
Château d'Amboise(アンボワーズ城)☆
カフェで休憩しながら見上げた立派な城壁と塔の一部(?)
この塔の中であの人が眠っていたとは…。(すぐにわかってしまう、勿体ぶることもないけどのちほど)
と言うわけで続いて訪れたのは、アンボワーズの街のシンボル「アンボワーズ城」(Château d'Amboise)。
入口へ続く道。(脇に階段もあります)
十数年前にパリ発1泊の古城巡りツアーに参加したものの、アンボワーズ城はコースになかったので今回初めて☆
最初に感想を述べるなら来て本当によかった!!
天気に恵まれたこともありますがどこも明るく美しく、花と緑に溢れ、お城から眺めるアンボワーズの街並みは綺麗でした。
お城とその周りにはどこまで広がってるんだろう?な広大な庭園、雲ひとつない青空。
高台にあるのでお城の中に入る前からロワール川とアンボワーズの街の眺めが一望できました。
そして入場料に込みということで観光ガイドのタブレットを手に。
この種のタブレットはパリの美術館にも普通にあるようですが私はこれまで借りたことがなく使うのは初めて。。
アナログ人間なので初めてのメカ(メカ呼ばわり…)にはアレルギー反応が出がちなのですが、日本語もあるし(他にも言語対応豊富)で初トライ。
どうやんの?どこ触るの??とあたふたしていると係員のお姉さんが
「各部屋にあるこのマークにタブレットをかざすだけですよ〜」(笑顔)と、なんとも優しく教えてくれました。
どうでもいいことですが、こちらが見るからに外国人ということもあるけれど、フランスの地方に来ると笑顔で親切でゆっくりと分かりすく話してくださる方が多く、ありがたいく嬉しい。
で、言われるままにタブレットをかざしてみると、クルンと輪が出て読み込みはあっという間。
面白い!
するとガイド説明表示。
しかもタップするとさらに詳細説明もあり、遠目に見づらい調度品の細部なども拡大、拡大で容易に見れちゃう。
更に方向音痴な私には移動する中で今自分がお城のどの位置にいるかいう位置情報もわかるので、とにかく便利。
アナログ人間ケーコにとってはこれはドラえもんの道具のように思え、とても感激。
この先5年後、10年後はどんな便利グッズができるのか?と思うと楽しみな反面、ついていけないだろうな気も?!(いや、ついて行こう…!)
と言うわけで初めてのタブレットを簡単操作しながらのアンボワーズ城観光は充実&満足度高し☆
さて、このアンボワーズの街、そしてお城の歴史となると勿論長い…。
ここで説明できないのでご興味がある方は、こちらのアンボワーズ城のオフィシャルサイトをご参照ください。
→ https://www.chateau-amboise.com/ja/page/tracing-the-history-of-the-chateau-of-amboise
とりあえずアンボワーズ城と言ったら次の4人の王が係わりが深い言えるかなと。
まずは要塞からお城へと大幅な改修工事を進めたのがシャルル8世(1470年生 / 1483年戴冠 / 1498年没)。
でも彼は1498年に城の扉のかまちに頭をぶつけ28歳の若さで急死。お城の竣工を見ずに亡くなってしまいました。
シャルル8世は男性の跡継ぎを残すことなく急死したため、その従兄弟にあたるオルレアン公がルイ12世(1462年生 / 1498年戴冠 / 1515年没)として王位継承。
その後が先日のクロ・リュセ城のブログにも書いたイタリアからレオナルド・ダ・ヴィンチを招いたフランソワ1世(1494年生 / 1515 年戴冠/ 1547年没)。
夫「〇〇さん!!」
K「え?」
そう、、十数年前にフランソワ1世の肖像画を(↑)を初めて見た時の夫の第一声は、友人Mさんに似ていると言う感想と驚き。
その後私も実際にMさんにお会いしたのですが、確かに似ておりまして、、すっかり私達の間ではフランソワ1世はMさんなので、肖像画はじめフランソワ1世にまつわる場所やエピソードに触れるたびに「Mさんがね〜」「Mさん、こんなとこにもいるよ」(って別人だけど)と、なんだか親近感さえ覚えるようになってしまいました。
閑話休題。
Mさんではなく、フランソワ1世の後がアンリ2世 (1519年生 / 1547年戴冠 / 1559年没) 。
彼の妻がフィレンツェの名門メディチ家からフランス王家へ嫁いできた、あのカトリーヌ・ド・メディシス!
当時フランスよりずっと先行、洗練されていたイタリア文化がどんどん入って来るきっかけにもなった、個人的には興味深くなる時代。
(アンリ2世のベッドルーム↓)
アンボワーズはこのアンリ2世の時代まで王侯貴族が好んだ地であり続けたのですが、アンリ3世以降は君主がアンボワーズに滞在することは稀になったそう。
素敵!と思ったこの音楽サロンもルイ・フィリップ1世が使用したのは、一度だけ。(アンボワーズには一度しか滞在せず)
屋上から眺める街の眺め、そして振り返ると綺麗に管理されたお庭が広がるというロケーションに改めて感動。
そしてお城内の観光ルートの最後はこの幅広な傾斜路を通るのですが、これが螺旋状になっていてこれまた素敵。
当時は街から馬車や馬に乗ったままここを通って入城し、城のテラスまで一気に駆け上がったと思うと、私もオスカル気分で駆け抜けてみたいよ…な妄想。
(アンドレと一緒にね♡)
再度お庭を通って帰るわけですが、そこにいたのはレオナルド・ダ・ヴィンチの胸像。
何度も繰り返しますが、今年はダ・ヴィンチ没後500周年☆
で、今日のブログの最初の1枚に戻りますが、下から見上げて塔の一つに見えたその建物は、正面から見るとこんな感じ。
これがダ・ヴィンチが眠る「サン・チュベール礼拝堂」だったのです。
あのダ・ヴィンチがここに眠っている…と思うとやはり感動的。
その才能を分けてくれとは申しませんが、いくつになってもチャンレジ精神、好奇心を失わず精力的に生きたのだろうと思うと人生の長さに関係なく自分もイキイキとそうありたいと願います。
アンボワーズ城、来てよかった!!と、つくづく思いながら素敵なお城を後にしました。
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