KASTLE (ケスレー)で攻めるスキー☆
<スキーバカンスブログ@オーストリア>
スキー板は、ホテル併設のスキーショップでレンタル。
ここで働くクリちゃんことクリストフともすっかり仲良し♡
ホテルチェックイン後、すぐに彼の元へ行くと
「お帰り〜、ケーコっ!今年のスキーはもう用意してあるよ」とな。
K「ダンケシェーン!」
C「KASTLE (ケスレー)のニューモデルだよ。もうバリバリにエッジ研いで、ワックスもかけまくり!」
K「フィーレンダンク!え、、でもちょっと待って。それって去年すんごい重くて私には回し切れなくて、2日でギブアップした板じゃね?」
C「ハハハ。それはあっちね。ケーコに用意したこれはレディースモデル。だから軽い、大丈夫」
K「ヴィルクリッヒ?!(マジで?)」
K「レディースモデル、嬉しい!!」
苦節10年@オーストリア...レディースモデルのスキーなんて履かせてもらったことがなく、出会ったことがなく、「なんでないの?フランスでは女子はレディースモデルです。男子と同じなんて無理」なんて文句言った初年度は、いくつかのショップどこへ行っても嫌な顔をされ、嫌ならフランスで滑れや的なリアクションだった...(過去ブログでも愚痴りましたよねぇ)。
言わせてください。
板選びは、まずは身長。
私の身長約170センチで「このへんね」と渡されるわけですが、170センチ70キロぐらいの男性とは体つき、スタミナが違うのに同じ板。
頻繁に板を外して歩く、登ることを思っても男性と同じ板は私には重い。
今回もレディースモデルでありながら右手は軽い腱鞘炎になっているので、ケスレーはレディースモデルの中でも重い方だとは思います。
スキー後半からは板をなるべく左で持つように意識。。
こうして今年借りた板、KASTLE (ケスレー)は素晴らしいスキー板。
昔は自分の板を持ってきていましたが、年々どんどん板は改良され良いものがリリースされますし、中でもスキーメッカのこの地では自分では買う気にならない高価なものや、日本のスキーレンタルでは借りれないようなレアな板も履けるとういうメリットがあるから。
ケスレーについて私は何も知りませんでしたが、スキーファンには知られる老舗メーカーだそう。
ちょっと調べてみると1924年にオーストリアで創業。
ケスレーの板は、1980年代までアルペン競技界で高い評価を受けていたと。
1956年のコルティナダンペッツォ冬季オリンピックで、三冠を成し遂げたトニーザイラー選手、1980年代のワールドカップで4連勝したツルブリッゲン選手など、往年のアルペン界のスターがケスレーを使用。
(先日プロモーション・試乗会も開催されていました)
1991年にイタリアのベネトンが買収。ベネトンは、スキーブーツのNORDICAも買収、統合してKASTLEブランドは、この時に消滅。
2007年にオーストリアの投資家グループが、ベネトンから"KASTLE"の商標を買い取り、新生ケスレー(Kastle GmbH)が誕生したのだそう。
それにしてもこの日は暗く曇って雪が降り、視界が悪く、とても滑りにくい天候になりました。
K「誰もいませんけど」
H「ま、こんな天気の日に滑ろうって人はあまりいない」
K「へ?私達は...」
H「俺たちはどんな天候でも滑る。どんなコンディションでも滑れないとね!」
K「真っ白で方向感覚がなくて気持ち悪い。オエッだよ」
夫「だよね。俺も気持ち悪い」
H「大丈夫。俺の後をついてくれば」
それがなかなか見えづらい、一寸先は闇状態で、コースアウトしそうで何度も冷や汗。
もしそうなった場合も真っ白でなかなか発見してもらえないだろうし。
H「大丈夫。掘り起こすシャベルを持っている」
K「・・・。」
K「ストップ、ストップ!!」
本当に一瞬、全ての世界が真っ白になりました。
360度どこを見ても白く、凹凸も見えないので、滑っていても進んでいるのかどうかわからないという不思議な怖い時間でした。
やっと村が見えてきた...!
ヘリーコーチ、こんな天候で滑る意味あるんすか?もーーー。
と心の中で何度もつぶやきましたが、山を降りてくると天気は一変。
H「タダーン!この斜面でワールドカップをやるんだよ」
K「へ〜」
H「ポーズを取って」
K「ヤーー」(ダチョウ倶楽部チックに...)
H「ここ降ります」
K「え...」
カチンコチンにグルーミングされてるし、結構な斜度だから、多分転けたら、まっさかさまに堕ちてディザイヤっ。
(頭の中じゃ中森明菜ちゃんのヒット曲「Desire」流れまくり)
一気に下まで落ちるな。
4年ぶりのヘリーコーチとのスキーで思い出しました、スキーは攻めてなんぼ。
まずは気持ちで負けない、怖気づかない。
怖いな、大丈夫かな?と思った瞬間、体は硬くなり、力む、後傾、転ぶ。
怖がらないこと自体が難しいのだが、そのへんがメンタルトレーニング。
できる、滑れる、大丈夫、さっ行こう!!と蹴り出す。
スキーに限らずスポーツ全般に言えるのかも?ですが、まずは気持ちで負けないが大事と思う2024スキー合宿です。
*****K子のつぶやき*****
ぶらりパレ・ロワイヤル。
パリの冬は薄暗い日が多くて...。
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