
感動と眼福の『オートクチュール』☆
公開を楽しみにしていたフランス映画『オートクチュール』を観にBunkamura ル・シネマ@渋谷へ。
本作は、フランスの代表的、名女優ナタリー・バイと話題作への出演が続く注目株のリナ・クードリの共演。
ナタリー・バイは好きな女優さんの一人ですが、リナ・クードリは本作で初めて知る女優さんだったので鑑賞前に館内の作品インフォメーションでチェック☆
そのストーリーは(紹介文・画像は映画「オートクチュール」公式サイトより引用)
ディオールのオートクチュール部門のアトリエ責任者であるエステル(ナタリー・バイ)は、次のコレクションを終えたら退職する。
準備に追われていたある朝、地下鉄で若い娘にハンドバッグをひったくられてしまう。
犯人は郊外の団地から遠征してきたジャド(リナ・クードリ)。
警察に突き出してもよかった。
しかし、滑らかに動く指にドレスを縫い上げる才能を直感したエステルは、ジャドを見習いとしてアトリエに迎え入れる。
時に反発しながらも、時に母娘のように、そして親友のように美の真髄を追い求め濃密な時間を過ごす二人だったが、ある朝エステルが倒れてしまう・・・。
最後のショーは一週間後に迫っていた――。
パリで一流ブランドが軒を連ねるモンテーニュ通り。
その中でも一際存在感を放つフランスが誇る老舗『DIOR』(ディオール)。
そんな世界的メゾンブランドのオートクチュール部門のアトリエが舞台となれば華やか煌びやかなイメージも広がりますが、そのお話は年齢も階級も違う二人の女性の人生ストーリーでした。
パリ生活の中で社会的階級があること、そこで生じる偏見や衝突は私でさえ容易に想像でき、またパリの街のあちこちでリアルに起こっていそうな出来事に思わず自分がパリの街の中にいるかのようにスーッと引き込まれました。
それまでなんの接点もなかった人との偶然な(必然な)出会いで自分の世界が広がり、未来を開くきっかけになったり、それまで抱えてきた問題が良い方向へ動き出したり。
人との出逢い、ご縁はつくづく面白く不思議。
あの日、あの時、あの場所で君に会えなかったら!(そんな歌があるけれど)な人生。
本作は二人の女性の人生が交錯し、お互いが変わっていくところも感動的でしたが、やはり舞台がディオールなので、オートクチュールなので、モードファンとしては眼福シーンに釘づけ♡
最高品質の素材を使い、1ミリずれただけで全てやり直し、1着の制作に40時間かかることもあるという高価なドレスは、まさに夢のドレス。
それを実際に着るのは、リッチな限られた人。
お針子さんたちが日常で着ることはないけれど、その夢を形にしているのは日々コツコツと手先を動かしている彼女たち。
そんな彼女たちの真摯な姿にも心打たれた『オートクチュール』でした。
鑑賞後、改めて会場入口前にあった記念撮影スポット?な大きな等身大ポスターを前に、こんな素敵なドレスを人生で一度でも着れたら〜と、つくづく夢が広がりました。
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パリの1枚。
シテ島を眺めなら黄昏れたい…!
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