
春の「はくさんさま」と「燕喜館」
爽やかに晴れ渡った日に『白山神社』へお参りに行きました。
「はくさんさま」と呼ばれているこの神社は、新潟の総鎮守として千有余年の歴史があります。
神社総鎮守とは、国または土地の全体をやすらかに守る神や総社のことで、「新潟総鎮守」の白山神社は、新潟の総てを鎮め守る神様、神社。
はくさんさまのご利益は、家内安全、商売繁昌、交通安全、厄除、建築、工事安全、海上安全、子宝、安産、特に縁結びの神様として霊験あらたかと言われています。
パンパン!とお参りしたところで、おみくじ。
ワーイ\(^o^)/
元旦初詣に続き大吉☆
旅立ち良しってことなので、そろそろパリにも行けるかな?な期待も高まりました。
と、気を良くしたところで神社がある白山公園内を散歩。
とにかく気温、湿度がちょうどよく、暑くもなく寒くもなく風もなくな穏やかで気持ちの良い日で、こんなに気持ちいい日って1年に何回ある?!と思うほど大袈裟に感動。
ここ数年のコロナ禍を思うと、こうして久しぶりの実家帰省ができたこと、広がる青い空と開放感が身に沁み、しばらく日光浴を楽しみました。
そして以前から訪れたいと思っていた、同じ白山公園敷地内にある『燕喜館』(えんきかん)へ足を運びました。
こちらは、明治期の大商家、斎藤家の邸宅の一部を移築再建した歴史的建築物。
(関連記事→ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/post-856.html )
江戸時代に越前国(現在の福井県)三国港から新潟に移住してこられた齋藤家は、幕末の頃、家業の清酒問屋から事業を発展させ、明治期に海運業、電燈会社、商業銀行などを興し、新潟市の発展に寄与した新潟の三大財閥のひとつに数えられる名家です。
お屋敷・お城訪問、邸宅拝見が好きな私としては、来てみたいと思っていた場所でした。
以前訪れた斎藤家のお屋敷と比べると、その一部を移築したものなので、それほど広くはないのですが、日本家屋の美しさと歴史を感じる落ち着いた雰囲気がなんとも素敵。
こちらが式台で、燕喜館への正式な玄関ですが、特別な行事以外には使用されていなかったそう。
式台から前座敷へ。
床の間は平書院を備え、赤松の皮付き丸太を使用した床柱もピカピカで美しい。
滑車と重りで上げ下げできるという和風なシャンデリア。
長さ18メートルに及ぶ杉丸太の桁や八間近い長押や幅木が使われている土縁は、厚い﨔の床板の廊下と那智黒石を敷き詰めた土間で構成され、内部空間と外部空間とを融合した独特な雰囲気。
磨きあげられた床を歩くと背筋が伸びる気分。
と同時に懐かしい気持ちに!
というのも子供の頃は、こんな感じの実家の廊下を弟と一緒に靴下を履いて走って、最後は横向きにシューっ滑るのが楽しくて。
勢い余って障子を破ったりで、毎度大人たちには叱られましたが。。
(破ったのは弟なのに叱られるのは、お姉ちゃんケーコだったことが今も解せない)
式台から前座敷を経て次第に格式が高くなり、奥座敷に至る構成。
四十畳の三つの広間からなる奥座敷では、一の間に出書院や違い棚を構えた床の間を置き、三の間には、紫檀、黒檀などを使った床の間が置かれていました。
天井が高く、壁の少ない作りで開放的且つ格調の高い空間。
天候に恵まれ、気持ちの良い春の邸宅訪問でした。
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パリの1枚。
ラグジュアリーなホテルの朝食。
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