリス人作曲家・

Andrew Lloyd Webber(アンドルー・ロイド・ウェバー)

そして今パリで上演されているフランス語版"CATS"は、1990年以来のリバイバル公演だそう。

まずは俳優さんたちのスタイルの良さにびっくり。

体の線が出た猫柄レオタード(そのレオダートもパリモード?!)にレッグウォーマー、

長い尻尾を振りながら登場。

顔のすんごい猫メイクも映えて、カワイイ猫、綺麗な猫、シャープな猫、貫禄の猫、かっこいい猫、

セクシーな猫、とまずはそのルックスにワ〜〜ッ♡と見惚れました。

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リバイバル版では、新たにラップ音楽が挿入されたということで、シーンの端々でカッコ良く

ラップを刻むラム・タム・タガー(=^・^=)

その軽快な歌と踊りで会場を盛り上げてくれました♬

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最も感動的だったのは、やはりグリザベラが歌いあげた「メモリー」(仏タイトルMa vie)。

かつては魅力的な娼婦猫が今や美貌を失い、ただ受け入れられることのみを望んでいるグリザベラ。

その歌唱力に心を動かされない人はいないだろう...と久しぶりに人の歌声に感動しました。

オペラでも時々感じることですが、歌詞の意味がわからなくても涙が出るほど気持ちに迫って

くる歌はあるもの。今回グリザベラを演じたPrisca Demarezさんは特に素晴らしく、とても感情の

こもった、気持ちを熱くさせる素晴らしい歌声が印象的でした。

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字幕無しではフランス語のミュージカルは楽しめないかも...と思い、これまでなかなか足を

運ばずにいましたが、言葉がよくわからなくても、その歌唱力、ダンス、舞台の華やかさは

十分に楽しめました(●^o^●)

このミュージカルの元となったT.S.エリオットの「ポッサンおじさんの猫とつき合う法

も読んでみようかな(=^・^=)

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そうそう、ちょっと面白かったのが幕間。

休憩時間に入っても、長老猫オールドデュトロノミーだけがステージから去らない...。

でも満月の下で絵になると思っていたら、

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ステージ上で写真撮影のファンサービスのスタート。

こんな風に俳優さんとステージで写真を撮れるなんて初めて見ました!

基本的には子供たち向けサービスのようですが、結構大人たちも並んでました。

これはなかなかフランスらしいサービスかも♡

おまけのパリは「蟹道楽なら」をBelle et Bonneブログで♬

 http://belleetbonne.blog.fc2.com/blog-entry-1017.html

<info>

Théâtre Mogador(モガドール劇場)

25 Rue de Mogador, 75009 Paris

http://www.stage-entertainment.fr/theatre-mogador

*ミュージカル"CATS"は2016年7月3日迄。10月からは「オペラ座の怪人」を上演予定。

http://www.catsthemusical.com/paris/

KEICO

新潟県の老舗旅館に生まれ育つ。
上京、進学、就職、まさかの出逢い?で結婚し2004年渡仏。
現在は夫と共にパリ・東京を行ったり来たりな生活中☆
そんな毎日からのグルメ・ファッション・カルチャー・バカンスなどの話題を中心にブログ更新致します。

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