
だし尾粂☆麻布台ヒルズ
すっかり便利に利用している麻布台ヒルズのあれこれ。
今回は明治4年創業、豊洲市場乾物問屋「尾粂商店」による、だしと化学調味料・保存料不使用にこだわった和のセレクト食品店『だし尾粂』へ。
厳選された醤油・味噌・ソースなどの調味料はじめ、こだわりのごはんのお供、飲料や瓶詰など、全国の美味しいモノがあれこれ並び、比較的いつも店内は混雑しているので、これまでここではオイスターソースぐらいしか買ったことがありませんでした。
それらはさておき、直行したのは、以前から気になっていたお店の看板商品でもある「オーダーメイドだしパック」コーナー。
そこには、鰹節、煮干し、あご干し、昆布、椎茸、ちょっと珍しいものしてはキャベツや人参などの野菜もあり、36種の国産天然原料から自由な組み合わせで、世界に一つだけのだしパックが作れるのです。
見るからに良い出汁が出そ〜♡
料理の味、和食のランクを上げるのは、ベースとなるべく丁寧に作られた、見えないけれど、むしろ全てはそれ次第と言い切れそうな出汁の存在。
出汁は多くのフランス人シェフたちも魅了し、一時期のパリのレストランでは「ダシ スープでございますぅ」「ウマミ ソースございますっ」などと説明を受けることが続きました。
もうすっかり定着したガストロノミー用語かも?!
それにしてもすごい種類で、どんな風にブレンドしたらよいかと迷いますが、その際は、お店の方が相談にのってくださるので大丈夫。
さて、この日の私は料理上手なNさんと一緒。
麻布台ヒルズ内で食材調達をして家でマンツーマンのお料理教室開催という企画だったので、パパッとチョイス。
K「先生、せっかくなら色々混ぜてもらいません?セロリ入れちゃうとか?」
N「いやいや、今日は正統派な和食を作ろうと思ってるからセロリはなし」
N「どうしても欲しいなら野菜は出汁じゃなくて具として料理に入れることにします」
K「はーい」
N「色々出汁も試して思ったけど、シンプルが一番」
作る料理のことなど全く考えないで、奇抜なオリジナルブレンドを作りたがったことを反省、本末転倒...。
K「えー、うるめ煮干し一択?!」
N「ここのウルメすごい!大きくて綺麗で立派。こんな煮干しそこらへんのスーパーにないよ」
N「たぶん2、3本だけでも相当いい味でる」
K「へ?」
言われてみると確かに大きわね...!
というわけで、「オーダーメイドだしパック」コーナーでは、うるめ煮干しオンリーパックになったのでした。
帰宅後、クッキングスタート。
じっくり揚げた丸茄子を土台にし、その上に揚げた太刀魚、そして大根おろし&生姜を重ね、
うるめ煮干しで作った出汁を上からまわしかけて完成。
出汁は、色は濃いめなのに塩味はとても控えめで、口にした途端、両耳下ぐらいからジワーっと広がる感じる旨味が上品で、余韻が長い。
K「おいすぃ〜」
N「たくさん作ったから2、3日は使えるかな」
K「何に?」
N「天丼、お蕎麦やうどん。この時期は素麺もいいと思うけど」
他にとうもろこしご飯、大根の皮で作るキンピラ、浅漬けのきゅうり&カブの和定食完成。
K「和食、肝はやっぱり出汁っすね!」
N「出汁です」
*****プチッとパリ(K子の気になるパリ情報)*****
リヨン駅構内といえば、グルメなレストラン「Le Train Bleu」が有名ですが、先月新たに地中海料理レストラン『Marius』がオープン。(instagram.com/marius.restaurantparis.)
次回のリヨン駅発の旅の際に立ち寄りたい一軒。
ARCHIVE
MONTHLY