
香司 鬼頭天薫堂 鎌倉☆
秋の鎌倉散歩。
次なるショッピングは、『香司 鬼頭天薫堂』。
自宅で愛用している白檀のお香が残りわずかになっていたので新しい香りを求めてみることに。
お店に入ると、なんとも落ち着く日本ならではの奥ゆかしい薫香にうっとり♡
身に纏う香水の香りも好きですが、木や木の実、蕾、葉や茎そのものを原料として作られているお香には天然の癒しを感じます。
店内にはそれぞれサンプルがあったので、気になるものをチェック♬
こと香りに関しては、私より夫の方が上手?!
鼻が悪い私に対して匂いにはとても敏感なので、次から次へと嗅いではなにやらコメント。(聞いてない私)
K「今回は1つ選びましょう!」
夫「この“薫林”がイイ!これはすごくエレガントでいい香り」
K「(説明によると)沈香の中でも最高とされる伽羅を丹念に練り上げた薫林の奥床しく幽玄な香りだって。でも私はこっちの鎌倉らしい名前の“由比ヶ浜”もいいと思うけど」
夫「(クンクン)違う」
K「ま〜、これは白檀だから普段嗅いでるせいか新鮮味に欠けるのは確かかなぁ」
K「おっ!この“老松”もいい。松の梢を渡る風に託した高貴なかほりだって」
夫「なるほど、これはあり。薫林か老松にしよう」
と言うわけで、香木の中でも貴重とされる伽羅を厳選し、伝統の調香技術で練り上げたと言う『老松』を選びました。
ところで、香道は茶道、華道と並ぶ室町時代の東山文化のもとで花開いた日本の三大伝統芸能「三道」のひとつ。
以前その香道の世界では香りを『聞く』と表現することを知ってから、なぜ聞くなのか?と興味深く感じ、考えるようになりました。
嗅覚、嗅ぐというの行為は動物的、原始的な感覚だと思うのですが、香道では人それぞれの精神性、心で感じるものだから心で「聞く」と言うのかな?と。
ちょっと調べてみると『聞く』という言葉には、身体感覚を研ぎ澄まして微妙な変化を感じ取る、聞き『分ける』という意味合いがあるので、心を沈めて、瞑想し、思考する。そうして香りを楽しむからだそう。
というわけで、丁寧に火を灯して老松の香りを聞きました。
立ち消えするので香炉の蓋は外した方が良いと聞きますが、私は毎度最初は蓋を開けて、途中から蓋をして楽しんでいます。
蓋の穴からモワ〜っと煙が流れでるところが好き…♡
深い秋の香りの芸術が部屋中に広がりました☆
素敵な香炉もちょっとコレクションしたくなってきました。
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友人からのパリの1枚。
ホテルのシンボルカラーの赤、年中綺麗に飾られている赤い花に赤マスクのドアマンがカッコよかった夏の1枚。
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