Comme d'habitude 〜パリ・東京行ったり来たりblog〜

巨匠たちの"Gallerie dell'Accademia"

もう少しバカンスブログを。

今回とても面白くて、ぜひ再訪したいと思っているのが"Gallerie dell'Accademia"

(アカデミア美術館)

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地中海交易によって発展したヴェネツィアは、東方ビザンチン文化の影響を

受けつつ、水都という環境の中で光や色に対する感性が磨かれ、華やかな色彩と

油絵の手法を駆使した「ヴェネツィア派」と呼ばれる画風が形成されたのだそう。

そんな「ヴェネツィア派」の巨匠の大作が集まったアカデミア美術館は、元修道院

ということもあって、心地良い静けさに包まれた美術館。

最初の展示室の天井に見惚れた後、たくさんの祭壇画を鑑賞。

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Giovanni Bellini(ジョヴァンニ・ベッリーニ)の「サン・ジョッペの祭壇画」は

とても大きかった!

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この「ベッリーニ」という名前、お酒好きにはピンとくる名前。

プロセッコと桃の果汁で作ったピンク色のカクテル「ベリーニ」は見ためも可愛いので

デートの時に最初に飲みたいカクテルですな♡

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これは1948年にジョヴァンニ・ベッリーニ展が開かれた時にヴェネツィアの

ハリーズ・バーのオーナーシェフのジュゼッペ・チプリアーニが作ったもの。

今後はベリーニを飲む時は、ベッリーニの絵を思い出したいところ♥

 

色彩の魔術師と言われたTiziano Vecellio(ティツィアーノ・ヴェチェッリオ)の

絶筆、最期の作品がこの「ピエタ」。最後は弟子が完成させたもの。

画家が人生最期に取り組んだ作品が「ピエタ」だったのか・・・と思うと、この絵から

伝わってくるものは悲しみだけでなく、その先に天に召される穏やかさもあるようで

この絵はとても印象的でした。

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Vittore Carpaccio(ヴィットーレ・カルパッチョ)の「ウルスラの物語」の連作は

一部屋すべてウルスラ物語。

オーディオガイドを聞きながら一枚ずつの鑑賞はとてもわかりやすくて面白かったです。

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ウルスラはブルターニュ王女なのですが、イングランド王から王子の嫁に!と

請われ、結婚することに。

ウルスラからは結婚の条件の1つに侍女1000人とローマ巡礼することを提示し、

それを受け入れてもらいます。

が、ローマ巡礼からの帰りにフン族の襲撃に合って皆殺しにされてしまうという悲しいお話。

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「カルパッチョ」と聞いたら生肉やお刺身を思い浮かべますが、これも実は

ヴェネツィア生まれの一皿であることは有名な話。

これもカクテル・ベリーニと同じくハリーズ・バーで↓

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オーナーがカルパッチョの作品からインスピレーションを受けて、赤い生肉料理に

「カルパッチョ」と名付けたのが始まり。

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ヴェネツィアと言えばサン・マルコ寺院。

そこに眠るサン・マルコの遺体をアレキサンドリアから盗み出す場面を描いた

Tintoretto(ティントレット)の「サン・マルコの遺骸の運搬」。

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空が怪しく、これはただ事でない感じが大きなスケールで伝わる絵でした。

他にもまだまだ大作はたくさん。

以前パリで観たCima da Conegliano(チーマ・ダ・コネリアーノ)の絵などもあり、

ヴェネツィア派の絵画をまとめて鑑賞できるアカデミア美術館は好きな美術館リスト

に追加です♥

実物はそれぞれ本当に色彩がキレイです。

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☆おまけのパリ☆

 

チェリーが美味しい季節で、マルシェには溢れてます。

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そしてこの時期だけの生アーモンドも☆

硬い食感がいいので冷たいスープやサラダなどに入って登場することが多いかな。

またはペーストにしてお肉の付け合わせに。

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そんな二つを使ったさっぱりデセール。

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バニラアイスとともに☆

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<INFO>

Gallerie dell'Accademia(アカデミア美術館)

Campo della Carità, 1050, 30123 Venezia

http://www.gallerieaccademia.org/

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KEICO

新潟県の旅館に生まれるも女将にならず、上京、進学、就職、まさかの出逢いと結婚。
約10年間のOL生活の後、2004年渡仏。
現在は夫と共にパリ・東京を行ったり来たりな生活中☆


そんな毎日からのグルメ・ファッション・カルチャー・バカンスなどの話題を中心にブログ更新致します。

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