マティス 自由なフォルム☆
五月晴れが気持ちいい東京。
「国立新美術館」で開催中の『マティス 自由なフォルム』へ行ってきました。
大好きな画家のひとり、20世紀を代表するフランスの画家Henri Matisse(アンリ・マティス:1869-1954)の企画展。
本展の詳細、見どころはオフィシャルサイト(→ https://matisse2024.jp)をご確認ください(^_-)
(展示の前半は撮影不可、後半から撮影可能でした)
フォーヴィスムの中心人物として知られるアンリ・マティス。
本展では、ニース市マティス美術館の所蔵作品を中心に、絵画、彫刻、版画、テキスタイル、そして切り紙など約160点を展示。
前半コーナーには初期作品の油絵、デッサン、彫刻などが展示され、彼の長い芸術家人生を辿るように鑑賞スタート。
進むにつれ、後半からはグイグイと引き込まれるように展開。
アトリエの様子などがわかる写真や資料、お気に入りの調度品からマティスの興味関心、好みの一面が窺える感じがして面白い。
また、舞台装置から大型装飾のコーナーでは、手がけた衣装デザイン、壁画、テキスタイルの領域におけるマティスの仕事を紹介。
代表的作品《ブルー・ヌードⅣ》の前からしばらく動けず。
マティスは、後半生をニースで過ごし、「切り紙絵」という新しい技法に取り組みました。
それは紙に色を塗り、それをハサミで切り抜いて構図を作り上げるというもの。
この手法により、色彩表現とデッサンを同時に行うことができました。
彼はこれによって自由自在に色と形を生み出し、そのキャリアの絶頂期を迎えたのです。
パーっと視界が開け、明るい世界が広がったのは、本展の目玉、大注目作品《花と果実》。
本展のために修復を経て、初来日☆
そして最後は、マティスが晩年に取り組んだロザリオ礼拝堂の建築や室内装飾、祭服などを紹介。
夫「お、いい感じに撮れたよ」
K「どこが?人が入ってるけど」
夫「これ、君だけど」
K「え...」
(全く自分だと気づかなかった自分がある意味怖い)
(というか、最近色々な意味で自分を客観的に見れなくなってる?!それはマズイぞー)
ニース郊外のヴァンスに建つロザリオ礼拝堂は、最晩年のマティスが建築の室内装飾や司祭服をデザインした、マティス芸術の集大成。
本展ではこの礼拝堂の内部を原寸大で再現☆
室内の明るさが変わり、ステンドグラスが美しく優しく輝く。
まるで本当にニースへ来たような気持ちに。
南仏の明るさ、教会に流れる神聖な空気に触れた気がして、ちょっと心洗われました。
自然に忠実な色彩から解放された大胆な表現、そして鮮やかな色彩の使い方や形の単純化、構図の独創性など、改めてマティス作品の魅力を感じた素晴らしい展覧会でした。
最後のミュージアムショップも盛況でした。
というわけで私もちょっと記念ショッピング。
左端は、「ブルー・ヌードⅣ」のポスター。
額装して飾るつもりです。
*****K子のつぶやき@パリ*****
パレ・ロワイヤル散歩、ルーヴル美術館などで美術鑑賞の後、お茶やランチに立ち寄ることが多いDépôt Légal(Palais Royal店)。
雰囲気が好き♡
ARCHIVE
MONTHLY