
Isola della Giudecca(ジューデッカ島)☆
朝のヴァポレットラッシュ?!
夏に来た時よりもヴァポレットは混み合っているように感じる今回の秋のヴェネツィア。
やはり夏は運河が臭くなるので、秋や春が人気の季節のなのかな~と思いました。
そしてやってきたのは、ヴェネツィアの南に位置するジューデッカ島。
本島の対岸に位置する細長い島で、この島はその昔、ユダヤ人保護区の「ゲットー」
が置かれていた島。
「ヴェニス」、「ユダヤ人」と聞けば思い浮かぶはやはり「ヴェニスの商人」。
色々考えさせられる部分のあるお話ですが、個人的には好きな戯曲。
と、そんなことを思いながらジューデッカ島散歩スタート。
出た!イタリア名物な洗濯物風景。
この島は、本島とは全く雰囲気が違いました。
ただ歩くだけも生活感があって、なんだかちょっと地元っ子気分になれる感じ。
すれ違うおばあちゃんたちがニコニコの笑顔で「ボンジョルノ♪」と声をかけてくれるのです。
番犬も吠えることなく、チャオ!な顔。
賑やかなお土産物屋さんなどは少なく、静かな住宅街。
テラコッタな壁ってイイよね~と思わず職人さんを見ていると「チャオ!」と。
綺麗なお庭です。
そしてジューデッカ島の至宝と言われる"Chiesa del Santissimo Redentore"(レデントーレ教会)へ。
この教会はペストの終焉を神に感謝するためにAndrea Palladio(アンドレア・パッラーディオ)
の設計で建築が始まり、Antonio da Ponte(アントニオ・ダ・ポンテ)により16世紀末に完成した教会。
毎年夏に(7月第三日曜日)行われるフェスタ・デル・レデントーレ(レデントーレ祭)でも有名なのだそう。
このお祭りはヴェネツィアっ子たちが楽しみにしている華やかなお祭り☆
花火大会(夏は陽が長いので打ち上げは0時近いそう・・・)やゴンドラレースも開催されると。
教会の正面にあるこの彫刻も毎年こうして夜空を見上がげているんだろうな~と。
教会内部はヴェネツィアを代表するティントレット、ヴェロネーゼ、パルマ・イルジョーヴァネ 、
フランチェスコ・バッサーノなどの作品が飾られていました。
ジューデッカ島。この島でかつてユダヤ人達はどんな風に暮らしていたんだろう?
などと考えていたら、突然ドラマ・半沢直樹のセリフが(゚д゚)!
それは、「俺たちは所詮金貸しに過ぎない」みたいなセリフ。
「ヴェニスの商人」のユダヤ人シャイロックは金貸し。
当時のキリスト教徒からみたら金貸しは卑しい仕事、ユダヤ人の仕事。
いろんな人がいて、いろんな仕事があって、そこに従事する人がいて世の中がまわっている。
職業に貴賤なし。
人や仕事を上から見たり、下から見たりしちゃいけないとあたり前のことを改めて感じさせた
ジューデッカ島を後にしました。
<INFO>
Chiesa del Santissimo Redentore(レデントーレ教会)
Redentore, Sestiere Giudecca, 30133 Venezia
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