
Le Barbier de Séville☆セビリアの理髪師
今シーズンはオペラ鑑賞続き☆
先日のLa Traviata(ラ・トラヴィアータ)に続いて、オペラ・バスティーユへ♪
Le Barbier de Séville(セビリアの理髪師)を鑑賞に行ってきました。
オペラと言えばドロドロの愛憎劇や悲劇が多い中で、このLe Barbier de Séville
(セビリアの理髪師)は喜劇で、とても楽しいので大好きな作品の一つ。
フランスの劇作家ボーマルシェの書いた戯曲を元にGioachino Antonio Rossini(ジョアキーノ・
アントーニオ・ロッシーニ )が作曲した2幕のオペラです☆
ディストリビューションはこちら↓
いつものように簡単なあらすじと感想をカーテンコールの画像とパリ・オペラ座の
オフィシャルサイト掲載の画像とともに。(オフィシャルサイト https://www.operadeparis.fr/)
原作では舞台は18世紀のスペイン・セビリアですが、今回の演出では時代設定は現代!
という訳でセットは、現代のアパルトマン。
主な登場人物は、
アルマヴィーヴァ伯爵 スペイン人貴族
バルトロ ロジーナの叔父で後見人で医師
フィガロ 理髪師で調子のいい何でも屋
ロジーナ 莫大な遺産を持つ令嬢
バジリオ ロジーナの音楽教師
感想を一言で言うなら、ベタな笑いとわかりやすいボケとツッコミは吉本新喜劇のよう?!
セットは場面場面でクルクルまわって、ドリフターズの「8時だよ全員集合」
(今となっては知らない人も多そう...)みたいで会場は何度も大きな笑いに包まれました。
幕が上がる前、いつもなら「携帯電話の電源はお切りください」のアナウンスが流れますが
今回は出演者の一人(お巡りさん役)が登場し、ジェスチャーで携帯禁止をアピール。
まだ携帯をいじっているそこのあなた!罰金チケット切りますよ!と実際にチケットを切って
客席に投げつけてみたり☆
そして序曲の後、有名な「俺は街の何でも屋」の曲、フィーガロ、フィガロ、フィガロ、
フィガロ♪♪でスタート。
舞台は、医師バルトロのアパルトマン。
親から莫大な遺産を相続したロジーナ は、今風ストリートなパンクファッション、部屋着は
ピンクのジャージ、ジョニーデップのポスターを貼り、後見人の叔父バルトロと一緒に暮らしてます。
バルトロは、自分が若く美しいロジーナと結婚して財産を手に入れたいと思っているので
ロジーナに他の男が言い寄られないように常に監視。
スペインの貴族アルマヴィーヴァ伯爵は、ちらりと見かけたロジーナに恋をして、侍従を従えて
彼女のアパルトマンにやってきました。
そして窓の下からセレナードを歌いますが、バルトロの監視が厳しく会えず...。
そこに「セビリアの理髪師」(何でも屋)のフィガロが通りかかり、アルマヴィーヴァ伯爵は、
報酬をはずむので協力してくれ!とお願いします。
ロジーナは窓から「身分と名前を教えて」というメモを落とします。
アルマヴィーヴァ伯爵は彼女の気持ちを試すために貧しい苦学生リンドー ロと嘘をつきます。
(彼女の気持ちを試すってのが、なんだかな〜と思うものの、やはり貴族にはお金目当てに寄って
くる女性は多いってことか...。)
理髪師としてバルトロの家に上手く入ったフィガロは、ロジーナにリンドーロ宛に手紙を書くように
勧めます。
その後アルマヴィーヴァ伯爵は兵士に変装してバルトロの家に入り、ロジーナに会おうと試み
ますがこれも作戦失敗。
ここまで1時間半。30分の休憩☆シャンパン、美味し〜っ♥︎
<第2幕>
伯爵は、今度はバルトロの家に通う音楽教師バジリオの弟子に変装して侵入します。
が、これもバルトロに怪しまれたので、ロジーナが書いたリンドーロ宛の手紙を伯爵から
もらったと話をでっち上げ、自分はバルトロの味方だと信じ込ませます。
伯爵の顔を知らないバルトロは手紙を手に入れたことで伯爵とロジーナの仲を壊せると
ほくそ笑みます。
音楽のレッスンをしている間に、音楽教師に化けた伯爵とロジーナは今夜駆け落ちすることを約束♥︎
一方フィガロはバルトロの髭を剃りながらバルコニーの鍵を盗みます。
音楽教師(実は伯爵)とフィガロが去ったあと、バルトロはロジーナに手紙を見せ、リンドーロは
お前をもてあそんで伯爵に売ろうとしているんだよ〜と告げます。
怒り、傷ついたロジーナはあなた(バルトロ)でも誰でもいいから 結婚してやると自暴自棄に。
その夜、リンドーロ(実は伯爵)とフィガロがバルコニーから忍び込むとロジーナはカンカンに
怒っています。
伯爵が身分を明かし、歓喜するロジーナ。軽いノリで一件落着。
ちょうどそこへバルトロが自分とロジーナのために呼んだ結婚手続きのための公証人がやって来て、
伯爵とロジーナが結婚!
バルトロが現れたときはすでに時遅し(>_<)
伯爵とロジーナはバイクにまたがり、新婚旅行へ出発♪でハッピーエンド♥︎
こういう現代的な演出にするとブーイングが起こることも多いオペラですが、今回は大当たり?!
客席はまたまたスタンディングオベーションで大きな拍手が止まず☆
始終、志村けん的な笑いを取っていたのはバルトロを演じたPaolo Bordognaさん。
カーテンコールのキメポーズもこれですから...!
でもこの日、とにかく良かったのはフィガロを演じたFlorian Sempeyさん!
ちょっとウトウト眠くなりかけても、彼の声が響くとパッと目が覚める!(^^)!
低めな声が好きな私は、彼のバリトンは心地よく、ずっと聴いていたい魅惑的な歌声
でした♥︎
ちなみにモーツアルト作曲の「フィガロの結婚」は、この「セビリアの理髪師」の後日談です。
おまけのパリは、「エッフェル塔グッズは...」をBelle et Bonneで
⇒ http://belleetbonne.blog.fc2.com/blog-entry-394.html
à demain(^.^)/~~~
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