Comme d'habitude 〜パリ・東京行ったり来たりblog〜

タータン展☆伝統と革新のデザイン

ちょっと気分転換?!

というか、今日はアップしそびれな新潟ネタを。

12月中旬から新潟県立万代島美術館でスタートした「タータン展・伝統と革新のデザイン」がとても面白かったのです!

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このブログではあまり触れたことがないかも?ですが、タータン好きです。

パーティー出席の際、リトルブラックドレスを着ることが多いものの、そのパーティー主旨や集うメンバーによっては真っ黒ではただ地味な装いと見なされそう…そんな時に着用するのがタータン柄ドレス。

中でもアレキサンダーマックイーンやラルフ・ローレンのコレクションラインのドレスは体を入れるとラインが綺麗で何年経っても飽きずに着れることもあり気に入ってます。

そう、タータンは飽きない、普遍的魅力があるのだ♡と思う。

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これまでただのタータン好きでしたが「タータン展・伝統と革新のデザイン」を通じて、その歴史的背景や初めて目にするタータン柄を鑑賞し、知識も少し深まりました。

ただ残念ながら一部のコーナーを除き撮影禁止。

と言うわけで、図録を購入☆

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↓以下の画像は主に美術館オフィシェルサイトと図録から、そして撮影可能コーナーで撮ったものです。

本展の展示構成は、

☆第1章 タータンとは

タータンの定義など、タータンの基本を解説

☆第2章 タータンの受難と復興

19世紀の風刺画家ジョン・ケイの作品などからその歴史をひも解く

☆第3章 タータンの種類

門外不出とされる王室専用タータンなど、目的や用途によりパターンを分類して紹介

☆第4章 多様化するタータン

伝統を守りながら新しい試みを行っている現代の作品などを紹介

☆第5章 タータンと日本

日本人とタータンの関わりを探る

と言うわけで展示はまず、1865年頃のアフタヌーンドレスからスタート♬

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現在タータンと呼ばれる織物の歴史は3500年以上遡り、その起源はヨーロッパに広く居住していた古代ケルト人が着用していたものでした。

なのでスコットランド発祥というわけではなく、世界各国に存在しているのですが、スコットランドで体系化され、スコットランドを象徴する柄になりました。

現在はスコットランド政府が運営するタータン登記所があり、世界中のタータンを登録・管理しています。

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タータンは特にスコットランド北西部「ハイランド地方」で発展し、ハイランド人の衣装にタータンは欠かせぬ存在です。

<伝統的ハイランド衣装をまとった第5代ゴードン公爵>

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成人用の他に子供用、少年用もあるハイランド衣装。

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本展でいきなり私が「へー!」と思い、知ったのは、「タータンチェック」という呼称が和製英語だったこと。

英語圏では「タータン」と「チェック」は別物!

テキスタイルとしてのタータンの基本は、

①ウール ②綾織り ③上下左右対象の格子柄

チェックには2つ意味があり、

①2色の小さな正方形で構成された格子柄で、その正方形は同じサイズ(日本で言う市松模様)

②正当タータンでない格子柄

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と、タータンは元々はテキスタイルとしては羊毛を綾織にした織物を指していましたが、現在ではデザインそのものもタータンと呼ばれ、素材は色々、プリントも。

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本展で思わずクスっと笑ってしまったコーナーは、19世紀の風刺画家ジョン・ケイの作品。

<Petticoat Government>(女房天下)

ペチコート・ガヴァメントとは上手い言い方!

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<美術愛好家たち>なタイトルだけど、そこに描かれているのは書店主や配管工で、アマチュアな美術愛好家。

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<二人のロイヤル・エディンバラ隊志願兵>

対象的な大男と小男は急遽寄せ集め志願兵の不揃いぶりを皮肉ってる?!

こういったジョン・ケイ作品は単に意地悪で悪意を感じる描き方ではなく、権力、権威に反抗的で機知に富んだブリティッシュ・ユーモア炸裂で面白かった。

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タータンの魅力の一つは、それを身に付けることで出自や所属(国、氏族、学校、スポーツチーム、職業)を誇ることができること。

現在のタータンはその目的用途によっていくつかに分類されています。

①スコットランドの由緒あるクラン(氏族)とその家族が身につけられる「クラン・タータン」

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②王室が用いる「ロイヤル・タータン」

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③地域に関連した「ディストリクト・タータン」

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④軍隊用の「ミリタリー・タータン」

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⑤組織や企業が企業イメージや販売促進のために作成した「コーポレート・タータン」

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⑥スコティッシュ・カントリー・ダンスやスコティッシュ・ハイランド・ダンスの競技会で身につける「ダンス・タータン」

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それぞれ糸の色や数に意味を込めて織られたタータン解説は読んでいて興味深いものでした。

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そして展示の後半はタータンを使った製品を展示。

中でも現在スコットランドで活躍するデザイナー、ジョイス・ヤングさんのイヴニングドレスがツボ♡

実際は、この図録画像よりも光沢、発色が綺麗で、背中が美しく見えるバックコンシャスなデザインでとても素敵でした。

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日本でのタータンは制服始めシューズ、雑貨など多種多様な製品展開の様子を紹介。

私の出身校は制服がなかったのでタータン柄制服に憧れた〜♡

制服として広まりだしたのは80年代中頃からだそう。

<シューズ1990-2002年 神戸ファッション美術館蔵(高田邦雄氏寄贈)>

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撮影可能コーナーではソファ&カーペットのタータン柄がプロジェクションによりどんどんチェンジ。

投影された柄によってソファのイメージがガラリと変わる面白さ。

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さらに本展で知ったこととして、タータンの歴史の中で、ハイランド人がタータンを身につけ英国政府に抵抗したため(ジャコバイトの反乱)、タータンは反抗の象徴とみなされて禁止された時代があったこと。

そんな歴史的背景もあるからか、ロンドンファッションにおいてタータンは反抗と反体制を表すパンクなファッションにも用いられています。

(故アレキサンダー・マックイーン氏のデザインはカッコよかった!)

タータンには歴史があり永続性を感じさせ、王室御用達な正統派的なイメージがある一方で、反体制、反抗も表現でき、支配者と反抗者の両者が使える点も興味深く感じました。

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最後は、新潟らしく「トキ」をイメージした独自のタータンを長岡造形大学の学生がデザインしたものを紹介。

ブティックでは春先に良さそうな優しいペールトーンのマフラーなどを販売☆

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いや〜面白かった!と満足しまして益々タータンが好きになりました。

それになぜか昔からバグパイプの音色を聴くと、何か自分の中で眠っている感覚、感性を刺激されて胸が熱くなると言うか涙が出そうになることがあるのですが、もしかしたら私の遠い遠い前世はスコットランドに由来するのかも?!

な〜んて思いながら美術館を後に。

☆Belle et Bonne Blogも絶賛更新中☆
 
<info>
「タータン展 伝統と革新のデザイン」は2020年3月1日まで
 
新潟県立万代島美術館(朱鷺メッセ )
新潟県新潟市中央区万代島5−1
 

KEICO

新潟県の旅館に生まれるも女将にならず、上京、進学、就職、まさかの出逢いと結婚。
約10年間のOL生活の後、2004年渡仏。
現在は夫と共にパリ・東京を行ったり来たりな生活中☆


そんな毎日からのグルメ・ファッション・カルチャー・バカンスなどの話題を中心にブログ更新致します。

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