アウグストゥス展・Moi, Auguste, Empereur de Rome
只今Galeries nationales du Grand Palais(グラン・パレ・ナショナル・ギャラリー)で
開催中の"Moi, Auguste, Empereur de Rome"(「我、ローマ皇帝、アウグストゥス」展)へ
行ってきました。
自称ローマ好き♥としては観ておきたかった初代ローマ皇帝Augustus(アウグストゥス)の
展覧会☆
没後2000年を記念し、彼の威光とその統治下における芸術の振興に焦点を当てた展示で、
皇帝を象った彫像、レリーフ、フレスク、ヴェスヴィオ山の麓のヴィラの復元、墓の再現などから
国の隅々にまで及んだアウグストゥスの影響力とその面影をたどるというもの。
(館内撮影可。フラッシュ禁止。)
まずは彼の生きた時代年表を見ると改めて驚く(@_@。
紀元前63年9月23日~紀元14年8月19日。
どんだけ昔なのか...と遥か古代ローマを思いつつ、当時にしては意外と長生きな75年の生涯。
身長は170 cmくらいでバランスのとれた体格で美男子だったそう。そして虚弱体質。
どんな時代でも体が弱かったら生き残れないと思うのですが、彼は生き残る...。
10時の朝一番をインターネット予約して出かけたこともあり、比較的空いていてとても見やすく、
ローマの美術館に来たみたい♪な気分に。
数々の展示物を見ながらアウグストゥスの生涯をざっくり辿りました。
ガイウス・オクタウィウス(アウグストゥス)の母親はカエサルの妹ユリアの娘。
早くに実父を亡くし、大叔父カエサルが養父となり彼を育てカエサルが暗殺された時に18歳の
ガイウス・オクタウィウスは後継者に指名されます。
そしてガイウス・ユリウス・カエサル・オクタウィアヌスと改名した彼は、元同盟者の
アントニウスとローマの派遣を争うことに。
アントニウスと言えば、男気溢れるモテ男なイメージ♥(ただの女好き?)
クレオパトラと結婚してエジプトと同盟を結んだアントニウスとオクタウィアヌスは
「アクティウムの海戦」で衝突。
クレオパトラ軍優勢で始まった戦いなのに、ピンチに陥ったアントニウスを見たクレオパトラが
サッサっと見捨てて戦線離脱したことで一気にクレオパトラ軍の士気が下がり、オクタウィアヌス軍が勝利☆
そしてアントニウスもクレオパトラも自害。
もし、クレオパトラが早々に逃げなければ歴史は変わっていたかも?と言われますが...。
こうしてエジプトもローマの属州となり、オクタウィアヌスは「アウグストゥス」の称号を得て
初代ローマ皇帝に☆
(↓アウグストゥスを象ったカメオ。細工がとても細かくて綺麗でした!)
アウグストゥスを語る際に欠かせないの存在が無二の親友のアグリッパ!
若い頃から虚弱体質だったアウグストゥスを支えた片腕的存在のアグリッパ★
「アクティウムの海戦」で指揮を取ったのも彼。
アウグストゥスの結婚は3回。
最初と2回目は政略結婚で3回目のリウィア・ドルシラとは恋愛結婚♡
人妻だったリウィアを離婚させた?上での再婚。
短気で残酷な面を持っていたアウグストゥスが、リウィアの影響を受けて寛大で温和な性格へと
変わっていったといわれてます。
政治の裏側では、女性たちの力が結構働いていたりするから面白い!
アウグストゥスは沈着冷静、用意周到な性格だったと言われます。
自らを「絶対権力者」ではなく、共和政を復活させた「市民の第一人者」である、と。
そのへんも全て人身掌握の上手さ、政治的手腕☆
アウグストゥスは地中海を中心に西はスペイン、東はシリア、南はナイル川流域からチュニジア、
北は北海まで領土を広げてローマ帝国の基盤作りに成功しました。
彼はローマ式の高い生活水準を支配地に与えると共に、現地の生活習慣や信仰などを尊重する方法で
皇帝崇拝を違和感なく浸透させていったそうで、このへんは先月見た映画「テルマエ・ロマエ」を
思い出しつつ、この絵は大衆浴場テルマエにあってもイイ絵だな...とか思いながら鑑賞。
2階へと続く展示は、当時のローマの生活や文化を伺い知るものが展示されていました。
食器、装飾品、お墓、骨壺(当時は火葬だった)など色々。
ちょっとリアルな蛇ブレス。
腕に巻きつくデザインの夏用ブレスレット欲しいなぁと思いながら鑑賞♡
アウグストゥスは紀元14年8月にナポリ近郊で亡くなりました。
最期の言葉は
「私がこの人生の喜劇で自分の役を最後までうまく演じたとは思わないか?」と友人に尋ね
「この芝居がお気に召したのなら、どうか拍手喝采を!」との喜劇の口上を述べたと言われてます。
体が弱かった彼は軍事はアグリッパやティベリウスに任せ、疲れたら休む!と
無理をしない生活を心掛けたこともあり、当時としては長寿を全うしたと。
部下は適材適所に配置し、自分の強味と弱味を早くから自覚し、自分の役割を冷静に
判断することができた、やっぱり頭のイイ人だったんだな...
と思いながら最後はお土産コーナーへ♪
写真両サイドの実物大レプリカ像も販売中。
1台10,400ユーロでした...。(145万円くらい)
À demain(^_^)/~
おまけのパリは、「ようやくBentoブーム」をBelle et Bonneで⇒
http://belleetbonne.blog.fc2.com/blog-entry-259.html
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<INFO>
Moi, Auguste, Empereur de Rome"(「我、ローマ皇帝、アウグストゥス」展)
*2014年7月13日迄
Galeries nationales du Grand Palais(グラン・パレ・ナショナル・ギャラリー)
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