
マルセイユ☆ノアイユ地区散歩
☆南仏ブログ☆
やってきたのは、マルセイユ市内の真ん中、Noailles(ノアイユ)地区。
歩き出した途端、ここは私の知るフランスじゃない!?
というのがファーストインプレッション。
道ゆく人の様子、漂ってくる香り、五感で感じる色々がなんともエキゾチックで新鮮。
狭い石畳の路地にはお店が連なり、わちゃわちゃと人も多い。
でもアジア人がいない?!
(この日この界隈では全くアジア人に出会いませんでした)
ここマルセイユのノアイユ地区は、歴史的には、アルジェリアやトルコなどからの移民や漁師のコミュニティが多く暮らしいた多様な文化や歴史的な背景を持つエリア。
現在では多文化共生の象徴となってるそうです。
ブーランジュリ(パン屋)だ♬と思って近づいてみる。
朝のパンと言ったら、バゲットの他にヴィエノワズリが多く並ぶパリのお店とは様子が違う。
初耳単語だった「Msemmen」(ムスンメン)は、アルジェリア、モロッコ、チュニジアなどで見られる四角いフラットブレッドで、マグレグ版クレープやパンケーキといったものらしい。
フランス語で読める単語はあるけど、Bazin、Semna、Kesra、Matlouhなど知らないパン単語も多い。
匂いからすると甘いものよりサレ系(塩味)が充実している朝。
モロッコ風ピザは具材を生地でサンドするのだそう。
どうやらクロワッサンとかパン・オ・ショコラなんて買ってる人は少なそうね〜。
しばらく歩いてわかりました、ここはマルセイユの北アフリカ☆
と言っても北アフリカには行ったことがないので、これまた私の勝手な妄想な想像ですが...。
活気に満ち溢れた庶民的なカピュサン市場は、一際にぎやかな一角。
普段行くパリのマルシェと比べると、お値段リーズナブル☆
カリフラワー、安っ!
K「3個ぐらい買ってく?丸ごとオーブン焼きにヨシ、ポタージュにヨシ、お買い得だわ♡」
夫「買って誰が持つの?」
K「あなた」
夫「やだよ」
気のせいか?なんでも大きく見える。
オリーブ、ドライフルーツ、スパイスの類は一段と充実。
思わず二度見してしまったのは、レモン丸ごとのシトロン・コンフィ。
港から遠くないので、もちろん魚屋さんも種類豊富に充実。
いい匂〜い。
魚屋さんが作る魚介パエリア。
「完成するまでもうしばらく時間がかかるよ〜」と。
ぐるっと回って戻ってくると完成に近づいていた。
もう少し加熱して水分を飛ばしたら出来上がり。
久しぶりにお肉を見た気がする。
このエリアに限らず、マルセイユは落書き、グラフティ、ストリートアートがとても多い!
そこらじゅうストリートアートだらけなこともマルセイユの特徴だそう。
手際よく捏ねて、焼いたり、揚げたりと忙しそうな忙しそうなマダムたち。
北アフリカのパンは、あまり食べたことがないのですが、その様子に粉もの好きとしては、そそられました。
ピタパンを分厚くしたようなBatbot(バッドポッド)、表面にポツポツと穴の空いたBaghrir(バグリール)、ぐるぐる巻きで平たく焼かれたMeloui(メロウイ)、コーンブレットのような食感だというHarcha(ハルシャ)等々、見るほどに食べてみたい!な気持ちになってきた。
(一部のお店では、撮影はダメよ!でした)
子供の頃に母が作ってくれたドーナツにそっくりで、とても懐かしくなってしまった。
昔懐かしなオーソドックスなドーナツもパリではあまり見かけないだけに新鮮。
しかも1ユーロぽっきり。
そういえば、ちょっと最近気になるのが、オリーブオイル&ナッツやスパイスをふんだんに使うオリエンタルな所謂アラビアンスイーツ。
(マダムがナイフ&フォークで食べる様子はガツンと甘そう)
クスクスレストランなどで食後デザートで食べたことがあるものの、もうちょっと本気で?トライしてみたいジャンル。
メイン ストリートのカヌビエール通り一帯は、北アフリカの織物や陶磁器、工芸品、雑貨を売る店舗も多く、散策が面白いエリア。
夫「洗濯物入れに良さそう」
K「買ってく?」
夫「誰が持つの?」
K「あなただってば」
夫「・・・。」
夫「わー、ヘチマタワシだよ」
K「小学生の時に授業で作ったよ!」
人が多いのでスリには注意な界隈ですが、とてもマルセイユっぽさに溢れた地域と言えそうな面白いエリアで、そしてちょっと北アフリカにも興味が湧いた ノアイユ地区散歩でした。
*****K子のつぶやき@パリ*****
夫「春スキー合宿にもお付き合いよろしくね!」
K「やだー。スイスならいいけど」
夫「スイスいいけど、カール達も言ってたけどドイツ人の彼らから見ても何でも高い、物価高だって」
K「確かにスイスフランはユーロより高い。春物欲しいし、とにかく物価の安いとこにしてよぉ」
夫「じゃ、あそこだな♬」(ご機嫌)
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