Comme d'habitude 〜パリ・東京行ったり来たりblog〜

旅するle sputnik(ル・スプートニク)☆

友人達からは

「日本にいる時はフレンチはあまり食べないでしょ?」

と言われることが多いけれど、

いえいえ!日本でいただくフランス料理、東京フレンチの美味しさと斬新さに驚き、

感激すること多々です!(^^)!

DSCN1079.JPG

先日お邪魔した"le sputnik"(ル・スプートニク)も全ての料理がしっかり記憶に

残る美味しさでした☆

DSCN1080.JPG

初めてお邪魔したので、セットされたお店のコンセプトを語る説明書きもしっかり

読みました。

店名の"sputnik"(スプートニク)は、旧ソ連による世界初の無人人工衛星の名前で

もともとロシア語で「同行者・旅の連れ」を意味する言葉だそう。

フランスでは定冠詞「le」をつけて使われることから、他国の言葉を自国の言葉に

する最近のフランス人の柔軟で前衛的な姿勢を尊重して、フランス料理の伝統を

重んじながらも新しいことに挑戦したいという気持ちを込めた店名"le sputnik"☆

DSCN11082.jpg

Nさんと夫の3人でディネに出かけました。

とりあえず乾杯☆

DSCN1084.JPG

なんとも可愛らしい形状で登場したアミューズは、お米の泡を纏った甘鯛。

この泡が見ため以上にしっかりテクスチャーで、中にはこれまた予想に反する

しっかりしたサイズ感でマリネされた甘鯛と蕪、そこにほんのりライムが効いてる!

もし見た目通りなら、口に入れた瞬間すぐ溶けるような軽さと小ささだと思うのですが

そうでなく「いい意味で裏切られた感」に感激。

DSCN1085.JPG

新玉ねぎのブランマンジェには、美しいエンドウ豆と空豆のソースが添えられ、

芽が生えてるようなプレゼンテーション。

その芽は豆苗。

この新玉ブランマンジェの甘味がとてもよく、もっと大きなサイズで食べたくなりました。

DSCN11088.jpg

サクサクに揚がった稚鮎とゴボウのフリット。

DSCN11090.jpg

何かがガラスのクロシュで煙を閉じ込めて運ばれてきた〜。

DSCN11092.jpg

タンタララーン♬

な感じでクロシュが外されるとスモーキーな香りがテーブル一面に広がりました。

こういうスモークを纏ったお料理は何度か食べたことがありますが、その雰囲気に

心たかぶるものの、味は普通だったりで、味よりは演出だけが記憶に残りがちでした。

でもこちらのお料理は違いました!

DSCN1091.JPG

鰆の燻製だったのですが、その燻製具合と火入れが絶妙な上に山菜色々とそのソースが

春らしく、演出も味も印象的。


DSCN1095.JPG

繊細な気泡をかぶったこちらの料理は、アサリ、帆立、ハマグリを使ったクネル。

リヨン郷土料理名物quenelle(クネル)は、日本のハンペンやしんじょうに似た感じの

ものですが、こんなにソフィスティケートなクネルは初めて!(^^)!

DSCN11097.jpg

え...プリザーブドフラワーみたい。

と思ったこのお料理は、ベトラーブで作ったフォアグラ料理だというので驚きです。

DSCN11098.jpg

花びら部分はベトラーブのチップスで土台がベトラーブのジュレを被ったフォアグラ。

この美しい料理は夫と私へサーヴされ、Nさんには別のフォアグラが登場。

DSCN1099.JPG

Nさんにサーヴされたのはエスプレッソのフォアグラ料理。

エスプレッソと合わせるとは初めてお見受けしました。

で、ひと口いただくと、ベトラーブやフルーツを合わせるのは全く別物の食通を唸らせる

大人の美味しさ(^u^)

DSCN11100.jpg

白アスパラガスも美味しい季節です。

ふんわりムースの中から出て来たのは、

DSCN1101.JPG

とろ〜り卵黄。

マッシュルームのソースと一緒に絡めながらいただく。

ここまできても料理ひとつひとつがとても楽しくて、全く食べ飽きる感なし。

私の場合、多皿コースになると途中で記憶が飛んだり、多少退屈してしまったり、

なくてもいい料理がある...なんて食事中辛口なことを思ったりしてしまうのですが

そんな気持ちには一瞬もならず、次のお皿が楽しみに。

DSCN1103.JPG

こちらはスープ仕立てのブリ大根。

その大根は、大根餅☆ こんな遊び感覚も楽しい。

そして大根餅好きの私としては、そのフレンチテイストな大根餅に感激ひとしお☆

DSCN11104.jpg

肉料理は鳩、一皿の中に頭や心臓も含め色々な部位が一皿に盛り込まれていました。

こうして料理を食べ終えると、お店のコンセプト通り、日本を拠点にパリを初めとする

フランスの各地方を旅している気分になりました。

日本、フランス行ったり来たり☆

Collage_Fotor201.jpg

ついお料理に夢中でここまで一気に書き上げてしまったのですが、ソムリエールの方に

お任せして料理に合わせて楽しんだワインもどれも美味しく、ワイン談義も楽しかったです。

DSCN11106.jpg

デセールは、まずミルクチップを添えた桜のアイスクリームでさっぱり。

DSCN11107.jpg

2皿目のチョコレートとフランボワーズのデセールは、Bernard Loiseau(ベルナール・

ロワゾー)氏へのオマージュ。

フランス料理界のことは何も知らなかった頃、夫とブルゴーニュ旅行を兼ねて出かけた

のが有名料理人・ベルナール・ロワゾー氏のレストランでした。

美しい村の様子やレストランの当時のこと思い出されて、ちょっと懐かしくなりました。

ロワゾー氏は2003年2月に自宅で自殺。

その理由は不明ですが、ミシュランガイドで3つ星から降格することを不安視して...

とも言われています。

(自殺の翌月に発売されたミシュランガイドでは三ツ星キープできていた・・・)

relaisloiseau.jpg

当時このニュースを聞いて、レストランガイドの評価ぐらいで?と門外漢な私は驚きましたが、

それほどまでにフランスの料理人たちは料理という作品に日々命削って向かい合って

いるんだな...と思うと、目の前に出された料理ひとつひとつをちゃんと敬意を持って

いただこうと思った出来事でもありました。

DSCN11108.jpg

食後のカフェとミニャルディーズ。

最初から最後まで食べる度に3人それぞれあーだこーだと美味しい感想を語りながら

盛り上がり、やはり美味しい食事とワインはみんなを饒舌にする。

最後にシェフの高橋雄二郎シェフとお話ができ、この日の感激を直接お伝えする

ことができた嬉しかったですし、Nさんなんて感激のあまり思わずシェフの手を

握ってしまうほど...!

K「もうちょっと酔っていたら私もハグぐらいするのに♡」

夫「やめなさい、酔っぱらいオバサン...」

是非またお邪魔したいレストランです!(^^)!

おまけのパリは「夏のルブタン、狙ってます」をBelle et Bonne

⇒ http://belleetbonne.blog.fc2.com/blog-entry-977.html

à demain(^.^)/~~


<info>

レストラン le sputnik(ル・スプートニク)

東京都港区 六本木7丁目9-9

03-6434-7080

http://le-sputnik.jp/

KEICO

新潟県の旅館に生まれるも女将にならず、上京、進学、就職、まさかの出逢いと結婚。
約10年間のOL生活の後、2004年渡仏。
現在は夫と共にパリ・東京を行ったり来たりな生活中☆


そんな毎日からのグルメ・ファッション・カルチャー・バカンスなどの話題を中心にブログ更新致します。

ARCHIVE

MONTHLY

清川あさみ、ベルナルドのクラフトマンシップに触れて。
フィガロワインクラブ
Business with Attitude
2024年春夏バッグ&シューズ
連載-鎌倉ウィークエンダー

BRAND SPECIAL

Ranking

Find More Stories