
あの男が帰ってきました☆
<スキーバカンスブログ@オーストリア>
このスキーブログでは、お馴染みの!あの男が帰ってきました。
あの男とは、ヘルムート。通称ヘリー。
長年私達と一緒に滑っているスキーガイド&コーチです。
3年ぶりの再会、スキー合宿スタート前日にゆっくりお茶をしながら、お互いの3年間のあれこれを話しました。
K「え...ヘリー、何そのオーダーは?!」
H「クリーム増し増し、ホワイトチョコトッピングのウィンナコーヒー」
K「そんなオーダー初めて見た?!」
H「明日からシーズンイン。まだ今は休暇」
甘いものは極力口にしないヘリーなので、ちょっと驚いたのですが、ヘリーの今シーズンの初滑りは私達と。
昨年、2シーズンぶりに彼と一緒に滑りたかったのですが、事情があって滑れず。
もうヘリーとは滑れないかも...と寂しく思っていたのですが、今シーズン復活\(^o^)/
と言うわけで、週明けからヘリーと愉快に滑っております。
H「おいおい、俺と滑っていない間にスキー下手になったんじゃないの〜。大事な基本をしっかり取り戻すからね!」
夫「よろしく!!でも歳をとったから、その分・・・」
H「スキーに年齢は関係ない。いくつになっても体が覚えてる、滑れるものだ」
夫「はい!」
K(あーー、すっかりいつもの調子だ。でもなんか懐かしいし、相変わらず厳しいけど、その根底にはしっかり気遣い、思いやりのある人なんだよね〜)と感じる。
初日、2日目は徹底した滑りの基本を叩き込まれました。
H「朝はちょっと混むから8時45分スタートね」
夫「了解」
K「ってことは、15分早く終わるの?」
H「・・・。そんな訳ないだろ。いつも通り13時までだ」
ゲレンデに出ると、誰もいないってぐらいに空いている。
影に写っているの、私達だけじゃん...。
K「誰もいない。空いてるね。もっと遅く始めても...」
H「みんなより15分早く出てるからこの様子、ナイス!」
結構な斜度。
一瞬どうしても腰が引けて怖い。
でも、ヘリーと一緒なら絶対大丈夫、I can do it!I can do it!I can do it!と唱えながらGoっ!!
私達がオーストリアでスキーをするようになってからずっと一緒に滑ってきたヘリーとの信頼関係は固い。
ベテランスキーガイドで、今じゃこの界隈では知らない人はいない?ってぐらいに誰もが知る男。
でも、そんなヘリーもここに至るまで、そう簡単、平坦ではなかったことを彼の打ち明け話で今回初めて知りました。
夫「昨日ホテルで話した夫妻がね、ここではヘリーは唯一のウィーン出身のスキーガイドだって言ってたよ」
H「なるほど、言われてみれば確かにその通りだな。オンリーワンだ(笑)」
教師になるための国立スキーアカデミーで、周りはスキーメッカの出身者ばかりで、都会なウィーン出身はヘリーだけ。
露骨な仲間外れやイジメはなかったものの、なんとなく周りから距離を置かれ、みんなの輪にはなかなか入れてもらえず、入れず大変だったそう。
そして知り合いもいない、この小さな村に来てからも色々あったと思います。
悔しい思いや寂しい思いもしたのだろうけど、年下の私が言うのもなんだけど、卑屈にならずに真っ直ぐ素直に大人になったんだな〜と感じること度々です。
そしてそんな過去があったなんて想像もつかないほど、今はどこへ行っても「ヘイ、ヘリー!」とみんなが声をかけるベテランガイド。
たまたまの偶然とは言え、私達はこの人に出逢えてよかったし、またヘリーでなければ、こんなにオーストリアでのスキーにはハマらなかったでしょう。
H「ハハハ!!ケーコが転んだ、転んだ。フォトフォト!!」
こんにゃろ〜。さっさと手を貸せ!とアピールするも、全く手を差し出すこともないヘリー。。
本当に大変な時は、サッと助けてくれる男ですが、なんてことない時は全くヘルプなし。
すっかり忘れていたヘリーとのハードな攻めの滑りを思い出し、取り戻し、毎日ほぼ限界?までしごかれていますが、ヘトヘトになった分、達成感を感じてます。
H「ケーコ、真ん中にギザギザギザの3つの山見えるだろ。パトリオットって言う山だよ。明日はあの近くまで行くからお楽しみに」
K「遠いね...」(いくつの谷を越えていくのか...)
でもとにかくあなたについて行きます。
ヘリー、帰ってきてくれてありがとう!だよ。
*****K子のつぶやき*****
あら、こんなところにジブリショップ。
フランス人の友人の子供達もジブリファンは多い☆
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