
「魯山人風」すきしゃぶ
多才な芸術家として知れる北大路魯山人。
篆刻家・画家・陶芸家・書家・漆芸家などなどその多才多芸ぶりには本当に驚きます。
彼の食器は多種類の技法に通じ、様々な古陶を再現しつつも自由な作風が特徴だそう。
食器に拘る人は食べることが好き、美食家なことが多いけれど、魯山人も美食家・料理家として
も有名だと知ったのは、夫の実家の「魯山人風すき焼き」を知ったことがきっかけでした。
義父が作る「魯山人風すき焼き」は、お肉とネギをさっと焼いてそこに割り下をかけ、
煮込まずに肉に赤みが残るうちに食し、肉を食べたらその鍋に野菜や焼き豆腐を入れ
煮込んで食べるというスタイル。
最初にお肉とネギだけでお腹を満たすとは、なんとも贅沢な食べ方...。
そんな美食家・魯山人が晩年には、「すきしゃぶ」なるものを好んで食べていたと知った夫は
作ってみたい!と言い出し、先月お友達夫婦にお出したところ、思いのほか美味しくでき、
以来自宅で繰り返すお気に入りメニューになりました♡
「すきしゃぶ」とは味覚は割出汁で食べる「すき焼」、スタイルは「しゃぶしゃぶ」を組み
合わせたもの。
それが魯山人風になると、まず梅干しを日本酒でじっくり煮詰めます。
そこに出汁と醤油を加え、すきしゃぶの割出汁(タレ)を作ります。
これは江戸時代まで醤油の代用として使われていた煎酒(いりしゅ)と呼ばれる調味料に近い
感じです。
夏の風物詩・ハモなども煎酒でいただくととても美味しいのでオススメです☆
お鍋には昆布と鰹節でとった出汁に塩と日本酒を加えて煮立てたところで下仁田ネギを投入。
ネギが柔らかくなったら「しゃぶしゃぶ」の要領で肉に軽く熱を通したら
煎酒風の割出汁で食べる♫
この梅の酸味と出汁の旨味の中で肉の旨味と甘味がさっぱりとダイレクトに楽しめる食べ方。
お肉が進みます!(^^)!
さっぱり割出汁なので、なかなか食べ飽きないのですが、時々胡麻ダレ・にんにく・柚子胡椒入り
のタレで食べるもまたヨシ♡
「魯山人風」はここまで。
でも、我が家では、お肉の後はお好みの野菜やキノコを煮込んでいただきます。
今回はキャベツと舞茸をたっぷり入れてみました。
〆は中華麺(*^_^*)
肉と野菜・きのこの旨味も出たスープはやっぱり美味しい!
まだまだ色々なグルメなレシピがありそうな魯山人グルメ☆
今後もちょこちょこ夫にチャレンジしてもらいたいと思います。
おまけのパリは「気をつけます」をBelle et Bonneで
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à demain(^.^)/~~
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