春の感激☆Florilege
パリの1枚。
夜の静寂に浮かぶ白亜のサクレ・クール寺院。
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パリ出発前に食べておきたいものフレンチ編としては、やはりここ“Florilege”(フロリレージュ)@渋谷区外苑前。
パリに行くならフレンチ食べなくてもいいじゃ〜ん、と周りから言われがちですが、このお料理はココでしかいただけない!
フレンチという枠を超えた独創的なフロリレージュ料理。
まずは籠からヤングコーン。
中には温かくコーンの甘さに思わず夏を連想するポレンタが♡
玉ねぎジュースを添えていただいたトマトと甘エビ。
トマトの上の玉ねぎクリームが味わい深い!
白アスパラガスを潰して巻いてカラスミソースを添えたという一皿。
白アスパラをこんな形状でいただくのは初めてだし、左手奥のシャルトルーズソースを合わせた白アスパラムースも斬新且つ綺麗。
更に感激と驚きだったのが、この料理に合わせたお酒が日本酒「風の森」。
白アスパラに日本酒を合わせるとは前代未聞。(私史上)
今年初!な鮎。
どんなスタイルで登場かとワクワクしていると、発酵茶葉と山菜の軽いフリットを添え、黒にんにくソースにフロマージュブランを絡めながらというプレゼンテーション。
それに「たで酢」風カクテルを合わせるユーモア。
ス~っと涼しげな煙をまとってやってきたプチポワの液体窒素仕立て。
キャビアがアクセント。
中でもこの日一番驚いたのが、これ。
一言「穴子」とあったメニューからはまったく想像できなかったカタチ。
パセリの緑色を効かせたコロッケ仕立てで、ポルト酒ソース。
そして真ん中にFromage de tête(フロマージュ・ド・テット)が詰まっているという驚き。
フロマージュ・ド・テッドはチーズ(=フロマージュ)じゃありません。
豚の頭部色々の煮凝り、ゼラチン質です。
フランス料理で感心するのはこのへんの言い方。
豚の頭だよー、脳みそも入ってんでーな言い方をされたら引いてしまうかも?!ですが、フロマージュなんちゃらと言われたら言葉から受ける印象がだいぶ変わりません?!
ドリンクはそんな穴子コロッケに山椒をバリバリに効かせた甘酒カクテルときた。
魚料理は炭火焼きの宮崎の西米良サーモン。
魚にレバーペーストを合わせるあたりもびっくりでした。
分かち合うメイン料理は和牛・あか牛。
思わず誰とも分かち合いたくない、、独り占めしたくなるようなルックス。(食意地張りすぎ…)
作りたてのトロトロなアリゴを添えたらボナペティ。
赤身で見た目より淡白な肉質だったなので、エスカルゴバターでいただいてバランスするあたりもさすが。
そして軽やかなデセールの時間。
パッションフルーツのゼリー、クリーム、アイスにハーブの泡をスプーンで下からぐるっと混ぜていただいた1品目。
器も素敵な2品目は、マンゴー&ココナッツ。
最後はアマゾンカカオと山椒バタークリームケーキ。
上には八朔ソルベ☆
エスプレッソとともに真っ赤な苺♡
フロリレージュのお料理は毎度感激するものの、特にこの春メニューは最初から最後まで印象に残るものばかりで、コースの構成、流れも含め感激の連続でした。
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