
ルーヴルの穴場☆フランドル・オランダ
今日はパリブログ♪
7月に入るとツーリストが加速的に増えてパリの人口は増加☆
ルーヴル美術館も一段と行列が長く、炎天下では入るまでが大変...。
そして入ってからもチケット購入で更に並ぶことに。
なので、いくつか美術館をまわるならやっぱり「パリ・ミュージアム・パス」があった方がイイと思います。
(パリ・ミュージアム・パス日本語サイト⇒ http://www.parismuseumpass-japon.com/ )
私は今回も年間パスポートで入場♪
そんな大賑わいの夏のルーヴルでも、空いているのが「フランドル・オランダ絵画」セクション。
オランダには行ったことがないものの、予備知識等無しで観ていいな~、オモシロイな~と
感じた画家がレンブラント、ルーベンス、ヤン・ファン・エイク、フリューゲル。
「それってみんなフランドル・オランダ出身の画家だ!」
と気づいた時からフランドル・オランダ絵画ファンに♥
かつてオランダは大航海時代を経て世界へと乗り出した!
商工業が発達し、経済力・国力が増し、繁栄したことで17世紀のオランダ・フランドル絵画は
黄金時代を迎える。
そんな時代に花開いた画家たちの絵はギラギラした華やかさはなく、じわじわとした暗さや、
キーンと張り詰めるような暗さ、とにかく暗いのですが、その中にフワっと光が当たっている
感じや見るほどに緻密で細部まで描き込まれた絵が観ていてなかなか面白いです。
ヤン・ファン・エイク「宰相ロランの聖母」
ブルゴーニュ公国宰相だったニコラ・ロラン からの依頼で描かれたもの。
ブルゴーニュワイン好きならピンとくる名前「二コラ・ロラン」。
あのボーヌのホスピスを創設したヒト。
(ボーヌ旅行過去ブログ⇒ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/archives/hotel-dieu.html )
解説によると、この絵画には七つの大罪を意味するモチーフが描かれているそう。
ロランの頭上に描かれた柱のレリーフには左から、「アダムとイブの楽園追放(高慢)」、
「カインのアベル殺害(嫉妬)」、「ノアの泥酔(暴食)」。
ロランの背後に描かれた柱頭のライオンの頭は「憤怒」そして柱基部には小さなウサギが描かれ、
これは中世では「色欲」を意味。
これら現世の罪はすべてロラン側に描かれ、イエスとアリアの側には描かれていない。
残り2つの「強欲」と「怠惰」は回廊の外にいる男性が象徴しているのでは?と考えられているそう。
へラルト・ダヴィッド「セダノ家の三連祭壇画」
当時ブリュージュで活動していたスペイン人商人ジャン・ド・セダノの依頼による祭壇画。
正面には聖母子。
左面には洗礼者ヨハネと十字架を持った自分の息子に伴われたジャン・ド・セダノ、
右面には彼の妻マリアが聖ヨハネと共に描かれている。
外側にはアダムとイヴ。
ヨハネス・フェルメール「天文学者」
学者の肖像は17世紀のオランダ絵画で好まれたモチーフなのだそう。
左の窓から柔らかい日差しが差し込み、天文学者の顔にあたってます。
日本では大人気の画家の一人フェルメールですが、特別室やガラスケース保護もなく、
素気ないほどに他の画に混じって展示されてます。
ヨハネス・フェルメール「レースを編む女」
縦24センチ、横21センチの小さな作品で、フェルメールの作品の中では最も小さいもの。
この小さい枠の中で、またレース編みという細かい作業している様子がなんとも全体的に
「かわいい」印象だったり、青いクッションの上に流れるような赤と白の糸のコントラスト、
そして自然光。静かな時間が流れている感じ。
それにしてもいつもわりと空いていて一部屋一人貸し切り状態で鑑賞することもできてしまう
「フランドル・オランダ」セクション(*^▽^*)
ここでゆっくりすると、時間が止ったような気もしてなんだかとても贅沢な気分に浸れます。
そして最後はオランダ絵画の巨匠ルーベンスによるマリー・ド・メディシスを描いた24点の連作
を見て帰るのですが、それについてはまた今度♪
おまけのパリは「Love letter from Louvre♡」をBelle et Bonneで
⇒ http://belleetbonne.blog.fc2.com/blog-entry-323.html
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<INFO>
Musée du Louvre
99, rue de Rivol 75001 Paris
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