益々美味しいMelograno☆
パリ7区にあるモダンイタリアンレストラン“IL Vino”(イル・ヴィーノ)。
ちょうど私がパリにやってきた頃、2004年に世界最優秀ソムリエのタイトルを獲得したEnrico Bernardo(エンリコ・ベルナルド)氏のお店。
綺麗で美味しいイタリア料理と充実のワインセレクション。
ワイン好きでグルマンな友人がパリに遊びに来た際の接待にぴったり!と利用すること度々のレストランですが、今年年明けにこのお店前を車で通ったら工事中だったのか?閉店だったのか?お店の看板がなかったような…。
これまた今度のパリで確認しておきたい事項とメモメモ。
パリの飲食店の入れ替わりはわりと早いと感じます。それに表向きの看板は同じでも以前とオーナーが違う、シェフやスタッフも違って、お料理も雰囲気も別物に変わってしまうこともわりと多い。
(キンキンに冷えた美味しいソーヴィニヨン・ブランでスタート♬)
なのでメンバーがほとんど変わらずに続いているお店に出会うと、そのチームワークの良さや安定感にホッとします。
東京・広尾のリストランテ“Melograno”(メログラーノ)もそんな一軒。
後藤シェフはじめビッフィ・テアトロ時代からの田中さん、土生さん、そして新人の萩原さんが今日も阿吽の呼吸。
新玉ねぎのムースとアイスクリームにトマトのジュレ、そして桜海老のフリットがたっぷり載った前菜。
画像に妙な縦線が入ってしまったけれど、しかも3分の2は食べ終わってしまったけれど、そのバランスの良さに感激したお料理でスタートしたディナー。
ガーリック&ハーブのホイップバターがよく合う自家製パンは新作。
北海道産のシャコをハーブ野菜とともに。
自称シャコ好きですが、シャコ=岡山だと思っていたので、北海道でもこんなに美味しく大きく立派なシャコが獲れるとは知りませんでした。
クリーミーなニョッキかなと思ったら、白アスパラガスとツブ貝でした。
ローストやボイルでいただくことが多い白アスパラなので、こういうスタイルでいただくのは新鮮。
続いて魚料理、メバルと北海道産の大きなアサリを美しい翡翠色のウイキョウソースでいただきました。
が、この日いつも以上に食べることに夢中で写真は忘れがち。なんとか撮ったものの、二口三口食べた後だったり。。
アオリイカとカラスミの冷製パスタ(カッペリーニ)をアイオリソースで。
アイオリ=にんにくソースを冷たくいただくのは初めて!
その美味しさには「おいし〜」しか言えず(*´▽`*)
強くおかわりしたい余韻を残して2品目のパスタは、
グアンチャーレ(塩漬け豚トロ)と空豆のピチ。
小粒の空豆は味が濃厚。
日本産空豆と比べるとフランス産、イタリア産はかなり小粒。
旬の一時期はイタリアでは生で食べたりもするそうですが、やはりこのサイズだから?!
以前イタリア人の某シェフが「茹でるなら8秒ね!」と言っていた。
それ以来我が家のシェフ(夫)も8秒茹でにトライしているけれど、大粒だとちょっと青臭さが気になるので、アシスタント(ケーコ)はこっそり茹で時間2分追加。
今日のメインはコレです!と目の前でさばかれ始めたのは鴨。
大きく見えますが、開いて中から取り出された部分はとても小さく稀少な感じ。
(ほろ酔いで部位名失念)
ソースは、初耳単語の「モストコット」ソース。
モストコットとは、バルサミコ酢の製造工程で葡萄を絞ったものを半分以下の量になるまで煮詰めた葡萄蜜だそう。
その甘味ソースと鴨のローストはもちろん抜群に合いました。
そして最後まで美味しくいただいたのは、イタリアワインの女王と言われる“Brunello di Montalcino”(ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ)☆
美しいガーネット色、ベリーやバニラが香り、スパイシーな飽きない1本でした。
そして食後のドルチェ。
後藤シェフが「久しぶりの新作です!」とサーヴしてくださったのは、ヘーゼルナッツ仕立ての、本場イタリアを感じさせる特濃パンナコッタでした。
ひと口食べてイタリアに気持ちは飛んだ!?
すっかり頭の中に広がるのはフォロ・ロマーノの光景→そのためすっかり写真は撮り忘れたダメブロガー…。
それにしてもチームワークも良く、僭越ながら益々美味しくなっていると感じたメログラーノのシェフのお任せディナーコースでした。
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