Comme d'habitude 〜パリ・東京行ったり来たりblog〜

Ducasse sur Seine☆アラン・デュカスのランチクルーズ

これぞ6月のパリ

最高に天気が良く、爽やかだった日にYさんとトロカデロ広場で待ち合わせ。

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ドーンと真正面にエッフェル塔を仰ぎ見て、このパリ空の下にいるだけで幸せ&気持ちいい〜♬

と、ウキウキしながら丘を下ってエッフェル塔方向へセーヌ川まで歩くのは、とてもパノラミックな散歩コース。

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噴水からの水しぶきは涼しげで、本当にこの日は温度、湿度ともにパーフェクト。

(この後、あんな酷暑日がくるとは思っていなかった…)

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そんな爽やか散歩だけで十分満足してしまった感があったものの、この日の目的は“Ducasse sur Seine”(デュカス・ シュル・セーヌ)

フランス料理界の巨匠、Alain Ducasse(アラン・デュカス)氏が手がけるランチクルーズをエンジョイ!

エッフェル塔が目の前のPort Debillyから出航です。

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これまで日本からの親戚、友人がパリに遊びに来た際にセーヌ川のディナークルーズを何度か経験したことがあったのものの、今回のこのクルーズが私史上No.1☆

天井キラキラ、床にはシックにパリの地図がデザイン、これまで経験したものとは雰囲気からして別物なラグジュアリー感の船。

各テーブルと間隔にも余裕があり、気持ち的にゆったり食事と景色を楽しめそうで出航前から期待が膨らみました。

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食事は前菜、メイン、デザートをそれぞれから選ぶプリフィックス。

いずれも美味しそうで迷うこと必至?!

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出航を待ちながらベトラーブのアミューズを摘み、ロゼワインで乾杯。

旨っ♡

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続いてパンのチョイス。

バターに波模様と細部までのこだわりはさすが☆

食べ過ぎ注意系な美味しいパン。

(結局軽く2個は食べてしまった…)

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続くアミューズは、プチポワの冷製スープ。

もっちりフワッとした羊乳のカイエがよく合い、たまらなく美味しい!

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過去に経験したディナークルーズでは、船上という限られた厨房で作られる食事と割り切り、あまり期待をせず雰囲気とセーヌ川からの観光を楽しむものと思っていたので、こんなに美味しくスタートした食事に驚き、さすがデュカス氏!と感激していると、とても静かに船は動き出していました。

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橋のライトップ、夜景を楽しめるディナークルーズもまたロマンチックで素敵ですが、陽が長く緑が美しい季節は個人的にはランチクルーズの方がオススメではないかと思いました。

文化遺産な名所はもちろんですが、ただただ流れる景色が眩しく美しい。

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が、しかし美味しそうな料理が目の前に来ると景気を見ている場合ではなく、食べるのに夢中になってしまった花より団子ブロガー…。

今、船はどのへん?

ノートル・ダムまだ?

え、過ぎてる…

そんな会話を挟みながら楽しむ贅沢美味ランチ。

前菜にはホワイトアスパラの一皿を選びました。

クレソンのソースが濃厚に美味しい。

IMG_7933.jpgYさんは、フランスでは鯛の女王などとも呼ばれるDaurade Royale(ドラード・ロワイヤル=鯛の一種)。

添えられた野菜はキュウリやズッキーニ。

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さて、エッフェル塔前から出発した船は、オルセー美術館前へ。

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他にもコンシエルジュリー、ポンデザールなど優雅に通過しながら進むデュカス船。

おしゃべりと食事に夢中になってしまい単に見逃した可能性もありますが、このクルーズの数日前にあの大火災によってノートル・ダム周辺の大気汚染問題がニュースになっていたので、この日はノートル・ダム寺院前は行かなかったのかも?!

とにかく私達はノートル・ダムに気がつきませんでした。

メインにlieu jaune(リュ・ジョーヌ タラの一種)☆

リュ・ジョーヌは好きな魚の一つなのですが、マルシェなどでも銀色ボディにジョーヌな(Jaune=黄色)ラインが入った美しい魚です。

そこに大好きなグリル&フレッシュの2種類のフヌイユが添えられた大好きな一皿でした。

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こちらは仔牛肉と野菜のファルシー。

ひとくちいただくと、お肉はもちろん野菜の美味しさに驚きました。

fullsizeoutput_2635.jpg一番悩ましかったデザート選び。

こちらは季節のチェリーのポワレとアーモンドのアイスクリーム。

軽めに見えますが、チェリーが肉厚、アイスも濃厚で食べ応えがありました。

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表面をルバーブで覆ったブランマンジェ。

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クルーズ中に甲板に出たりして席を立つのも自由だったのですが、テーブルからの眺めは抜群(寒いぐらいにエアコンしっかり)美味しい食事と楽しいおしゃべりに夢中で眺めはちょっと二の次になってしまった感じです。

そしてこの日、ちょっとしたサプライズもありました。

乗船した瞬間すぐに気がついたのですが、私達の左斜めのテーブルにスイーツ界のピカソ(!)のお姿が♡

ミニャルディーズももちろん美味しかった!

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ピエール・エルメ氏がいらしたのです。

完全プライベートな様子でしたし、誰も近づいて写真や握手などは求めておりませんので私も努めて冷静に。

クルーズ後、私達より少し早く席を立ち船を降りたようで、気がつくとその大きなお姿は消えていました。

嬉しいサブレのお土産付き。

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降りる前に化粧室に行きまして、中に入っているとドアをガチャガチャと執拗に回す音が。

ノックを返そうにも便座からドアまで距離があって手が届きにくい…

なんとか軽くノックを返したにも関わらず、切羽詰まったように続くガチャガチャ音。

もーー!開かないんだから使用中なのはわかるでしょうに!と、ちょっとムっときまして、ドアを開けた瞬間そのムムム顔を相手に向けたら、そこには巨匠ピカソが…。

P「あっ…、デゾレっマダム」

びっくり、ドッキリで咄嗟に「いえいえ、大丈夫です」が精一杯。

バターたっぷりのサクサク美味サブレは乗り場サインのモチーフ♡

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そして今は完全二人きりだし、お写真をお願いしようかとほんの一瞬過ったものの、トイレから出た瞬間にそんなお願いは無粋とあっさり諦めました。

間近に接した彼は、声が優しく物腰柔らかでエレガントな印象でした♡

K「綺麗なフランス語だったよ〜」

夫「当たり前だろフランス人なんだから…」

K「いやいや、そういうことじゃなくて響き甘かった♡」

夫「・・・。」

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K「と、ま〜食べて、見て、出会って(!)な大満喫なデュカスランチクルーズだったんだよね〜。寒くなったら今度ディナークルーズ一緒にどう?」

夫「遠慮しとく」

ロマンチックな誘いには乗る気配なし…。

コムダビチュード。

☆Belle et Bonne Blogも絶賛更新中☆
 
<info>
Ducasse sur Seine(デュカス・シュル・セーヌ )
Port Debilly, 75116 Paris

KEICO

新潟県の旅館に生まれるも女将にならず、上京、進学、就職、まさかの出逢いと結婚。
約10年間のOL生活の後、2004年渡仏。
現在は夫と共にパリ・東京を行ったり来たりな生活中☆


そんな毎日からのグルメ・ファッション・カルチャー・バカンスなどの話題を中心にブログ更新致します。

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