
Kunsthaus Zürich☆チューリッヒ美術館
スイス最大規模のコレクションを誇る『Kunsthaus Zürich』(チューリッヒ美術館)へ。
入口脇には、オーギュスト・ロダンの「地獄の門」。
あちこちで出会っている地獄の門ですが、見上げる度に新たな発見がある飽きないストーリーを感じる浮彫。
と、美術館に入る前から鑑賞モードスイッチオン☆
建築家Karl Moser氏(カール・モーゼル)設計のこの建物は、1910年に開館して以来、数度もの増設工事を重ね現在の規模に。
チケットカウンターのすぐ横から大階段へと繋がり、その建物の構造はとてもシンプルでわかりやすく、方向音痴な私でも迷うことなく、スイスイと巡ることができました。
美術館としての感想は、芸術門外漢な私が言うのも僭越ですが、クオリティ、コレクション数、共に世界最高レベル!の充実&感激度でした。
教科書掲載級のマスターピースが、なんとも平然した様子で(!)と次から次へと並び、これも!それも!あれも!と感動。
特別な展示コーナーや規制線もなく、館内スタッフさんや警備員が厳しい睨みを効かせることもなく(?)、ポンポンポンと壁にかけられた名作の数々に容易に近寄ることができたり。
(美術品を狙うテロなどが起こってるため、こちらの美術館でも手荷物はロッカーに預けます)
これまた下調べもなくブラッと来ただけに、めくるめく傑作作品たちとの対面に驚きが絶えず。
<Vincent van Gogh“The Sower with Setting Sun”>
ゴッホが敬愛していたミレーの「種まく人」の模写だそう。
黄金に輝く夕日の中での種まき、新しい命の創造。
しかもコーナーによってはほぼ貸し切り状態。
そこそこたくさんの人が来館しているものの、館内は広々と余裕のある展示なので人混みにならず。
とても静かで響くの自分の足音&溜め息ぐらい?!とはまたなんと贅沢な瞬間。
改めて確認すると、この美術館の歴史は1787年開館と長い歴史があり、そのコレクション内容は、15世紀から現代に至る後期ゴシック、イタリア・バロックからオランダ絵画、フランドル絵画、フランス印象派、表現主義、抽象絵画、現代のポップアートまで各時代を代表する名画を揃えての充実ぶり。
もちろんここにはアップしきれないので、個人的に気になった作品をピックアップ。
<Claude Monet“Poppy Field near Vetheuil”>
ヒナゲシお花畑に没級気分♬
スイスと言えば!なフェルディナンド・ホドラー、パウル・クレーはじめ、フェリックス・ヴァロットン、ヨハン・ハインリヒ・フュースリーなどスイス芸術家の作品。
<Félix Vallotton “La Visite”>
レンブラントなどのオランダ絵画、ルーベンスなどのフランドル絵画、そしてフランス印象派絵画のマネ、モネ、セザンヌ、ゴッホ、ゴーギャン、ルノワール等々。
<Paul Cezanne “The Boy in the Red Waiscoat”>
腕長ーい!な超人的バランスですが、インパクトのある1枚。
<Pierre-Auguste Renoir “Irene Cahen d'Anvers”>
絵画史上最も有名な少女といわれるルノワールが描いたイレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢。
いろんな角度からその美少女ぶりを鑑賞しました。
世界でもほかに類をみないと言われているのが、アルベルト・ジャコメッティコレクション。
ムンク、ココシュカ、マティス、ピカソ、ルソー、ルオー、シャガール、ミロ、ダリ、マーク・ロスコ…、続く続く。
音と光のちょっと不思議なインスタレーションの中に。
<Marc Chagall“ Jew with Thora”>
久しぶりに鑑賞したシャガール。
とにかくコレクション数が多いですが、気がつくとゴッホの絵の前で一番長い時間を過ごしていました。
ふと窓から外を見ると枯れ葉もアート作品みたい。
マイペースにじっくり楽しめた充実の美術館賞@チューリッヒ美術館でした☆
*****おまけのパリ*****
コロナ前、時々食事をしていたパトロールエリアにある、三ツ星シェフYannick Alléno氏のカジュアルレストラン「Allenotheque」。
いつからかそこは、バーガー専門店『Père et Fils burger par Alléno』に。
バーガー好きとしては近いうちにトライしてみたい♬
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