
週に一度の甘い夜
ゲレンデに出るとレースをやっていました。
どんなレースかな?と思って近づいてみると、それはシニア男性の週末レース(@_@)
このスキー場に来て驚いたことの一つがシニアスキーヤーがとても多いこと!
年を取ると怪我が怖いだろうし、特にスキーのようなスポーツは骨折のリスクも高いのに。
でもここに集まるシニア達は体がしまっていて、いいシェイプ♥
スキーウェア姿では全くシニアに見えない(@_@)
しばらくそのレースを見ていると、ヘリーが古い友人を発見☆
「シーズン中50日はスキーをしてます。ミュンヘンから来てます!」という彼(右)は
70歳のドクター。
D「明日ヘリスキーするけど一緒に行く?」
K「・・・。すみません、私には無理です!」
元気で明るく、いろんな意味で余裕を感じさせ紳士的な魅力にあふれる皆さんを見ていると
私も何かスポーツは続けて健やかな体と気持ちをずっと持ち続けたい!と思いました。
と、そんなダンディーな熟年男たちの魅力を目の当たりにした日の夜、ホテルでは
週に一度のデザートビュッフェの夜でした(*^▽^*)
若い男の子から渋いムッシューたちまで嬉しそうに悩ましそうにデザート選び♪
ミニサイズのシュトゥルーデルが色々。
一番人気は温かいカスタード・シュトゥルーデルだそう。
オーストリアもヨーロッパの中では伝統的な美味しいスィーツのある国。
ヨーロッパスィーツ街道を旅するなら外せない国の一つ(^o^)
そんな美味しいものの裏には歴史アリ。
オーストリアでお菓子が発展したのは13~17世紀だそう。
それはヨーロッパで栄華を誇ったハプスブルク家に大きく由来。
ハプスブルク家は歴代美食家が多く、特にマリー・アントワネットの母、マリア・テレジアの
時代にはお菓子のマイスター制度なども誕生したのだそう。
フランスでよく聞くタルト(tarte)、オーストリアでよく聞くトルテ(torte)。
単語だけ見ると似ているので同じものと思いがちですが、2つは別物。
タルトはビスケット生地で器を作り、その中に詰め物するもの。
トルテはスポンジ生地にジャムやクリームを挟んだり、周りに塗ったものでドイツ語圏中心に
広まったお菓子。
お菓子の歴史を調べると先に生まれたのはタルトで、タルトからトルテが枝分かれ
するように生まれて別途発展。
タルトとトルテの分岐点的なお菓子と言われるのがオーストリア伝統菓子「リンツァートルテ」。
シナモンの効いたラズベリージャムを敷き込んで焼いたリンツァートルテを探したのですが、
残念ながら見たらず...。
ウィーン銘菓のザッハトルテはありますか?とパティシエに尋ねると、ほんのちょっとだけ
ありました!
(右側の4段皿の一番下のお皿に↓)
パティシエいわく、宿泊するお客様はほとんどオーストリア人、ドイツ人などドイツ語圏の方で
地元菓子は昔から食べ慣れているというか飽きているというか・・・。
なのでお料理もそうなのですが、いかにもオーストリア!なものは少ない感じです。
個人的には日本人ケーコとしては、それはちょっと残念でした(>_<)
クグロフ型のお菓子発見☆
クグロフ発祥地はフランス・アルザス地方と言われることが多いそうですが、実際は発祥地を
つきつめるのは難しく、ウィーン発祥説もあるそう。
そして2巡目のお菓子選び♥
昔は大好きだったケーキ食べ放題ビュッフェですが、この年になるとそんな機会も少なく、
体力?もなくなっていたのですが、旅先という非日常感もあってか、つい欲張りになって
食べてしまいました(>_<)
誰も手をつけていないこのケーキにトライするべきか否か迷う...。
各種ムースにはお好みでチョコレートソースやアングレーズソースをかけて。
そして聞こえてきたのは、クラシック音楽。
それはブルックナー♪
先日パリのシャンゼリゼ劇場でのウィーンフィルハーモニーのコンサートを思い出しました。
(https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/archives/orchestre-philharmonique-de-vienne.html)
日本で一般的に人気のドイツ系クラシック3Bと言われるのが、ベートーヴェン、バッハ、ブラームス。
でもここ、オーストリアではブラームスの代わりにブルックナーを入れるのが一般的なのだそう。
ブルックナーはオーストリア出身だから♪
(↓名前を忘れてしまったのですが、左のミニドーナツ風なものはチロル地方のお菓子。
真ん中にラズベリージャムが入っていました。)
花や緑、アルプスの大自然、素朴さ雄大さ神聖さを感じさせるブルックナーを聴き
ながらの甘いデザート時間でした♪♪
(どれも甘さはわりと控えめで食べやすかったです)
おまけのパリをBelle et Bonneで(^_^)/~
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