
マルシェでChampignons☆
「包丁で切るのに一番楽しいものは何?」
と、質問されたら私なら
「マッシュルーム!」と即答です。
ペティナイフでスライスする気持ち良さと言ったら他にない!?
パリで東京でマッシュルームスライスはキッチンでの私のささやかな楽しみ☆
さて、今日はパリのマルシェでシリーズ☆Champignons(シャンピニオン=キノコ)編。
椎茸やエリンギなども珍しくなく、こうしてマルシェで普通に買えるのは嬉しいけれど、やはりどうせならフランス暮らし中はフランスのキノコを楽しみたいと思ってます。
天然キノコと言えば日本では「秋」のイメージがありますが、フランスでは春夏も季節のキノコがあり、冬はトリュフもあるので年中キノコが楽しめる☆
この日、まず目を惹いたのはガラスのクロッシュの中にあった粒ぞろいな黒トリュフ。
いくらかな?と思って見ていると、
「黒トリュフ見せてくださる?」とゴージャスな雰囲気のマダムが現れた。
あっ!!と、すぐにわかったその人は、有名なフランス人歌手。
K「マルシェにいたんだよ、唇がぷるんぷるんのあの人!!」
夫「誰?」
K「だから唇が特徴的な、ボトックス打ちまくりみたいな、前にレストランでも見かけたことがあるあの人。ってことは、やっぱりこの辺にお住まいなんだね。普通に買い物してたけど若い男性と一緒だった」
夫「名前は?」
K「んーーー、思い出せない。というか私の中では唇の人として記憶されてる…」
やはり一般人にはないオーラ、存在感を放っていたその有名人マダムはいくつかトリュフの香りをチェックした後、「これにするわ!」と買っていかれました。
彼女の背中を見送った後、私が買い求めたのは“Chanterelles”(シャントレル)。
庶民的で広く親しまれているキノコのひとつですが、季節的には初夏のイメージだったので冬のマルシェで見つけて飛びついてしまいました。
Chanterelle(シャントレル)は、アンズ茸の一種らしく(アンズタケ科 アンズタケ属)、和名では「ミキイロウスタケ」というらしいのですが、多種多様なキノコ事情について私は把握してません。。
でも確かにアンズのような香りがしますし、オレンジがかった黄色く長い枝の部分はチューブ、ゴムっぽい食感は好き嫌いが分かれるかも?!
香りが良いのでバターとエシャロットで炒めるだけで一品になる☆
自宅では肉料理の付け合せにすることが多いです。
(この日のそんな完成図はまたまた撮り忘れてしまいました…)
そして今回パリからのお土産に買ってきたのが乾燥『シャントレル』と『森のキノコミックス』。
シャントレルの方をぬるま湯で戻してバターソテー。
ソースがわりにステーキの上にオン。
乾燥キノコは干し椎茸同様に旨味が凝縮しているので、フレッシュなものとはまた違った食感と味わいを楽しめるのでこちらも好き。
また先日友人をお招きした際は、乾燥『シャントレル』と『森のキノコミックス』をブイヨンで煮込んでブレンダーにかけて上から生クリームとミルク、グラスの底には隠し味にサワークリームを入れたアミューズを作ってみました。
そしてフランスの春と言えば、モリーユ茸(アミガサダケ)。
美味しく食べられる春が来ることを願ってます。
ARCHIVE
MONTHLY