
パーティーはGUCCIのドレス☆そして...
夫「今回のパーティーは何着るの?」
K「それがさ〜、ソルドで買えなかったから新しいものがなくて、とにかく嵩張らない、シワになりづらいものにしようと思ってGUCCIのシフォンドレスにした」
それはインナー付きで長〜いアシンメトリーなストール付きのミニ丈ドレス。
夫「ふーん」
K「あなたが一目惚れしたやつ」
夫「え?なんだっけ?」
K「・・・。」
おもいっきり薦めた本人がすっかり忘れているようですが、それは夫が見ていた男性雑誌に掲載されていたもの。
夫曰く、女性のファッションは女性雑誌に載ってるものより男性雑誌にチラっと載ってる服の方が全然イイと思う!(だそう)
そう言われて夫の見ている雑誌を時々拝借すると、ちょっとセクシーな露出があったりで確かに女性雑誌目線とは違うセレクション、コーディーネートかも?!
この一着も背中が空いたデザイン(着るとそれほど開かないけど)で、ここ留めて&ここ留めてと見ため以上に一人で着るのがちょっと大変な服です。
と言うわけでそれを着て今年もホテルオーナー主催のパーティーへ参加しました。
K「どう?」
夫「どう見ても金魚、魚だな」
K「・・・」(あんたが絶賛してプレゼントしたドレスだろ…)
さて、この週に1度のパーティーは初めての参加はとにかくドキドキでしたが、年々顔見知りが増えたことで会場へ行くと色々な方に声をかけていただくようになりました。
まずは例年通りオーナーご夫妻とパチリ。
中でも今回の休暇を合わせたバイエル夫妻とは、あれこれ話が弾み楽しい時間を過ごし、翌日ディナーを一緒に楽しむことに。
そもそもなんとなくお互いシンパシーを感じていたご夫婦なので最初から話が合う!
時間に厳しく、ちょいちょい辛辣、何事も計画性ありまくりなご主人マークと「ま、適当に。その時の気分で」な緩い奥様マリア。
二人も滞在中は合宿のようにがっつり滑る体育会系、基本バックカントリースキーヤー。
朝は毎日決まった時間にスキーガイドと待ち合わせ、身支度でやや遅れて「ごめーん、お待たせ」なマリアに「なんで毎日遅れるんだよ!」と、不機嫌な夫マーク。
それってまさに私達と同じだ!!なことをここ数年バイエル夫妻も繰り返している様子が垣間見えて(と言うのもタイムスケジュールが重なっている)私としては初めて会った時からマリアには親近感抱きまくりでした。
(以下先日のディナーメニュー。ディナーは毎晩5皿構成)
マリアとは服の趣味もかぶり、ちゃんとドレスアップする日もあれば「これZARAだよ」「私のはMANGO」などとファストファッション話もできる人。
ところで二人はどんな仕事をしているんだろう?と、お互いがお互いを想像したことがまるで違って大笑い。
私達はマークは弁護士、マリアはジュエリーデザイナーと勝手に妄想。
彼らは私たちがパリ東京行ったり来たりライフもあってファッション業界関係者で、夫がデザイナー、私がモデル(←どうにもあり得ないのに)だと思っていたそう。
お互い現実を打ち明けあって大爆笑。
(前菜は2種類からチョイス。Zug湖の魚のカルパッチョ)
これに限らず、私もこれまでのブログの中で集まるゲストたちについてあれこれ妄想ワールドを展開してきましたが、みんなそれぞれ同じように周囲を観察しながら楽しんでいることを知りました。
と言うのも主にドイツ人が集うこのホテルでは、ある程度の社交はあっても最初から相手に職業やバックグランドなどグイグイ質問してくる人や自己アピールをする人はいません。
ある程度親しくなってから。
そして一度壁がなくなると「夏はうちの別荘においで!!」「今度〇〇で会おう!」などかなり本気で積極的に連絡が来たり、困ったことがあればいつでも力になるといった親密度に発展。
(前菜2 鶉のロティとカネロニ)
ケ「そうそう前から聞こうと思ってたんだけど、毎年時々二人でとってもオシャレしてディナーに出かけてるでしょ。どこか素敵なレストランがあるの?」
K「お〜っ!!気づいてた?!実はそこが僕たちが出逢ったレストランなんだよ♡」
(スープはトマトエッセンススープ、バターのクネルとプチトマト入り)
と、そこからマークがマリアと出逢って結婚するまでの紆余曲折ストーリーを熱く語り始めたのだ!
最初のデートに至るまで1年近くかかってしまったこと(彼はとても真面目。イイ加減なことが嫌い)、いろんなことがあったけれどこんな素敵な女性に出会えて、結婚できて俺はなんて幸せなんだ!と、最後はカールは話しながら涙ぐんでしまい、私達も一見クールで硬いマークが熱い男でびっくり&マリアへの愛に感激してしまいました。
(メインは肉、魚、ベジタリアンメニューからのチョイス)
また彼らはワイン好きで食いしん坊という点も共通点で話は尽きず、気がつけばレストランのクローズ時間まで話し込み、とても楽しいディナーでした。
すると翌日からなぜか私達のルームキーポストに続々と手紙が。
何かと思ったらいずれもディナーのお誘い。
「日本のお話聞きたいのでディナーをご一緒にできませんか?」的な内容で、断るに断れない…。
(チーズはブッフェで好きなものを好きなだけ)
夫「みんな得体の知れないアジア人な俺たちに興味あるんじゃないの〜?」
K「うーん、、お話したい人もいるけど、正直パスしたい人もいる…」
(デザートは2種類からチョイス。これはセミフレッドはティラミスみたいなデザートで真ん中にエスプレッソ入り)
会食中はお料理の写真も撮れず、食いしん坊としては記憶に残したい美味しいお皿が撮れずちょっと残念ではあるがそんなことは言ってる場合じゃない、これがやっぱりソーシャライズ!?
とは言え輪が広がるのは有意義で、7年目(このホテルは6年目)にしてホテルの重鎮ゲストたちから夕方のアペロやディナーテーブルに招かれ、アフタースキーもなかなか忙しい毎日です。
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