Comme d'habitude 〜パリ・東京行ったり来たりblog〜

コミカルに楽しいPaquita(パキータ)☆

この春の最初のバレエ鑑賞@オペラ・ガルニエ宮は、ジプシーの娘パキータとフランス将校

リュシアンの恋物語、Paquita(パキータ)を観に行ってきました。

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全2幕で主要な登場人物はこちらの3人。

Paquita(ジプシー娘・パキータ)...Laura Hecquet

Lucien d'Hervilly(将校・リュシアン)...Karl Paquette

Inigo(ジプシーのリーダー・イニゴ)...François Alu

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カーテンコールの画像とともにざっくりなあらすじとつぶやき感想を。

☆第一幕☆

舞台はナポレオン率いるフランス軍統治下のスペイン。

知事ドン・ロペスは、祖国を占領したフランス軍を激しく憎んでいた。

ある日、記念碑建立を祝うためにトゥロー渓谷を訪れるフランス軍一行。

そこには、将軍の息子で将校のリュシアンの姿も。

リュシアンを演じたカール・パケットは、サラサラのブロンドヘアに高身長。

王子様系がイヤミなくハマる。

ノーブルなお顔立ちは村人Aや農民Bは似合わないな〜、主役級☆

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村祭りに集まったジプシー達。そこでリュシアンはジプシーの娘パキータに一目惚れ♥︎

パキータは、肖像画の入ったロケットを幼い頃から肌身離さず身につけていて、

それをリュシアンに見せようとしたところ、ジプシーのリーダー・イニゴが奪ってしまう...。

イニゴを演じたフランソワ・アリュのキレキレのバレエと跳躍力、うっすらあご髭から

漂うセクシーさ、ジプジーらしいワイルドさに目が釘付けでした♥︎♡

やっぱり私は、王子よりワイルドな男性の方が好きなのかも?!

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パキータが好きなイニゴには、彼女の持つロケットの中身を見られたくない事情がありました。

リュシアンは、一緒にフランスへ行こうとパキータを誘うのですが、身分の差に引け目を

感じたパキータは断ってしまいます。

パキータちゃんは「ワーイ♫玉の輿!」って感じに簡単についていかないところがイイ。

そんな慎ましく控えめなパキータを演じたのは、今年3月にエトワールに昇格したばかりの

ローラ・エケ。

無邪気に可愛いだけのパキータというよりは、お姉さんぽい落ち着きもある魅力を放つ☆

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パキータの気持ちが自分にないことを感じたイニゴはイライラ。

そんな三角関係に気がついた知事ドン・ロペスは、イニゴをそそのかし、憎きフランス軍の

将校・リュシアンの殺害を計画。

それはジプシーの家に招き、ワインに眠り薬を入れて飲ませたところでナイフで殺害する

というもの。

そうとは知らずにやって来たリュシアンですが、策略を知ったパキータが隙を見てグラスを

すり替え、眠り込んだのはイニゴでした...。

そしてパキータはイニゴからロケットも取り返し、二人はうまく逃げ出します。

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明るくコミカルなバレエで見て飽きない、楽しい第一幕(55分)でした。

そして幕間♡

20分の休憩は、いつものようにシャンパン片手に♫

パキータってこんなにコミカルな振りつけ満載で楽しいバレエだっけ?などと話しながら

あっという間にシャンパンは飲み干しました。

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☆第二幕☆

ジプシーの家から逃げ出した二人は、将軍主催の舞踏会にたどり着きます。

そこでドン・ロペスの企みを暴露し、その場で逮捕。

命の恩人であるもあるパキータに求婚するリュシアンですが、やはり身分の違いから

躊躇するパキータ。

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その時、パキータは壁に飾られた肖像画を見てビックリ!!

その絵は自分が幼い頃から身に付けていたロケットの中の肖像画とそっくりだったから。

その肖像画は、リュシアンの伯父シャルル・デルヴィイー。

なんとパキータはシャルル・デルヴィイーの娘で、二人は従兄弟同士だったことが判明☆

もう身分の違いでためらう理由は無くなり、二人は結ばれ、ハッピーエンド。(完)

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え...従兄弟(いとこ)同士で結婚?!

この時代なら親族同士の結婚は普通か...と思ったものの、ちょっと驚きの急展開なのでした。

そしてパキータの素性がわかった後は、第二幕のほとんどが延々と華やかな宴会バレエが続く

という構成。

カーテンコールには、振付けとアレンジをしたPierre Lacotte氏もステージに登場し、大きな

拍手に包まれました。

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そしてステージにはローラ・エケに向かって綺麗な花束が投げ込まれました。

とても嬉しい&幸せそうなローラは、役のパキータの幸せとも重なるような絵になる

ハッピーエンド♥︎

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パリ暮らしをきっかけに2005年からパリ・オペラ座バレエを見続けているのですが、

ある年を境にここ何年かバレエ団が低迷期に入ったような...そんな印象を感じてました。

コール・ド・バレエという言われる群舞がバラバラだったり、エトワールなのにやたら

グラグラしたり、回転中に軸がぶれていったり、エトワールの二人がぎこちないデュオに

見えたり、素人な私が見てもちょっとアレレ?と思うことがあったのですが、今回観た

「パキータ」はとても綺麗で素敵で、舞台に緊張感がある印象でした。

それは今シーズンからオペラ座芸術監督に就任したバンジャマン・ミルピエ氏の影響かな?と、

これからがとても楽しみになった公演でした☆

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おまけのパリは「無いと困ります...」Belle et Bonneで☆

⇒ http://belleetbonne.blog.fc2.com/blog-entry-601.html

à demain(^.^)/~~

 

 

<info>

L'Opera Garnier(パリ オペラ座・ガルニエ宮)

8 Rue Scribe, 75009 Paris

https://www.operadeparis.fr/

KEICO

新潟県の老舗旅館に生まれ育つ。
上京、進学、就職、まさかの出逢い?で結婚し2004年渡仏。
現在は夫と共にパリ・東京を行ったり来たりな生活中☆
そんな毎日からのグルメ・ファッション・カルチャー・バカンスなどの話題を中心にブログ更新致します。

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