思い出辿るムフタール散歩☆
ちょっと用事があって近くに行ったついでに思い出深い5区のRue Mouffetard(ムフタール通り)を歩きました。
ここは初めてパリに暮らしたアパルトマンからすごそこで、毎日のように通っていたストリート。
この日は、月曜日だったので閑散ムード。
どうやら今も変わらず月曜定休日のお店が多いようです。
というのも当時としては珍しく、この通りは日曜日も営業するお店が多く、月曜日が静かでした。
Rue Mouffetard(ムフタール通り)は、パリの最も古いエリアのひとつ。
その歴史を感じさせる石畳が特徴的で、古代ローマ時代にまで遡り、ローマからパリへ向かう主要道路の一部だったそう。
「Mouffetard」という名前の由来には諸説あり、古いフランス語で「臭い」を意味する言葉に由来する説。
それは、中世にこの地域が革なめし職人のエリアであったことに関連しているかもしれません。
17世紀から18世紀にかけては、労働者階級のエリアとして発展し、第二次世界大戦後、観光地としての人気に。
(このクマちゃん、まだ健在!?クリスマスコスチュームで、もう誰からの注目もなく寂しげ...)
私が暮らしていた頃は、まだちょっと垢抜けないような?古臭いお店も多かったのですが、久しぶりに歩いてみるとオシャレなお店、有名なショコラトリーやパティスリーもできていてちょっとびっくり。
ただ相変わらず多いのは、クレープ屋さん。
そこで私は毎回お店を変えて、拙いフランス語でオーダーするのが最初のフランス語練習の場所でした。
ワッ、まだあった!懐かし〜と近寄ったのは、トリュフ専門レストラン『La Truffière』。
ここで初めてアミューズからデザートまで黒トリュフづくしの料理を堪能し、黒トリュフの世界を知ったのでした。
洞窟のようなサロン(というかカーヴ)で食べたトリュフ料理の数々は今でもよく覚えています。
当時着ていた服さえも。
(服にタグが付いたままだったの〜)
久しぶりに行ってみたくなりました☆
ムフタールエリア散歩の最後に向かったのは、初めて暮らしたアパルトマン。
変わらずにそこにある姿が本当に懐かしく、ジーンと胸に込み上げるものがありました。
この狭さで、この家賃なの?!と驚いた。
(ちょっとひどい不動産仲介業者に捕まるの巻...)
懐かしいムフタール散歩は、自分の人生を振り返る(なんてちょっと大袈裟だけど)ひと時となりました。
時々はこんな風に己を振り返る機会、時間もあってもいいなと思った冬晴れの散歩@パリでした。
さて帰宅後。
K「聞いて!まだあのトリュフレストランあったよ。20年ぶりに行ってみない?」
夫「それよりその近くにあった韓国料理行きたい!」
K「あそこ無くなってたよ」
夫「えーーッ、残念!」
*****おまけのパリ*****
いつもはこの位置からくっきり見えるのに、霧雨でエッフェル塔が消えた!?
パリイリュージョン☆
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