
泥人魚☆
観劇前にBunkamuraのカフェ「LOBBY LOUNGE」(ロビーラウンジ)で軽めのディナー。
現在開催中の「ザ・フィンランド・デザイン展」とのコラボレーションメニューの『サーモンクリームスープ』をチョイス。
フィンランド名物のサーモンスープをアレンジした一品で、低温調理されたサーモンに魚介のフォン、バター、玉ねぎ、生クリーム仕立て。
冬野菜とアンチョビポテトが添えられ、ほっこりと体も温まる冬メニュー。
サラダとパンもセット☆
時間がなくデザートは我慢。
さ、て今年最後の観劇はBunkamura シアターコクーンで上演中の『泥人魚』となりました。
観ようと思った理由は、「大好きな宮沢りえさん主演だから」が一番の理由。
そしてこれまでほとんど経験がない唐十郎さんの作品だから。
テーマは、諫早湾干拓事業。
詩的、抽象的なセリフも多く、その一方でコテコテの下ネタ、私の笑いのツボにハマらず、そのユーモアはわかりづらいところがありました。
ネタバレな、あらすじは割愛。
(ご興味ある方は、公式サイトを→ https://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/21_doroningyo/)
でも思うことは様々で、それもまた観劇の醍醐味。
世の中にある理想と現実、本音と建前、不都合な真実について考えさせられました。
公共事業、公害問題とは別次元ですが、ふと思い出したのは、何年か前の北海道スキー旅行でのタクシー運転手さんとの会話。
1週間の滞在でスキーもさんざん滑ったので、最終日にホテルからタクシーに乗ってちょっと遠出、繁華街へ買い物&観光に出かけることになりました。
運「あれ?日本の方?」
K「はい。東京からです」
運「ここにきてタクシー使ってくれる日本人は少ないんですよ。最近は海外からの人ばかり。日本人はホテルからあまり出ないし、夏も車はレンタカーしたりするから」
K「ここ数年で外国人の方、かなり増えましたよね。でもかなりマナーが悪いという話も聞きます」
運「そうですね。悪気はないというか、知らないんだろうけど、こっちの常識が通じないことは色々。まいったなーと思うことはありますけど、私らは助かってます」
「片道で1時間、2時間かかるって言ってもタクシー使ってくれて、彼らがお金を使ってくれるから生活も街も潤いました。ずっと来て欲しいです」
(先日通過した北海道・占冠村の様子です↓)
ニュース等で外国人ツーリストの困った振る舞い特集がわりと盛んだった頃で、招かざる客なのかな?と勝手に思っていた部分もあったので、その言葉にちょっと驚きました。
続くその街の未来を考えた際に社会的に、倫理的、道徳的にいかがなものか?と思うことは世界のあちこちにあるとは思いますが、実際にそこで生活をしている人の受けとめ方は傍から感じるのとは違っていたり、理想を進めることでまた違った問題が生じることもあり得るので難しい。
改めて物事やニュースは多面的に見て考えよう…と思った『泥人魚』でした。
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パリの1枚。
パリや世界のあちこちで出逢うquadriga(クアドリガ像)は、好きなモチーフのひとつ。
並んだ4頭の馬に引かせたローマ帝国時代の車・戦闘馬車に乗る女神。
勝利の象徴☆
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