
L'Art de la table au goût du jour☆
本棚の整理をしていたら読み忘れていた1冊を発見。
それは、おもてなし料理の参考にしたくて買った狐野 扶実子さんの『パリのキッチンから届いた おもてなしのシンプルフレンチ』(L'Art de la table au goût du jour)。(世界文化社)
私が初めて狐野扶実子さんを知ったのはパリ暮らしを始めた当初、たまたま観たフランスのドキュメンタリー番組ででした。
フランスは、どこぞの国と比べると女性の社会での活躍、進出は進んでいるな〜と感じていたものの、フランス料理の世界、ガストロノミー界はまだまだ男社会なイメージでした。
そんな中で狐野さんは、パリの老舗「FAUCHON」(フォション)で初の女性・東洋人のエグゼクティブシェフに就任。
ちょうど密着ドキュメントしていたのは、フォションでの忙しい毎日の様子でした。
パリに来たかばりの私には異国で頑張る同じ日本人女性の姿にとても励まされると同時に、自分よりもずっと体も大きく、プライドも高そうな若きフランス人料理人たちの上に立って仕切るのはどれだけ大変なんだろう…と思いました。
そのドキュメンタリーをきっかけにフランス&日本の雑誌などで狐野さんのレシピを見つけると、自分でもできそうなものはトライするようになりました。
しかもそれを友人達に出すと大好評!
本書に掲載されている料理は全てが美味しそうで見ているだけで垂涎♡
また食材についてや狐野さんの出張料理人時代、シェフ時代の思い出、フランス料理にまつわるあれこれが語られ、エッセイ・読み物としての面白さもあります。
マルシェの光景を思い浮かべながら読んでいるとちょっと豊かな気持ちになりました。
そしてグーーーっと鳴ったお腹。
お腹は正直だ…。
シンプルでありながらどのお料理もテーブルの上を華やかに彩り芸術的。
そんな掲載レシピの中から何か作ろうと思ったのですが、それはまた次回誰かのお・も・て・な・し・で…。
結局読後は、昨日から仕込んでおいたローストビーフ。
ローストビーフも我が家では定番シンプルおもてなし料理です。
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パリの1枚。
日が長い夏の外テラスでのディナーが大好き♡
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