京料理 光仙☆
長年通わせていただいている仙場才也さんが店主の京料理店『光仙』がリニューアルし、11月下旬より新しい営業形態でスタートするということで、プレオープンにお邪魔しました。
場所は、港区南麻布にあるビジネスホテル「オリンピックイン麻布」の2階。
あら?表看板には、アジアンレストラン「JINZAN」(ジンザン)と。
ホテル入口とは別のドアから入り、階段を上がると「光仙」らしい調度品。
新営業形態に興味津々で店内に入ると、まず右手にバーカウンターがあり、
左手がオープンスペースのレストランになっていました。
こちらのスペースがアジアンレストラン「JINZAN」(ジンザン)で11月24日にオープンするそう。
当面は11時〜17時までの通しでランチ&カフェ営業。
メニュー詳細はオープン日までのお楽しみ!?
(和食をベースに薬膳鍋、Tボーンステーキ、炙り料理をメインに準備中だそう)
そして気になる京料理「光仙」はお店の右手奥の扉の向こうに一室のみ。
こちらで1日1組完全予約制、ディナー営業のみで行うとのこと。
という訳で、夫と二人で贅沢に久しぶりに「光仙」のお料理を楽しませていただきました。
まずは御膳が運ばれ「香箱ガニと七草香草」。
甲羅から出してお召し上がりください、と。
香草の中に香箱ガニがたっぷり!(内子も)そしてウニも。
(だいぶ食べ進んでから撮った1枚です↓)
そしてお盆を外すと、下にはお鮨3巻。
トロ、ハタ、ホッキ貝☆
懐石料理、光仙での食事の愉しみは器にもあり。
まずは目で器を愉しみ、料理のプレゼンテーションと香りを感じ、そしてじっくり味わう。
この日は、久しぶりにフカヒレをスープ仕立ての茶碗蒸しで。
チュルンと食べることができ、どこにも引っかからない滑らかさ。
私にとっては今シーズン初のフグに大感激 (≧▽≦)
K「魚の中ではフグが一番好きです!!」
夫「知ってます。でもさ、フグって味がないよね。歯ごたえだけの魚じゃね?」
K「歯応えだけとは失敬な。フグに謝れっ!この歯応え、食感は他にはないです。それに高タンパク低カロリーでコラーゲン、ナイアシン豊富で美肌効果がある上に、タウリンやミネラルも含まれて渇く冬の肌荒れ予防にもってこい。それにだね、このお皿が透けるほどのレースの美しさにうっとりでしょ。口の中に広がる弾力感がたまらない♡それがフグだ!」
夫「ふーーん」(←ほとんど聞いてねーし)
ポン酢と煎り酒でいただきました。
今回は白髪葱を巻いていただくのも新鮮でした。
フグときたら白子さん♬
外サクサク、中とろりの白子と銀杏のフリットも絶品でした。
焼き物は?
と、パッと見ては何かわかりませんでしたが、薪火焼きされた野菜&キノコの下に、
カマスと黒毛和牛とアワビの薪火ローストがありました。
ボリュームしっかり、食べ応え大の一皿でした。
和牛もいい感じに炙られたことで、余計な脂が落ちて食べやすい印象に。
コンサバティブな正統派懐石からちょっと崩した感のある、楽しんで料理をされていることが伝わってきた新しい「光仙」を感じました。
炊きものは、子持ち鮎と海老芋。
色はしっかりめなのに味は優しくマイルド。
シメのご飯は、「タイザ蟹」の炊き込みご飯。
タイザ蟹?と私には初耳単語だったので尋ねてみると、「タイザ蟹」とは京都・丹後のブランド蟹だそう。
「タイザ」は漢字で「間人」と書き、丹後町・間人港で水揚げされた松葉ガニのこと。
間人ガニ漁を許されているのはたった5艇(?)ほどの船のため水揚げ量は少なく、希少価値が高く「幻のカニ」と呼ばれる品質・味ともに最高級な蟹だそう。
それを煮切り酒で炊いてイクラを載せちゃったというご飯は、美味しさの極み☆でした。
仙場さん曰く
「今夜は蟹(香箱)に始まり蟹(間人)でシメてみました!」と。
甲殻類好き、蟹好きな私達にとっては至福の食事でした。
デザートはレモン風味のサツマイモのいとこ煮とメロン。
今月24日オープンの“JINZAN”のお料理も楽しみなので、ちょっと落ち着いた頃にお邪魔したいと思います。
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パリの1枚。
この辺りのアパルトマンに暮らしたらエッフェル塔丸見えだな〜と思いながら散歩。
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