
Chefs-d'œuvre de Budapest☆ブダペストの名作品
最近ちょっと気になる東ヨーロッパの国々。
昔、晩秋のウィーン・プラハ旅行を企画したものの、今ほど簡単にインターネットで
情報収拾ができなかったので、ガイドブック片手に旅行会社に赴き、相談していると
「この時期はもうわりと寒くて暗いですけどね」と言われた瞬間、サーッと気持ちが
引いてしまった...。
「じゃ、ヨーロッパで明るくて綺麗なところはどこですか?」
「カンヌ、ニースなど南仏は良いかと。」
「そっちにします!」
と、あっさりとデスティネーション変更。
以来、東欧に縁がなく今日に至る(=_=)
パリで聴くようになったクラシック音楽、東ヨーロッパ諸国のオーケストラは素晴らしいし、
年を重ねた故なのか?!しっぽりと落ち着いた街並みをゆっくり歩いてみたい気持ちにも
なっている今日この頃、好きな美術館、Musée du Luxembourg(リュクサンブール美術館) で、
Chefs-d'œuvre de Budapest. Dürer, Greco, Tiepolo, Manet, Rippl-Rónai...
(ブダペストの名作品たち、デューラー、グレコ、ティエポロ、マネ、リップル=ローナイ)展
開催中ということで観に行ってきました。
平日のお昼前という時間帯だったせいか、訪れている人達の年齢層がとても高い。
皆さん静かに、そしてとても熱心に鑑賞する様子に、私もいくつになっても美術館に足を運ぶ楽しみ
が持てたら...と思ったり。
椅子持参で好きな絵の前ではしばらくジーーーっと鑑賞されている方や模写をしている方も
見かけられて、みなさん豊かな贅沢な時間を過ごされてるな...と感じました。
館内は撮影可(フラッシュ禁止)だったので、何枚か気になった作品をカメラにおさめました。
La femme de l'artiste(Francisco de Goya)
特別に肖像画は好きという感じでもないけど、なんとなくこの人は気になる...と思わせるのが
ゴヤの描く肖像画。
Étude de tête d'homme(Peter Paul Rubens)
本展はハンガリーの首都、ブダペストの美術館が所蔵する絵画やデッサン、彫刻等の
美術品を展示。
ブダペスト国立西洋美術館やハンガリー国立美術館から貸し出された作品は、中世の
彫刻から19世紀末の象徴主義、20世紀の表現主義のものまで含み、ブダペストが誇る
多様な美術コレクションを通して、西洋美術史の知られざる側面に光を当てるという趣旨
の展覧会。
(↑画像はhttp://www.budamep.eu/より)
なかなか想像もつかないブダペストの街ですが、ブダペストは「ドナウの真珠」と謳われる街
なのだそう。
鑑賞者の間からついクスクスっと笑いがこぼれたコーナーは、18世紀の彫刻家
Franz Xaver MESSERSCHMIDT(フランツ・グザヴェ・メッサーシュミット)の3作品前。
中でも「子供のように泣く男」というタイトルの作品は、その泣きっぷりがインパクト大。
おもいきり泣くって結構すっきりするものだけど、いつからか大人になるとこんな風には
泣けなくなってしまう。。
いや、どこかの国の政治家が号泣してたっけ?!
Paysage provençal
ふんわり優しい色使いの風景画。
意外にもこれはセザンヌの作品でした。
◎La femme peintre (Károly Ferenczy)
Károly Ferenczy(カーロイ・フィレンツィ)はウィーン出身のアーティスト。
展示室の後半は東欧出身のアーティストの作品が続きましたが、恥ずかしながら知らない方が多く、
西欧とは何がどう違うかをうまく説明できませんが、フランスやイタリアで見慣れたものとは少し
違った文化、芸術が感じられ新鮮でした。
L'alouette(Pál Szinyei Merse)
今回一番好きだった作品が、このPál Szinyei Merse(パール・シニェイ・メルシェ)の作品。
パール・シニェイ・メルシェ? こちらも初めて聞く名前...。
20世紀初頭のハンガリー出身の画家だそう。
うまくその美しい色が写せてませんが、わりと大きなサイズの作品で、高い空と香ってきそうな緑、
風もとても気持ちよさそうな清々しく、気持ちよくなる感じ♬
裸で開放感に満ち、気持ち良さそーー。
と、なかなか行けない東ヨーロッパですが、リュクサンブール美術館でちょっとだけブダペストを
感じてきました。
おまけのパリは「2016年外せないパティスリー Vol.3」をBelle et Bonneブログで♬
⇒ http://belleetbonne.blog.fc2.com/blog-entry-1028.htm
<info>
Musée du Luxembourg(リュクサンブール美術館)
19 Rue de Vaugirard, 75006 Paris
01 40 13 62 00
*ブダペスト展は2016年7月10日まで
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