
機内読書タイム☆ぎょらん
日本から海外に出かけて帰国の際、機内食は和食派?洋食派?
夫「俺は、圧倒的に和食派。外国発だとイマイチなことも多いけど〜、それでも和食」
飛行機に乗る度にちょいちょい周りを観察しているのですが、夫に限らず日本人男性、ビジネスマンらしき人たちは和食をチョイスしている人が多い印象です。
そういう私は帰国便の時は、もっぱら洋食。
まだ気分は現地、海外なのだ。
K「とりあえず乾杯。まだ帰りたくないけど〜」
夫「やっと帰れるっ♬」
なんだこの温度差は...。
でも段々と日本に帰ること、母国に戻ることが嬉しく幸せに感じるのかもしれないけれど。
サラダ仕立てのオマール海老。
和食のちょっとずつ色々もいいけど、機内ではやっぱり私はこっち♡
毎度長いフライトの際は、機内での映画鑑賞と読書で時間を潰していますが、今回持ち込んだ1冊は、町田そのこさんの『ぎょらん』。
ネタバレなあらすじは割愛ですが、タイトルの「ぎょらん」とは、人が亡くなる際に残すもので、もしそれを噛み潰せば、死者の最期の願いや思いがわかるという赤い玉。
大学中退後、長い間引きこもりになっていた主人公が、ある事情から葬儀会社に勤め始め、そこで様々な死や遺された人々と関わる中で、自身の過去とも向き合いながらの7編の連作短編集。
テーマとしては、死別、後悔、赦し、残された者の生きる意味など。
最近、死や喪失といった重めなテーマなものを読むことが続いていたので、個人的には読んでいてちょっとしんどく感じる部分もありました。
読みながら何度か窓の外を見て、その眩しさや美しさにちょっと救われる感じで。
大切な人を失った時に考える逝ってしまった人の最期の気持ち、その人生は果たして幸せだったのか?
残された方は色々思うこと、反省や後悔もあって、その死の受け止め方が難しいけれど、結局は亡くなった本人以外、その人の本当の気持ちなどわからない。
読後は、ほんわか温かい気持ちになりましたが、誰もが生きている中で直面する「死」について、どう折り合いをつけるかを考えさせられる物語でした。
本に夢中で珍しく映画は1本だけ。
メインは、大好きな仔牛のクリーム煮 Blanquette de veau(ブランケット・ド・ヴォー)。
これからしばらくは重くないハラハラドキドキなサスペンスやミステリーを読みたい。
デザートは、パリブレスト☆
*****A Little Side Note*****
ロックフェラー・センター@NYのアトラス。
天空を背負うなんていう重責を抱え、雨の日も風の日も嵐の日も立ち続ける姿に頑張ってるな〜と勇気づけられる。
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