エスコフィエ☆偉大なる料理人
深まる秋、読書の秋ですが、最近はドラマばかり観ていて読書量が増えず…。
また積ん読がタワーのようになってきました。
タワーが倒れる前に読まねば!と選んだ1冊は、『エスコフィエ 偉大なる料理人の生涯』(辻 静雄 著)。
ちょうど興味を持っていた時にCさんにコメントをいただき、この夏に購入しました。
ネタバレなあらすじは割愛ですが、フランス料理界の伝説の料理人 Auguste Escoffier(オーギュスト・エスコフィエ)の伝記です。
著者は料理人・料理研究家で辻調理師専門学校の創設者の辻静雄さん。
196ページで、概略としてはとても読みやすいです。
ただ個人的には「で、それから?」と思ったところで終わってしまった章もあり、もう少し掘り下げて知りたくなりました。
「エスコフィエ」、その名前だけは知っていたものの彼の人生や彼がもたらしたフランス料理における革命的、歴史的なことをあれこれ知り、現在当然のことのように思い、行われていることがエスコフィエ後なのか~と。
エスコフィエは、お客さんの顔ぶれを見て、知っている人の場合、厨房から出てきてできるだけ直接メニューを選んであげたそうです。
厨房を出れない時もサービス担当にお客さんの国籍、グループの場合の男女の割合、お客さんの好みを聞き出し、それから料理にとりかかったと。
(↓ブログ本文とは無関係の画像です。某月某日に友人シェフの一品・ハーブのクスクスと鰻の赤ワイン煮)
僭越ながら日頃私が感じるのは、シェフが食べる人のことをどこまで知って、思って、お料理が作られているか?ということ。
初めてのお店ではお互い知らないことだらけですが、何度か通う中で好みを知ってもらった上で作られる料理はありがたく、感動が大きいです。
エスコフィエが生きていた時代に、その料理をいただける機会があったらならどんな料理を作ってくれたのだろう?な妄想も楽しい『エスコフィエ 偉大なる料理人の生涯』でした。
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パリの1枚。
モンパルナスタワーが消えかけた寒かった日。
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