
Fragonard☆いつかまたGrasseへ
懐かしい想い出アルバムを引っ張り出してみた。
それは南仏バカンス編の中の1冊。
このブログでも何度が触れてはいますが、私にとってパルファム、香りがグっと身近になったきっかけのひとつが南仏バカンスで訪れた「香水の都」“Grasse”(グラース)での体験。
グラースから車でちょっと行ったムージャンという町のレストラン“Le Moulin de Mougins”では、料理学校を見学した後にレストランでランチを食べたのですが(確か当時ミシュラン2つ星)、レストランのマダムが気さくで朗らかで、食事もとても美味しくて大感激。
その豊かさと美味しさに思わず老後は南仏で暮らしたい!と言ったら
「ミストラル(冬から春にかけて吹く寒冷乾燥な強風)がキツイわよ〜」
なお返事だったけど…。
え…そんな格式あるレストランにランチとは言え、ヘソ出し、腹だしで行っていた自分に驚く今。。
たぶんジャケットを持ってました。(言い訳)
と、話がそれてきたので戻そう!
私がパフューマリー“Fragonard”(フラゴナール)を実際に知ったのは、グラースある“Fragonard L’Usine Historique”(フラゴナール香水歴史工場)を訪れて。
そこで香水ができるまでのざっくりのプロセスを知り、こんなにたくさんのジャスミンの花からたったこれぽっちの香水しかできないのか?!と驚き、もはや美術品のアンティークボトルに見惚れ、あのシャネルNo.5もグラースの街で生まれた等々、香りに纏わるあれこれを知ったのでした。
また、この博物館にはブティックが併設されており、この時日本人は私だけだったこともあり、日本人店員さんがとても親切に詳しく説明をしてくださり、すっかり時間を忘れて香りの嗅ぎ比べを楽しみながら選ぶことができました。
そんなグラースでの思い出のあれこれをパリのフラゴナールブティックを訪れる度に思い出します。
7月のある日、サン・ジェルマン界隈パトロール中に久しぶりに立ち寄りました。
香りを嗅ぐと頭で思い出そうとしなくとも自ずと昔見た光景や体験が蘇るから不思議。
フラゴナールのブティックには香りはもちろんですが、南仏らしい雑貨類もあれこれ充実。
しかも初夏に行くと、これから過ごす海や山でのバカンスにピッタリなものも多く、欲しいものが色々です。
お土産にも良さそうな小ぶりなもの、嵩張らない巾着、キッチンクロスなども豊富。
またいつか花咲くグラース街を訪れたいものです。
さて、この日はボティミルクとハンドクリームを購入。
やっぱりデザインパッケージも好きなフラゴナール♡
ところでしばらくパリに暮らし、美術館通いを繰り返すうちに気になる画家になったのが、18世紀フランスのロココ美術の代表画家Jean-Honoré Fragonard(ジャン・オノレ・フラゴナール)。
実は“Fragonard”(フラゴナール)の名前の由来は、この画家。
ジャン・オノレ・フラゴナールがグラース出身だったこと、フラゴナール創業者の Eugène Fuchsがグラースの土地と18世紀ロココ美術を称え、その名前を付けたのだそう。
最近はこの絵(ブランコ ウォレスコレクション所蔵)を見るとフラゴナール香水の“Etoile”(エトワール=星)のフローラル香りを連想しちゃいます。
ARCHIVE
MONTHLY