
Ma collection d'étiquettes de vins☆
先月のある日。
春の引っ越しでとりあえずしまったというか、収めたものを改めてきちんと整理。
そこで出てきたのは、collection d'étiquettes de vins。
ワインエチケット(ラベル)アルバムです。
ワインをそこそこ飲めるようになったのはパリに暮らしてから。
興味を持ち、美味しいと感じるようになったのもそれから。
そこで、飲んでこれは!と記憶に留めたいワインはこうしてエチケットをスクラップし、裏面には、5W1Hをメモ。
読み返すと、
いつ、どこで、だれと、なにを、なぜ(どんなシチュエーションで)、どのように(どんな料理と)が、なかなか詳しく書き残されていて、相変わらずのメモ魔ぶり、記録好きな自分にプププっ。
そんなマメなことをしていたのに、スマホを持つようになってから、やらなくなってしまいました。
パシャとカメラで撮って終わり。
時々ブログネタとして、ワインに触れてはいるものの、エチケットに記録したものは自分だけのメモなだけにあれこれ正直、時には毒舌で今読み返すと笑えました。
ある日のボルドーワインに関して。
2010年8月、自宅で、OKご夫妻と、お招きディナー、お世話になっているお二人を初めて我が家にお招き。
メイン料理・頑張って仔牛とフォアグラのロッシーニ風。
10年後が楽しみだが今から飲んでも美味しい怪物ワイン!と言われて買ったのにどこが??
1時間前に抜栓したのにカチンコチンで全然開かず、結局食事が終わるまでそのままだった。
大した変化もなく、奥行もなく、硬い。
ケース買いしてるのにどうすんだ。
とりあえずまだ数年は寝てもらうしかない。
でもこれ本当に美味しくなるの?!
OKご夫妻とは楽しく盛り上がったけど、メインのワインにはがっかりだぜー。
そんな感想ノートもありました。
(このワインのことでは、ありません↓)
それにしても今振り返ると、贅沢にいいワインを飲んでるな、という感じ。
夫もパリに暮らすまフランスワインの知識はほとんどない人でした。
と、友人知人達話すと、
「それは意外!ワイン好きもありきなパリだと思ってた」
と言われること度々です。
夫婦でワインを知る、学ぶにあたり私はリーズナブルで手頃なものから始めようと提案したのですが…。
夫「イイものから始める。その時目の前にある最上級者レベルのものからいくぞ!」
「何事も最初に最高を知る、叩き込む。そうすればその後、適当なものに出会ってもフーンと思えるからね」
K「いやいや、それは違うでしょ。何も知らないで飲んだって猫に小判。ある程度、経験と知識をを積んでからに」
夫「俺様に猫に小判という言葉はなーい。実践あるのみ。まず、いいものを舌で覚える!」
「でも必ずしも値段が高いってことじゃないから。上質かどうかです」
俺様なに様だよ…と思って始めた実践型ワインレッスンでしたが、こうして過去15年を振り返ると、ボルドー古酒ワインから始めたワインライフは、結果的には私の中でも良い財産になりました。
そしてボルドーワインの後にブルゴーニュワインを飲むようになり、パリから比較的近いこともあり、度々畑やドメーヌを訪ねるように。
やはり実際に畑を見て、ドメーヌで話を伺ったワイナリーは思い出になり、思い入れも深くなります。
友人でソムリエのTさんと訪れたこのドメーヌのそのひとつ。
シャンパンもミレジメものは各別。
中でも今でもよく覚えているのが、2007年のある記念日に飲んだボランジェの76年もの。
その味は、熟成白ワインのようで、泡は細かーいプツプツが繊細に静かに。
普通のシャンパンのように弾ける強さとは真逆で、なんとも上品で味わいが余韻が長くて続くものでした。
フランスワインから始まった本格的なワイン体験は徐々に広がりました。
スペイン旅行でいくつかの酒屋さんを巡ってようやく見つけたお目当ワインは、期待を裏切らない美酒でした。
ヨーロッパ旅行の楽しみは、お土産ワイン探し。
という訳で、アルバムあるあるな感じでまたたくさんの想い出が蘇りましたが、1本のワインから様々なことを想起させるのだから、ワインはやはりすごい飲み物だと思います。
そしてワインもスマホで簡単記録より、アナログにアルバムで残すときちんと記憶に残ることが多く、読み返して面白いことを実感。
なので時々は、またエチケットで記録したいと思い、先月1本取りました。
このワインは3本目ですが、TPOが違うとまた感じ方も違って。
K「さて、今夜の1本は?」
夫「1,000円のお値打ちっぽいやつ買ってきました」
K「俺様最近テーブルワインが多くね?!」
夫「この値段でこの旨さ!って感激もワインの面白さ」
確かに。。
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パリの1枚。
好きな駅のひとつPalais Royal - Musée du Louvre(パレ・ロワイヤル=ミュゼ・デュ・ルーヴル駅)。
天蓋に使われているガラスボールがヴェネツィアのムラーノガラスという理由で☆
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