
新しいBarolo☆
今でこそ色々とワインを楽しめる身体(?)になりましたが、私にとってワイン人生のスタートはイタリアワイン。
しばらくイタリアワインしか飲めませんでした。
ワインの製造技術も日進月歩なのだと想像しますが、イタリアワインを飲み始めた当初と今でだいぶ変わったと感じるのが「3B」と呼ばれるイタリア三大銘酒のひとつ『Barolo』(バローロ)の味わい、多様性。
「3B」とは、イタリアワインの王様と言われるBalolo(バローロ)、女王のBarbaresco(バルバレスコ)、そしてBrunello di Montalcino(ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ)。
K「って言われてるけど、ブルネッロはイタリアワインのなんなの?バルバレスコが女王だから愛妾、愛人?!あなたならどんな枕詞?」
夫「イタリアワインの平民」
K「・・・。」
夫「この時代は平民は強い、偉いのだ!」
それはさておき、私が飲み始めた当初のバローロは超熟タイプ、とにかくずっしり重い味わいで、小娘ケーコにはなかなか飲み干せないワインでした。
ところが、いつからかこれバローロ?と感じるものをいただくようになりました。
お世話になっているソムリエさんによると、バローロはその造り方がどんどん変わってきているのだそう。
伝統的と言われるクラシックなバローロは大きな樽で10年、20年とゆっくり時間をかけて長期間熟成をさせるのに対して、間引きをし、小さな樽で短期間でまろやかで優しい、早飲みできるワインを生産するモダンスタイルが誕生。
そして現在は伝統とモダンのいいところを取り入れた生産者がメジャーなので、昔々のクラシックスタイルを知っている人にとっては別物?!に感じるようです。
多分これもそんないいとこ取りのワイン、しかもかなりのお値打ちバローロ!と言う宣伝文句に引かれ、買ってみたのが、Cooperativa Fra Porduttori(コーペラティヴァ フラ プロデュットーリ)の「Barolo Riserva Cordana」(バローロ リゼルヴァ コルダーナ)2011。
バローロリゼルヴァDOCGの規定で定められている法定熟成期間62ヶ月を軽く超える84ヶ月以上の熟成。
その味わいは、しっかり骨太さ。でもクラシックな重さはない。
とてもドライで、タンニンもしっかり、スパイシー、スッとした喉越しのシャープさもあり、カカオ90パーセント?なチョコレートっぽさも。
つくづく私には進化するバローロ、新しいバローロに感じられました。
そんなバローロには、何が合うのかと調べてみるとビーフ。
という訳で、スネ肉をコトコト煮込んで欧風カレーに。
夏の間に辛くスパイシーなカレーばかり食べていたので、辛さを抑えたフォンドボーを効かせた欧風カレーは、バローロと良く合いました。
ワインにバルサミコ酢っぽい酸味も感じたので、酸味プラスでサワークリームをちょっと載せたところ、これが正解な感じで、このバローロに合いました。
ご飯は、カリフラワーライスにブロッコリーちょっと混ぜでカロリーオフ。
**************
パリの1枚。
雨上がり、走って滑って危険だよ、な石畳。
ARCHIVE
MONTHLY