
ポルチーニとムルソーと百合根☆
イタリア料理好きとしては、ラビオリも大好き。
とは言え、家でラビオリは作ったことは未だかつてない…。
生地を作って伸ばして、具をこしらえて、それを挟んでカットして、それから茹でる。
その傍らでソースも作らねば。
と、考えただけで料理が苦手な私にはお手上げ。。
でも時々無性に食べたくなり、先日スーパーで冷凍の「ポルチーニ茸のラビオリ」を買いました。
食べてみると、あまり美味しくありませんでした。
K「これ、ポルチーニをほとんど感じないんですけど。全面に出てくるのはリコッタチーズ。これでポルチーニ茸って謳っちゃダメでしょ」
夫「まー、でも値段が値段だから仕方ないだろ。かすかに感じるよ、ポルチーニ」
K「かすかに…」
確かに何事もリーズナブル、安価なものを手にして文句を並べるのは如何なものかと常々思うけどね。。
ちょっとがっかりした数日後、お世話になっているシェフNさんからお手製のポルチーニ茸のラビオリをいただきました☆
また雑な盛り付けになってしまったのですが、白トリュフクリームソースであえて、黒胡椒をパリッと挽いてボナペティ。
うまっo(^▽^)o
1つ1つのラビオリが大きく、中には味わい深いポルチーニがたっぷりで食べ応えも大。
そんな濃厚ラビオリとぴったりマッチしたのは、ブルゴーニュの白ワイン、久々のMeursault(ムルソー)。
訳あって(パリのアパルトマンの地下に置いてたら…)エチケットはボロボロなDom. Buisson Charles(ドメーヌ・ビュイッソン・シャルル)の Meursault 1er Cru Les Charmes(ムルソー プルミエ・クリュ レ・シャルム)2011。
ムルソーは、かなり好きな白ワインのひとつですが、このムルソーはミネラル感の厚みが素晴らしく、口にした瞬間のワーーっと広がる蜂蜜やバニラの風味が膨よかでリッチ、思わず唸る!
これはクリーミーな料理にとても合う♡
もう半分ほどポルチーニのラビオリが残っていて、それは翌日食べることにしたのですが、明日これ以上相性のいいワインは、今は自宅のセラーにはない。
なのでグッと我慢して半分残しました。
K「というわけで今日もポルチーニラビオリだよ」
夫「いいね!でもまさか昨日と同じソースとかいう、そんな芸の無いことはしないよね?」
K「・・・」
え…、冷蔵庫の扉を開けながらフリーズ。
美味しいから昨日とまんま同じでいいじゃーんと思ってたよ。
んーー、何か斬新なソースは??
ただワインがムルソーと決まっている以上クリーム系からは離れたくない。
さっぱり閃きません…。
夫「余ってる百合根使ったら?」
K「お〜っ、百合根!」
夫「パンチェッタもあるだろ。あと昨日の生クリームも余ってない?」
私より冷蔵庫の中を把握している。。
もしや夜中に冷蔵庫のインベントリーチェックをしてるのか…。
こうして創作的にできてしまったのは、百合根ゴロゴロ、パンチェッタの塩味が効いたクリームソース。
そもそも百合根が大好きな私には、パスタソースにもアレンジできるとは新発見。
クリーム味のホクホクした百合根は美味しく、また適度にソースに溶けてジャガイモを入れたパスタのようなトロミも出て良い。
今シーズンは、もうちょっと百合根を食べたい!と改めて思いました。
そして一晩寝たムルソーは、へたることなく、美味しいままでした。
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パリの1枚。
グレーです。
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