Comme d'habitude 〜パリ・東京行ったり来たりblog〜

パリで、ヴィトンで、MoMA展☆

去年から楽しみにしていた、Fondation Louis Vuitton(フォンダシオン ルイ・ヴィトン)で開催中の“Being Modern MoMA in Paris”(モダンであること モマ展)へ。

(関連ブログ→ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/fondation-louis-vuitton.html

とはいえあいにくの天気で雨と風が強くて傘も飛ばされそう…。

こんな日の外出、トホホだな…と思いつつも入場予約してあったのでニット帽にマフラーぐるぐる巻きでしっかり防寒をして出かけました。

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サラサラと流れる水の階段を建物側から眺めると、元々船をモチーフに造られた建物だけあって海原に浮かんでるよう。

芸術とは室内で見るものに限らず、こういう建築だったり、空間だったり、見方や感じ方ではどんどん幅が広がるものと体感するFondation Louis Vuitton(フォンダシオン ルイ・ヴィトン)

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それにしても寒っ寒っ!と足早に会場へ。

ニューヨークの人気美術館、 1929年に設立された近代美術の殿堂とも言われる「ニューヨーク近代美術館」 (The Museum of Modern Art =MOMA) 。

本展はその膨大なコレクションの中からマックス・エルンスト、アレクサンダー・カルダー、マルセル・デュシャンからポール・セザンヌ、パブロ・ピカソ、ポール・シニャック、現代の草間彌生まで幅広い作品を展示。

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4フロアを使い、11のギャラリーに分けられた大々的な展覧会。

それぞれの作品を近くで、離れて、いろんな角度と距離からマイペースに鑑賞することができました。

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(Edward Hopper, House by the Railroad)

MoMAの所蔵作品の多くは、19世紀後半の印象派から20世紀のヨーロッパとアメリカの近代アートが中心ということで、比較的新しく、以前にもどこかで目にしたことがあるものも多かったです。

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(Paul Signac, Portrait of Félix Fénéon)

本展で個人的に一番好きだったのは、このポール・シニャックの点描画「フェリックス・フェネオンの肖像」。

左手にシクルハット&ステッキ、右手にはシクラメンを一輪摘んだ男性の後ろに広がる背景構図のなんとも奇抜で斬新、ポップな明るさに一目惚れ、虹色の発色がとても綺麗で強烈に印象に残りました。

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大好きな画家・ダスタフ・クリムトの「HopeⅡ」。

身ごもっている女性の穏やかで幸せそうな優しい澄んだ表情の一方で、左に骸骨が…。

更に下の方に物憂げな女性たちも描かれ、あれこれ想像力を刺激する作品。

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ピエト・モンドリアン。

すぐに思い出すのは、やはりイヴ・サンローランのモンドリアンモチーフのワンピースだけど。。

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(René Magritte The False Mirror)

マグリットの「偽りの鏡」は、これまたインパクト大。

睫毛がないせいか?ちょっと冷たく、怖い印象の見開いた目の中のにはマグリットらしい青空。

目には青空が写っているものの、その青空は本当に存在するのか?目に見えるものを信じていいのか?マグリットの作品は哲学的で面白い。

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(Jackson Pollock,Echo  Number25)

ジャクソン・ポロックの本物?を見たのは初めてかも…。

ペインティングアートと言うのでしょうか?感性とほとばしる情熱のままにババっと描いたように見えるものの、実際はどうなのだろう?!

一筆一筆考え抜かれ、研究し尽くした上での動きや形なのかも。。

と思うと近代・現代アートが発展した時代背景については全くの知識不足で美術的な鑑賞ポイントがわかりません。

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(Roy Lichtenstein, Drowing Girl)

ポップなロイ・リキテンスタイン!

更にこういう漫画・アニメチックな作品になると作品を見ても言葉に詰まるというか「うーーん」と心の中で唸りつつ、鑑賞ポイントはどのへんなのか…。

でも理由や理屈を抜きにインパクトは大きく、一度見たら忘れ難い作品だなと。

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そして近代アートと言えば、MoMAと言えば、アンディ・ウォーホル!?

キャンベルスープって何種類ぐらいあるのだろう…。

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ピカピカで美しいアカデミー賞のオスカー像。

どのくらいの重さなのか気になる、、持ってみたい!

限られた時間の中で感動的なスピーチ、今年は誰がどんなスピーチをするのだろう。

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これもアートだったとは!

(初期のDoCoMoのデジタル絵文字の数々。)

と思うと、コンテンポラリーアートとは生活の全てに関わるものなのかも。

生活そのものがアートだと意識したら、今までなんとも感じなかったことにもちょっとずつの感動や気づきがありそうで面白そうでもあるけれど。

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たくさんの独立したスピーカーから流れるそれぞれ違った歌声は楽器のような綺麗な音を奏でて、とても面白い耳で感じる芸術でした。

というわけで、パリで、ヴィトンで、たっぷりと上質なモダンなアート展=MoMA展を満喫しました♫

 

☆Belle et Bonne Blogも絶賛更新中☆
⇒ http://belleetbonne.blog.fc2.com/blog-entry-1760.html

 

<info>
Fondation Louis Vuitton(フォンダシオン ルイ・ヴィトン)
8 Avenue du Mahatma Gandhi, 75116 Paris
http://www.fondationlouisvuitton.fr/la-fondation.html

*Being Modern MoMA in Paris(モダンであること モマ展)は2018年3月5日迄

 

 

KEICO

新潟県の老舗旅館に生まれ育つ。
上京、進学、就職、まさかの出逢い?で結婚し2004年渡仏。
現在は夫と共にパリ・東京を行ったり来たりな生活中☆
そんな毎日からのグルメ・ファッション・カルチャー・バカンスなどの話題を中心にブログ更新致します。

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