
オーヴェルニュのSaucisson☆
久しぶりにロワール地方に出かけ、この地方が「フランスの庭」と呼ばれることも納得。
景観が良く食事&ワインも美味しく豊かなところで改めてフランスの地方に魅了されてパリに戻ってきました。
その数日後、5区のクリュニー美術館界隈を歩いていたらこれまた恒例のフランス物産展に遭遇。
どんな地方のどんなものがあるかな〜?
スーパーやそれぞれの専門店で買えそうなものも多いけれど見てるだけも楽しく、こうしてお祭り屋台風に並ぶとなかなか素通りできません。
その中でプンプンと野趣溢れる香りを放っていた“saucisson”(ソシソン=ソーセージ)の前で足が止まる。
この手のドライなサラミのような乾燥ソーセージ、saucisson (ソシソン)は、おつまみにぴったり。
豚肉のひき方でフランスでは中・粗挽きタイプ、細挽きタイプに分けられ、その熟成期間は、4〜10週間のものが多いそう。
表面を覆う白い粉は、“fleur”(フルール)と呼ばれ、自然に発生する場合と微生物を外側に付着させ発生させる場合があって乾燥工程で表面全体に広がることでソーセージの風味が一段と良くなると。
そこで売っていた長身、大柄なムッシュが
M「どこから来たの?」
K「日本です。そう言うあなたは?」
M「もちろんフランスだよ(笑)」
K「そうじゃなくて地方、地方。どちらの地方から?」
M「オーヴェルニュ、リムーザンだよ、知ってる?フランスのど真ん中。」
K「知ってます。行ったことないけど」
M「これはそこのソーセージ。全部味見できるから食べたいものを言って!」
そんなムッシュのイチオシの黒トリュフ入りをいただく。
K「うわっ、ホント美味しい!」
M「だろ〜!じゃ次これいってみて。フルム・ダンベール(←オーヴェルニュ地方の青カビチーズ)入り♬」
K「うま!トリュフより好きかも♡」
と、このへんからムッシュのセールストークがスイッチオン!
立て板に水トーク止まらず、食べ終わる前から鼻先にどんどん次の試食を出される。
ストップの声を発しようにも口の中はモグモグ状態で声が出せない、まるで椀子そば@岩手 状態?!
それぞれのソシソンの違いを説明したく、何度か手元を撮ってみたもののアセアセして焦点が合わず…。
こうしてあれこれいただいた結果、風味豊かなフルム・ダンベール入りとイチヂク入りのプチプチ感がユニークで癖になる!な2本をいただくことに。
M「マダム、2本と言わず5本!!5本買ったら4本のお値段。お得です!」
K「うーーん…」
M「ちょっとおまけもするから」
K「美味しいけれど5本は多過ぎ、、」
M「日持ちするから大丈夫、毎日ちょっとずつ食べればあっという間!」
最初は無口に見えたムッシュでしたが、伊達にパリまで売りに来てへんがな!なトークにちょっと圧倒されました。
が、どう考えても我が家には5本もいらない。
と言うわけで、「2本で結構です!」(きっぱり)。
こんなに匂うのにラップで包んだりもせず、ビニールにドンと入れるだけの簡易包装はいかにもフランス。
M「じゃ次、チーズの試食もどう?」
K「も、もう結構です。。」
と、そのお店を後にしました。
この後もちょっとずつ味見をいただきながらオリーブ、香辛料、蜂蜜、チーズ、コンフィチュール等々のフランス物産を見て歩きました。
コルシカ島のシェーブルチーズなどもとても美味しかったです。
つくづくフランスは地方色豊かな〜と。
そしてカヌレも美味しいそうだったけれど、
その焼き立ての香りに引き寄せられたのは、ゴーフル(ワッフル)。
フランス物産ならぬベルギーワッフルじゃないか!と心の中でツッコミつつも小腹が空いていたので食べたくなりました。。
焼き立てのバニラを買い、早速いただく。
むふふ、買い食いな歩き食いは東京ではなかなかできないので童心に返ってパリで楽しんでます。
パリではいろんな食べ歩きの人を見かけるのですが、モデルさんみたいにスタイル抜群のパリジェンヌが林檎をかじっているとなんだか格好いい☆
メトロの中でボウルに入ったサラダパスタなどをモリモリ食べている方を見かけると、ちょいちょい驚きますけど。。
お土産用には、アップルシナモン。
そして連日チビチビと食べているソシソンですが、まだ十分に残ってます。
あのセールストークに乗って5本も買わなくて良かったよ…。
見たままにビールに合う!
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